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#22 新たな障壁

雪(どうしよう…どうしようどうしようどうしよう!!!)


茜を1人にしてしまった。

自殺してしまうかも知れない。

情緒不安定な今は何をするか分からない。


雪「茜ぇ!!茜ぇ!!」

茜「なぁに?お姉ちゃん。まだ目開けちゃダメだよ。」

雪「茜ぇ!!」

茜「そんな大きな声出さなくても聞こえるよ。」

雪「良かった…うっ⁉ううっ…

茜「お姉ちゃん⁈どうしたの⁉」

雪「っ…ちょっとドキドキしただけ…。」

茜「ひとまず帰ろう。」

雪「そうだね…。」


あたしたちは帰宅した。

急に動悸に襲われた。

何か嫌な予感がする。


茜「お姉ちゃん大丈夫?」

雪「え、えぇ。平気よ。」

茜「良かった。何かあったらすぐ言ってね。」

雪「うん。ありがと。」


何もなく23歳を迎えた茜。

もうあたしも結婚期じゃん。


雪「ただいまぁ。」


返事がない。


雪「茜ぇ?いないの?」


書置きがあった。






お姉ちゃんへ。


夕飯を作って置きました。

温めて食べてね。

私風邪引いちゃったので先にお布団に入ってます。







雪「風邪?」


コンコン


雪「茜?起きてる?」


返事がないから入る事にした。


雪「入るよ。」


茜はちょっと頬を赤らめながら可愛い寝息を立てて寝ていた。


あたしは濡れタオルをおでこにかけてそっとして置いた。





茜「ん…んぅ…。」

雪「起きた?」

茜「お姉ちゃん?ごめんなさい私風邪引いちゃった。えへへっ。」

雪「熱は?どこか痛くない?」

茜「痛くないけどちょっとボーッとする。」

雪「どれ?」


ぴと


茜「ひうぅ…」 

雪「んー。」

(ドキドキドキドキ)

雪「ちょっと!凄い熱じゃない!」

茜「おおおお姉ちゃんのせいだからね⁈」

雪「なんであたしのせいなのよ?」

茜「急におでこなんてくっ付けるからビックリしたの。」

雪「寝てなさい。」

茜「添い寝してくれたら寝るっ。」

雪「もうっ。」


そして24歳になったあたしに人生の転機が訪れた。


職場の知り合いから紹介された男性。

あたしは興味がなかったが家があたしの2つ隣と言うのを聞いてから妙に気になってしまった。


勤務時間にズレがあるので通勤中には会わないが偶然家を出た所でタイミングが合いお互いに


「あっ」


ってなった。

それからあたしたちはメールのやりとりから始まりよく2人でお茶するようになった。

友達以上と言う関係が相応しいだろう。

これがトラブルになるのも時間の問題だった。

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