第3話 ドライブ
初めてバイクの後ろに乗ってのドライブ。
深夜なこともあって、ノンストップで走るバイクは車とは違う心地よさだった・・・。
少し肌寒い季節だったけれど、彼の背中の暖かさが心も体も「ほんわか」と癒してくれるようだった。
海岸沿いを走っていると、24時間営業のファーストフード店の明かりが見えた・・・。
「ちょっと、休憩しよう!」
くぐもった彼の声に私は頷いた。
ゆっくり店の前にバイクを停めると、彼は私を抱えるようにバイクから降ろしてくれた。
「バイク初めて?怖くなかった?」
私は軽く首を振りながら、笑顔で彼を見た・・・。
「よかったぁ・・・やっぱり人を乗せて走ると緊張するからなぁ・・・命預かってるわけだし・・・」
と、笑顔で彼は言った。
店の中へ入ると深夜だというのに結構、人で埋まっていた・・・。
「ホットでいい?」と私に聞いて、彼はカウンターへ注文しに行った。
私は、海の見える窓際に空席を見つけて、そこへ座った。
しばらくして、彼が注文の品を持って、こちらにやってきた。
が、トレーの上には商品が「てんこ盛り!」
思わず目が「テン」になったわたしを見て、彼が困ったように笑った。
「おなか空いてるでしょう?何がいいか分からなかったから・・・テキトーに頼んだら、こんなに・・・」
そんな彼の姿がなんだか可愛くて、ケラケラと笑ってしまった。
「ごめんね、なんだかそんなカズヒロ君の姿、仕事のときは見ないからさ・・・何だか新鮮で可愛い!!と思って・・・」
「か、かわいい・・・って・・・」
ちょっとショックを受けたような彼だったけど、二人で上司の悪口?!を言いながら、楽しい時間を過ごした・・・。