#23 ソプラノ
雪「ただいま。」
茜「ねぇ、なんで最近帰り遅いし1人でお出かけするの?」
雪「え?あ、えーっと…」
茜「まさかお姉ちゃん、付き合ってる人いるの?」
雪「ま、まさかぁ!そんな人あたしにいるわけないじゃん⁈」
茜「別に気にしないよ。」
雪「でも、茜との約束破る事になるじゃん。」
茜「ほら!やっぱり!お姉ちゃん誰とも付き合わないでねって言ったじゃん!」
雪「あたし付き合ってなんかないってば!」
茜「でもその言い方は気になる人がいるって事だよね?」
雪「それは……うん。」
茜「やだっ!ダメ!」
雪「分かってるよ。あたしが悪かった。もうお茶したりしないから。」
この子はすぐに取り乱す。
茜を刺激するような事は避けないと。
茜「そうだよ。お姉ちゃんが悪いんだよ。」
雪「ごめん、ごめん。」
茜「ごめんは一回。」
ペシ
茜「痛いっ!なんでぶつの!」
雪「軽くでしょ。」
深夜。
あたしは異変に気付き目が覚めた。
苦しい。
雪「…あ…あか……茜……
茜「んん…なぁに?お姉ちゃん⁉」
雪「き…急…救
あたしは意識を失った。
茜「お姉ちゃん⁉お姉ちゃんしっかりして⁉お姉ちゃん!!」
救急車呼ばないと!
心臓の鼓動が聞こえない。
私は救急車を呼んだ。
茜「お姉ちゃん!!」
こういう時どうするんだっけ⁈
心臓マッサージ!
1、2、3、4……
雪「うぅ……うん…
茜「お姉ちゃん!」
雪「あたし…生きてる?」
茜「大丈夫だよ!救急車呼んだからね。」
雪「ありがと。」
病院に運ばれた。




