チュートリアル、召喚
ステータスを決定した後、目の前が真っ白になったかと思えば、草原にいた。ふむふむ、お決まりのパターンですかと見渡せば目の前にプレートが現れる。
【チュートリアル 召喚師】
【召喚魔法を使用しよう】
操作は思った通りに行動するから省かれたようで、召喚魔法を使おうという表示が出た。
「召喚」
【召喚に使うSPを設定してください】
100、と。
【ランダム選択中……】
【決定しました。召喚を開始します】
魔法とかいいつつ魔法じゃないみたい。
そう思った瞬間目の前に魔方陣が現れ、思わず目を閉じてしまうほどの光を放つ。
「……?」
目を開けてはじめに視界に入ったのは紺色のエイトパック。
……え?
「!?」
自分の倍以上あるその巨体に思わず息を止める。
それと同時に自分の目に涙が溜まってくるのを感じる。
いや、だってね、もふもふ想像してたから筋肉が目の前にあるなんて……泣きたくなるよね?
恐る恐る目線を上に上げれば牛の顔。妖しく光る紅い目に腰が引けそうになるがなんとか耐えた。
召喚獣だし、頼りになる仲間だし……!
「こ、これからよろしくね」
「ブモゥ」
【召喚獣にネームをつけて下さい】
「ザイン、と」
名前はあらかじめ決めていた。君の存在が私のこの世界での道標になってくれるようにと。
ネームを決めた瞬間に現れたザインのステータスプレートに思わず呆けてしまう。え、ちょ、ま
ザイン LV1 ♂
HP 1000
MP 1000
AT 280
DF 200
MA 200
MD 200
SE 210
スキル
【威圧】【咆哮】【挑発】
【武術】【剣術】【加速】
【魔力操作】【火】【魔装】
【火耐性】【闇耐性】
【気配察知】【索敵】
桁がオカシイのだが?
とりあえず運営にコール。待っている間に二つ目のプレートもチェック。
ミノタウロス ★
牛頭の魔物。攻撃力が高く、巨体にしては素早い。
ミノタウロスのユニーク個体は攻撃力が他のステータスより上がりやすい。
★の個体はユニークの中で一番優秀である。
荒々しい性格。召喚師の言うことでもきかないことがほとんど。
ミノタウロス
ステータスの攻撃力、防御力が上がりやすい
愛情度 200
称号
【我主の為に】【高個体】【不屈の守護者】【星付】
召喚獣の表示はふたつにわかれて表示されるみたいだ。
……それはいい。運営さん!はやく連絡下さい!