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第二百六十九話~小峯城下の戦い~

お待たせしました。


主人公(義頼)が出ません、あしからず。


第二百六十九話~小峯城下の戦い~



 下野国と陸奥国の境に立つ玉津島神社と住吉神社に本陣を置いていた中畠晴辰なかはたはるときの軍勢を蹴散らし、大将を勤めていた彼を討った滝川一益たきがわかずますであったが、飛び込んできた急報に眉を顰めることとなった。

 彼の眉を顰めさせた知らせとは、結城義親ゆうきよしちかが率いる軍勢の到着である。一応拠点となる両神社を確保して、次は居城の小峰城でもおびやかそうかと考えていた矢先の知らせである。正に出鼻を挫かれた感があり、その不満が顔に出てしまった形であった。

 とはいうものの、彼も何十年に渡り戦場で過ごした男でもある。すぐに顔に現れた表情を消すと、知らせの先を促していた。


「具体的には、どの辺りまできているのか」

「はっ。この地より北に、新城という舘がございます。そこにて一旦、休憩を宣言しました」

「新城か。ふむ……治部大輔(結城義顕ゆうきよしあき)殿をこれへ」

「はっ」


 滝川一益によって呼び出されたのは、結城義親によって白河結城家より追い出された結城義顕である。その彼にも、付き従う家臣がいる。当然だがその者もこの陸奥国南部となる白河の地出身であり、この辺りの地理に詳しい。結城義顕を呼び出す上で彼らを同行させ、詳しい話を聞くのだ。

 何ゆえにこのように面倒な手順を踏んでいるのかというと、公式的には結城義顕が織田家に臣従していないからである。形の上ではまだ従属であり、ゆえに織田家の者が当主を飛び越えてその家臣へというのはいささか外聞が悪い。何より、結城義顕が不満に思ってしまう。別に彼の家が恐ろしいとかそういったものはないが、わざわざ不満を生み出す必要もないのだ。


「お呼びにより、参りました」

「待っておったぞ、治部大輔殿。実は、お聞きしたいことがあっての……」


 そう前置きしてから、滝川一益が事情を話す。まだ若いとはいえ結城義顕も愚かではないので、彼が呼び出した意味を察する。すぐに彼は、家臣へ目配せをした。すると、付き従っている家臣の一人が進みでる。彼の名は、郷朝之ごうともゆきといった。

 彼は結城義顕が結城義親によって城から追われると、父親と共に郷家の居城に匿った人物である。そして彼も、それから父親もそうであるが、結城義顕が白河結城家より追い出された頃には既に重臣だった人物である。つまり、この辺りの地理を把握する上でうってつけの人物であった。


「なるほど。となると、居城を落とすには時間が足りないか」

「はい。そこで、こちらに進軍するべきであると進言いたします」


 そういった郷朝之が指示したのは、小峰城のほど近くである。そこには山城があり、白河城といった。別名搦目城ともいうこの城だが、嘗ては白河結城家の居城であった。

 白河城は、白河結城家の初代となる結城祐広ゆうきすけひろが築いた城である。彼は結城家の本家といえる下総結城家の三代目となる結城広綱ゆうきひろつなの弟であり、兄が家を継ぐ際に父親の結城朝広ゆうきともひろより白河荘を与えられている。以降は結城家の分家として、一帯を支配したのであった。

 ならば、何ゆえに白河結城家の居城が今の小峰城へ移ったのかというと関東、及び北陸地方で起きた戦乱に原因を求められる。のちに【永正の乱】と呼ばれるようになるこの戦乱によって、白河結城家七代目当主であった結城政朝ゆうきまさともが分家筋の小峰朝脩こみねとものぶによって追放されるという事件が発生したのである。しかしこの事件は、老齢に達しても彼が家督を譲ろうとしないので、先を案じた息子の結城顕頼ゆうきあきよりと共に起こした追放劇でもあった。

 だがこの追放劇が原因となり、白河結城家の力が落ち込んでしまう。一方で反比例するように、小峰家の力が増大してしまった。それでなくても結城顕頼の母親は、小峰朝脩の祖父となる小峰直親こみねなおちかの娘となる。いとこ同士であるからこそ結城顕頼が頼ったのだが、結果として小峰家の力を増大させる原因となってしまったのだ。

 のちに結城顕頼も小峰朝脩によって追放されてしまい、白河結城家の総領は分家筋であった小峰家となってしまう。それに伴い白河結城家の居城も、白河城より総領家となった小峰家の居城となる小峰城へ移ったのであった。


「ふむ。白河城か……よかろう。治部大輔殿、落としてみるか?」

「任せていただけるのですか! しからば、必ず落として見せます」

「うむ。我からも、兵を出す。初陣にて、見事落として見せよ」

かたじけない! では、ごめん!!」


 こうして、結城義顕を大将として別動隊が組織される。また、滝川一益の娘婿となる津田秀政つだひでまさが与力として合流した。兵の大半は織田家の兵であっても、白河結城家当主としての城攻めである。これで発奮しないなど、無理であった。なお彼は結城義親を認めていないので、自身は白河結城家当主と自負していた。

 兎にも角にも、この城攻めには迅速さが求められる。小峰城に結城義親が入るのは時間の問題であり、何としてもその前には白河城を抑え織田勢の橋頭保とする必要があったからだ。そんな結城義顕が選んだ城攻めの方法は、力攻めである。とはいえ、我武者羅に攻める為に力攻めとしたのではない。滝川家の抱える忍びから、白河城に大した兵力がないことが知らされたからである。それならば、下手な策を弄するよりは正面から攻めた方が早いと判断したのだ。

 なお、城攻めに際し、搦め手からは敢えて攻めずにいた。敵は少数といえるが、それだけに下手に追い込んで「窮鼠猫を噛む」となっては面白くない。何せこの城攻めは、時間との争いという側面がある。ならば逃げ道を用意して、さっさと引かせてしまおうとの意図があった。

 果たしてその考えは図に当たり、この兵数差では守りきれないとして、城代は搦め手より落ち延びている。残された城兵の大半は降伏し、白河城は奥羽攻めに際し陸奥国内において最初の橋頭保となった。

 こうして足掛かりを確保した滝川一益は、本陣を白河城に移すと周辺にある白河結城家の城に書簡を出す。無論、織田家に降伏を促す為であった。しかしそれだけでなく、兵も押し出すことも決めている。白河城よりあまり離れていない場所に、伊賀舘という城がある。この城は、結城義親の弟で小峰家の家督を継いでいる小峰義名こみねよしなが居城としていたのだ。

 嘗てこの伊賀舘の城主は、結城義親が勤めていた。彼が結城義顕の後見人を勤めていた頃の居城であり、結城義親が簒奪して白河結城家の当主を自称した為に弟の小峰義名が家督と共に継いだのだった。しかし、城主となる小峰義名は、伊賀舘にいない。今は小峰城におり、兄の代理として決死の覚悟で城を守っている。彼が城代として入っていることも、滝川一益が簡単に小峰城を落とせないと判断した理由であった。

 だからこそ、伊賀舘を攻めるとしたのである。小峰城に籠る小峰義名や急遽舞い戻ってきている結城義親に多少なりとも圧力を掛ける為であった。因みに今まで本陣を置いていた玉津島神社と住吉神社であるが、こちらにも滝川一益は兵を置いている。同地にある両神社は那須資晴なすすけはる率いる那須家の兵に任せており、これにより織田勢の往来を確保していた。



 白河城に入った滝川一益が策謀などを巡らし始めた頃、漸く小峰城に結城義親が到着する。小峰義名が居城を守り抜いたことに安堵していたが、玉津島神社と住吉神社が落とされて中畠晴辰が討たれたことや白河城が落とされていることには驚愕していた。

 しかも白河城を落としたのが結城義顕であることを弟の小峰義名から知らされると、彼は驚愕から一転して悔しさを滲ませていた。


「おのれ、義顕めが! 大人しくしておればいいものを」

「兄上。それはそれとして、どうする」

「無論、蹴散らす。その後は玉津島神社と住吉神社の両神社をも取り返し、坂東にまで来ている織田家本隊をこれ以上陸奥国内には入れさせぬ!」

「分かった。まずは一戦するのだな」

「当然だ。晴辰が討たれたのは正直予定外だったが、まだ主力が負けた訳ではない。次の一戦にて、われらが軍勢の力を見せつけてくれるわ!!」


 そう宣言すると結城義親は、滝川一益と結城義顕。さらには、柴田勝家に向けて軍使を派遣する。当然、降伏などを伝える為などではなく、事実上の先鋒となっている滝川一益などを含めた織田勢へ喧嘩を売る為であった。

 敵方より派遣された軍使より結城義親からの書状を渡されると、数えで十四でしかない結城義顕は抑えることができず激怒してしまう。しかし五十も半ばとなる滝川一益からすれば、そう目くじらを立てる程の挑発でもない。彼は笑って、受け流していた。


「ははは。なるほど、確かに承った。戦場にて会い見えること、柴田殿と共に楽しみにしているとお伝えあれ」

「は、ははっ」


 それから間もなく軍使が退去すると、滝川一益は結城義顕を見やる。そして彼は、導くように言葉を掛けていた。


「治部大輔殿。そなたも当主となれば、あれぐらいで怒ってはならぬ。泰然と受け流すぐらいの度量は、持たなくてはな」

「……ご教授、忝く」


 少し憮然としながらも答えた結城義顕へ、滝川一益はにっこりと笑みを浮かべる。その表情は、まるで父親が息子へ諭すかのごとくであった。

 その一方で柴田勝家だが、経験という意味では滝川一益以上の人物である。怒りなど見せるどころか、逆に挑発して見せていた。何せ彼からしてみても、決戦は望むところだからであった。

 普通であれば、戦力は分散させて各個撃破できれば理想である。しかし、味方に地の利があまりない。この状況で下手に戦力を分散されてしまうと、敵からいいように翻弄されてしまいかねない。それならば敵を上回る戦力を持っているという利点を生かして、纏めて撃破した方がましというものだったからだ。

 それに、ここで勝利を得られれば、戦線は一気に北上する。そうなれば、最上家や安東家を代表とした出羽国の勢力をも加えられるのだ。岩槻城へ到着している織田家本隊も加われば、いかな南部家を筆頭とした敵勢力であったとしても打ち破れる。そうなれば、日の本は織田家の元に統一されるのだ。

 つまりこの一戦は、日の本統一最後の足掛かりとなる大事な戦である。それであるからこそ、無様な戦などできはしない。雄々しくそして華々しい戦をしてこそ、日の本統一をいろどられる戦となる。ひいてはそれが、織田家をより引き立てる筈であった。

 こうして事実上、敵味方双方合意の元で、決戦が行われることとなる。柴田勝家は蘆野城をそして国境を越え、陸奥国内へと入る。彼は蘆野城を出た辺りから警戒は怠っておらず、流石歴戦の将だと唸らせる動きをしていた。いかに合意らしきものをしたとはいえ、敵は敵である。油断するなど、言語道断だった。

 やがて柴田勝家率いる織田家軍勢の第一陣が白河城に入り、先に陸奥国入りしていた滝川一益らと合流を果たす。そこで情報交換をしたあと、彼は自身の名で織田信長や織田信忠へ経緯を記した書状を、結城義親から挑戦を受けた直後に出したように、改めて認めていた。

 その頃には、結城義親より遅れて到着した南部家からの援軍や相馬家や岩城家の軍勢も小峰城へと到着する。彼らは城に入ると間もなく、結城義親から経緯の説明受けた。正直、彼らに不満がなかった訳ではない。しかしここで大敗させて押し返すぐらいしなければ、一息付けそうになかった。

 何せ敵たる織田勢は、白河城へ入っている柴田勝家の軍勢だけではない。彼らは兵こそ多いが、軍勢という意味では本隊ではないのだ。彼らのあとには、同等かそれ以上の兵力となる織田家の本隊がいる。彼らを相手する上でも、白河城の軍勢は蹴散らしておく必要があった。

 つまり、彼らは仕方なく結城義親の行う決戦に応じたのである。他の選択では、間違いなく各個撃破されること請け合いだからだ。それが実際に兵を撃破されるか、それとも調略による寝返りかは分からない。ただ、どちらであったにせよ味方の危機には違いなかった。


「この地で、野戦にて織田勢を蹴散らす!」

「……それしか……ないのか……いや、ないな」


 意気軒高な結城義親に対し、九戸政実くのへまさざねの雰囲気はいいといえない。それは存亡の危機である白河結城家と、彼の家に比べればまだ多少だけだが余裕のある南部家の立場の違いといえる。しかし、その余裕も時間の問題でしかない。この白河の地を突破されれば、戦線が一気に南部領へ近づくだろう。南部晴政なんぶはるまさの力量は非凡なものであるが、いかな彼とてこの大兵力を有する軍勢が相手では不利であることは否めなかった。

 それに、もしそのような事態にまでなってしまうと南部家内でくすぶっている後継問題が顕在化しかねない。今でこそ沈静化しているが、もし南部家が追い詰められればどこまで保つか保証の限りではない。それこそ、北信愛きたのぶちか南盛義みなみもりよしが当主の南部晴政や後継たる南部晴継なんぶはるつぐを織田家に差し出し、降伏しかねない。何せ南部家には、南部晴継が生まれる前まで後継者とされていた娘婿となる南部信直なんぶのぶなおがいるのだ。

 南部晴政と南部晴継、そして古河公方の足利義氏あしかがよしうじを差し出し、彼らに責任を取らせることで南部家の安堵を図る。無論、領地は削られてしまうことになる。しかし家は残るので、選択肢としては有り得るのだ。


「そのようなことなど、許されん。なればこそ、ここで大勝を上げる。そうなれば、交渉も容易となる」

「……ん? 何か言われたか左近将監(九戸政実)殿」

「いや、何でもない。それよりも、皆々方。この一戦、勝ちましょう!」

『おおー!!』


 何かを呟いていたように感じた結城義親が、問い掛ける。しかし問われた九戸政実は、はぐらかすと結城義親や相馬盛胤そうまもりたね相馬義胤そうまよしたね親子、さらには岩城親隆いわきちかたか岩城常隆いわきつねたか親子を焚きつけていた。

 その言葉に、彼らも同意して声を張り上げる。負けられないという意味では、彼らも九戸政実と同じなのだ。ゆえに気勢も、上がっていった。

 それから数日後、戦場が白河結城家領内ということもあり大将となっている結城義親率いる軍勢と、柴田勝家率いる織田家第一陣が事前に取り交わした戦場にて陣立てする。あとは、干戈を交えるだけである。しかし結城勢からすると、妙に距離を取っていることが不思議と感じた。これでは、お互いとも接敵まで時間が掛かる。騎馬であっても距離を感じるぐらいだから、普通では考えられない距離なのだ。

 それだけに、首を傾げざるを得ない。しかし今さらであり、これから陣を詰めるなど無理な話であった。ならばこのまま、戦をするしかない。だが、彼らは翌日の朝に始まった戦で織田勢が距離を開けて陣立てした理由を自身で知ることとなった。


「進め―!」

「撃てー!」


 開戦と同時に発せられた掛け声は、結城勢と織田勢では全く違っていた。結城義親の命により前進を始めた結城勢に対し、柴田勝家率いる織田勢からは大砲による斉射が行われたのである。数十門からなる大砲から一斉に発射された砲弾が、次々と結城勢へと降り注いでいった。

 第一射目であり、決して命中精度がいい訳ではない。しかし凄まじいまでの轟音が戦場に響き渡り、結城勢の兵は呆気に取られ立ち止まってしまう。さらに馬は恐慌をきたし、乗り手を振り落とすと目的もなくただ逃げる為に走り出していた。

 結城義親や九戸政実などは、確かに大砲の存在は承知している。しかしこれ程凄まじい音を出すような存在だとは、完全に埒外であったのだ。

 事実、大砲の存在を認識していた彼らであっても、驚きのあまり呆けてしまったぐらいである。しかし、だからといって柴田勝家が手加減などする筈がない。敵が反撃などできないうちに、損害をさらに与える為に次弾を装填させる。二射目は斉射などせず、装填が終わった大砲から五月雨式に砲撃させていた。 

 これが功を奏し、相手からすれば間断なく砲撃をされているように感じてしまったのである。それでなくても驚いていたところに、まともでない威力を持つ砲弾が次々と飛んでくるのだ。あっという間に士気など崩壊し、先に逃げ出した馬と同じように結城勢の兵士が我先にと逃げ出し始めていた。


「……これでは、戦になどならん! 近づくどころか、まともに相手をさせて貰えていないではないかっ!!」

「左近将監様! 引きましょう。これでは、悪戯に兵を損耗させるだけにございます!」

「くっ! 右京亮(大浦為信おおうらためのぶ)の言う通りか。仕方ない、河内守(櫛引清長くしびききよなが)殿! 撤退す……るぞ?」


 九戸政実が撤退の命を出そうとした正にその時、奇妙な風きり音と共に周辺に影が差す。何かと思い視線を上げたそこに見えたのは、圧倒的な質量を持つ塊の存在である。それが九戸政実と櫛引清長、そして大浦為信が見た最後の景色であった。



 南部家からの援軍を率いる三将の死を聞いた結城義親は、あまりの報告に茫然自失としてしまった。これにより、味方の三分の一が混乱してしまったからである。それはつまり、どうあがいても柴田勝家の軍勢に勝つ目がなくなってしまったことを意味していた。


「勝てぬ……勝てる訳がない。何なのだこの軍勢は。織田とは、いったい何なのだ!」

「殿! この場は我が引き受けますので、左近亮(小峰義名こみねよしな)殿と共に落ち延び下さい!!」


 結城義親へそう声を掛けたのは、小針頼広こばりよりひろである。彼は白河結城家の血を引いており、敵対している結城義顕ゆうきよしあきの兄に当たる人物であった。彼は庶子であった為に、父親の結城晴綱ゆうきはるつなが亡くなった際に後継者とはならなかったのである。しかも弟の結城義顕が当主であった頃はまだ元服を迎えておらず、結城義親が当主となった以降に元服を迎えた為に彼に仕えていたのだ。


「くそっ! 分かった!!」

「ご武運を」


 今から小峰城へ戻ったとしても、抵抗できるとは思えない。白河結城家の軍勢は四散しているし、味方の相馬家や岩城家の軍勢は撤退に入っている。その上、南部家の軍勢に至っては、残った主要な将である新田政盛にいだまさもりが必死に集結させようとしているようだが、とても当てにできない状況となっている。これでは、城へ戻っても碌な結果とはならないのは明白であった。

 それゆえに小針頼広は、再起の為にも落ち延びるようにと進言したのである。その意味を汲み取った結城義親も、悔しさを滲ませながらも従ったのだ。こうして主君を送り出した小針頼広は、少ない兵を何とか纏めると主君を逃がすべく獅子奮迅の働きを行う。彼自身の命と引き換えにした働きにより、結城義親と小峰義名は落ち延びることに成功したのであった。


ついに、織田家の軍勢と東北の軍勢が干戈を交えました。

そして、九戸政実と大浦(津軽)為信。それから、櫛引清長が戦死(?)、圧死(?)です。


ご一読いただき、ありがとうございました。

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