めぇめぇ
憩わしの湖を抜ければ牧場についた。メェメェの村、である。
メェメェの村はのどかな雰囲気で、建物は住人が住んでいる一軒家が10軒と学校サイズの大きさの建物がひとつ。学校サイズの建物は工房兼宿だそうだ。
なお、ここの宿で泊まると、死に戻り地点がメェメェの村になる。私は泊まらずにウイーリに戻る予定ですが。
「め え」
「!?!?!?」
景色をぼんやり眺めていたのに、気がついたらドアップの羊ことメェメェがいた。そしてべろりと仮面を舐められる。
ドロリと溶けていった仮面に顔が引き攣り、これは攻撃なのでは?と考えている間にザインに肩車をされた。
「……!?」
下を見れば20体のメェメェ。そのうちの1体が私の足を舐めようとしたのでザインの肩の上へと足を避難させるが後ろに落ちそうになったのでザインの肩の上でしゃがんだ体勢になる。
「、」
まぁ、バランス感覚がよくないせいで手はザインの顎の下。首を絞めている気がするけれど大丈夫だよね?ついでに言うと私の胸がザインの視界を遮ってしまっている。
……ザイン固まってない?大丈夫?(ラズはメェメェに食べられそうになって私の背中に引っ付いている)
めぇめぇ、めぇめぇと五月蠅いメェメェにどうしようかとまわりを見回せば桃色のツインテールの女の子がいた。その子は私をガン見した後、自分の胸に両手を当て、俯いてふるふると震えだした。
「えっと、……だい「そこからミルクは出ないわよ阿呆共!!!」
「ええ!?」
腰にあった鞭をぶん回しながらとんでもないこと言われた。
*
「……ごめんなさい、つい憎、妬ま、嫉妬してしまって」
さっきまでデカパイクソがー!と叫んでいたのを見ていたのでなんともいえない反応しかできない。
「精霊族の血が流れていると9割の確率でぜっぺ……ツルペタなのよね……無い物強請りよ」
「はぁ……」
「100歳までは期待していたのに……」
ロリババアだったのですか。
「改めて、私はミチイル・ゴク。ここメェメェの村の村長をしているわ。で、へんなところを見せたお詫びというかナイショにしていてほしい賄賂というか……とりあえず、これをあげるわ」
渡されたのは【メェメェの陣】というアイテム。これはなんだろうかと首を傾げればミチイルは苦笑しながら教えてくれた。
「それは召喚師専用アイテム。召喚時にその陣を広げながら召喚すると陣のモンスターが確実に選ばれる特殊アイテムね。1回きりしか使えないから注意してね」
他にも、使用するSPの量により、個体の強さが変わること、陣ごとに召喚師の必要レベルが違うこと、鑑定もしくは識別のスキルをとるべきともアドバイスをくれた。
なお、メェメェ召喚に必要なレベルは100でした。




