毒舌漫才(千文字お題小説)
お借りしたお題は「団子」「運転免許」「課題」です。
少なめにしました(ムフ)。
「どうも、美少女漫才師のりったんです」
「どうも、イケメン漫才師のたっくんです」
「二人合わせてツーミートです」
「何ですか、そのコンビ名は?」
「じゃあ、太陽の党は?」
「それはパクリ過ぎでしょ」
「ほなら太陽の季節は?」
「それもある意味同じ人のパクリですね」
「あんたが考えたらええねん」
「明治維新の会はどうですか?」
「巡り巡って元に戻ったんかい!」
「冗談ですよ。ツーミートでいいです」
「何やそれ!?」
「そう言えば衆議院が解散しますね」
「え? そんなアイドルグループ知らんで」
「ボケが古過ぎですよ。政治に興味ないんですか?」
「今の政治家は不細工ばっかりやからな。まず筆頭として首相の野……」
「名誉毀損で訴えられますよ。全部言ってないから大丈夫でしょうけど」
「ほならウチは解散するする詐欺で訴えたる」
「誰だかはっきりしちゃったじゃないですか」
「解散解散てうるさいねん。ウチみたいに選挙権ないモンには関係ない話や」
「公民権停止されたんですか?」
「誰が成年被後見人や! まだ年齢が二十歳に達しとらんのや!」
「ああ、はいはい」
「可哀想な子を見るような目をするな!」
「三回も成人式迎えてるのにそんなわかり易い嘘吐くからですよ」
「誰がアラ還や! て言うても鞍馬天狗とちゃうで」
「古過ぎて誰にもわからないボケですよ」
「やかましいわ」
「御手洗団子あげるから機嫌直してね」
「わあい、お団子大好きって喜ぶか!」
「見事な乗り突っ込みでしたね」
「もうやっとれんわ」
「帰るんですか? 運転免許証を忘れないでくださいね」
「ウチは暴走老人か!」
「意味がわかりません、その切れ方」
「それが今後の課題やな」
「深刻な顔してお腹でも痛いんですか?」
「ちゃうわ! ウチは毎朝快便やって何言わすねん!」
「鋭い乗り突っ込みですね」
「大した事ない」
「すぐ図に乗りますね」
「何やと!? ウチを泣かすとバックの人が黙っとらんで」
「そんな事言うと石垣島で余生を楽しんでいる人の二の舞ですよ」
「誰が二宮和也や!」
「そんな事言ってませんよ。取り敢えず二宮さんに謝ってください」
「ごめぇんね」
「舐めてるでしょ、芸能界を?」
「森光子はん、亡くなったな」
「急に話題を変えましたね。ええ、そうですね。残念です」
「森繁久弥はんと同じ日に亡くなったらしいで」
「それはまたすごい偶然ですね」
「きっと呼びに来たんやな。はよ来いって」
「怖くて続けられませんから帰らせてもらいます」
「ちゃんちゃん」
毒が薄かったですかね?