勇者を目指した理由
初めて書くので大分下手くそです。
この世界には今魔王という悪の親玉的存在が各地を脅かしている、女王は魔王が引き起こす厄災や事件に対して勇者という戦闘のスペシャリストを各地へ派遣させ防災をさせている、勇者は世界を守ってくれている英雄だ、だから子供達の将来の夢としてまず一番にくる職業は勇者というくらいには人気な職業となっている。
-----人生満足して悔いなく死ねる人間はこの世界の何%いるのか、僕は将来悔いなく天寿を全う出来るのかそれは誰にも分からない、
最近僕の住む村の付近で頻繁に厄災が起こるようになった、でも村の人達は勇者が派遣されると言って誰も逃げようとしない、最近は各地で厄災が以前より倍近く起こっているから、こんな貧しくて国の利益にもならなそうな村に勇者など来るはずがないのにそんなことを考えながら僕は薬草採取をしていた、
なぜ薬草採取をしているかというと薬草販売はこの村で稼げる数少ない方法だからだ、僕はお金を貯めてこの村を抜け出してどこか安全な場所に住もうと考えている、まだしっかり計画は決まっていないけど何をするにしてもお金は必要なのだから貯めておくだけ無駄じゃないだろう、
そうして薬草採取を始めて30分が過ぎようとしていた頃、ふいに森の中からごそごそとこちらに向かってくる音が聞こえた、僕は焦ったなぜなら僕はまともに戦闘をしたことがない、戦いのど素人だからだ、でも聞こえてくる音は大分小型の音だ僕は安心した小型ならまだナイフや魔法で戦える、
音が聞こえてくる方向を見るとそこには細長い鞭みたいな体が特徴的な
「リトスオフィス」という魔物がこちらを見つめていた。
「無理無理無理無理無理」
僕は声を荒げながら叫んだ、なぜならリトスオフィスには近づくと毒を吐いてくるし魔法で倒そうとしても、頭に付いているクリスタルのせいで魔法が効かない、せめて弓があれば攻撃ができたのに、僕はなぜ丸腰で森に入ったんだと今更後悔した、
どんだけ逃げてもずっと追ってくるもう無理かと思ったそのとき、目の前に崖が見えた、僕は迷わず飛び出した
「アネモダルメノス」
地面に手を向けそう詠唱した、地面につく寸前にふわっとやわらかな風が僕の体を持ち上げ落下の衝撃を吸収した、
地面についた後すかさずふりかえった、さすがに崖の下までは追ってこなかったようだ、だが安心するにはまだ早かった
「ここどこだ?」
周りを見渡すとそこは岩だらけの谷底だった、
「はぁ、はぁ疲れた」
-----谷底を彷徨って40分が過ぎた登れるとこを探すために歩いているけど、いくらなんでもでかすぎる村の近くにこんな場所があるなんて聞いたことがない、周りいったい岩と大量の魔物がいる湖と生物の骨だらけの場所で頭がおかしくなりそうだ、一旦休憩をしようと岩陰に座った、水は魔法で出せばいつでも補給できるけど食料がない、だから体力的にもって2日くらいだろう早くここを抜けださなければならない、そうこうしていると休憩しはじめて10分くらい経った、また歩き始めようとしたとき
「ドスン ドスン」
と大地が震えるような音がした、周りに漂うオーラだけで分かるとんでもない生物だということが、
僕はそのときやっと気づいた、なんでもっと早くに気づかなかったのだろうか、周りの生物の骨、そこら中にある水飲み場としてとても有用な湖、そう此処は決してただの人間風情が踏み込んではいけない厄災生物のテリトリーだということに、
「ドスン ドスン」
厄災の足音がだんだん遠のいていく、僕は恐怖した今まで生きた中で感じたことのないような、感覚が体全体にしみこんで、身震いが止まらなかった、もうここから動きたくないと思った、でも動かなかったら死を待つだけだ、
だから震えた身体を立ち上がらせ逃げる様にその場から離れた、
しばらく走っていると、ほら穴を見つけた近づいてみるとそこには、人の死体が転がっていた、虫に食べられていてとても見れたものじゃないけど、それは死んで一ヶ月も経ってなさそうだった、
あの厄災を見たときから自分でも薄々気づいていた出口はきっと厄災が立ち塞がっていてそこ以外出れる場所はないのだろうと、
時間が経つほど体力がなくなっていく、だからもし戦うのなら早めの方がいいだろう、でもあんな化け物と戦うのか?勝てる訳がないだからといってこのまま歩いていても何もできずに死んでいくだけだ、
だからどうにかあいつから逃げ切る作戦を立てる、
-----作戦を立て始めてから20分くらい経ったもう昼過ぎくらいの時間だろうか、早くここから抜け出さないと、僕は作戦を考え終えて、重い足取りであの厄災が居た場所へと向かった、
厄災を見た場所へと戻ると、出口の近くを徘徊している厄災を見つけた、姿を見ると四足歩行で灰色のとても巨大な厄災だった、
僕は岩陰に隠れて詠唱を始めた
「燃えろ 燃えろ 大地を震わせ全てを焼き尽くし滅亡させよ 我が名はマギア・アステール この世を滅ぼさんとする厄災に制裁を与えたまえ 喰らえ フロゴンエクリキシ」
とてもきれいな炎の柱と共に「ゴォーン」という重低音が辺に響く、僕は走った無我夢中に走った、逃げ切れるチャンスは厄災との距離が空いていてやつの怯んでいる間だ、
抜け出せるそう思ったのも束の間いきなり地面から土の棘が出てきた、
「魔法⁉︎」
驚いたこんな攻撃をしてくるとは思いもしなかった、
僕はかわしきれずに足に棘が刺さった、もう終わりだそう絶望した、僕は自分自身を馬鹿だと思った、厄災と呼ばれるような化け物がそう簡単に逃がしてくれるはずがないのに、逃げ切れるという淡い希望を抱いて無謀な挑戦をして失敗するそんな自分を馬鹿だと思った、
厄災がこっちに向かってくる、走馬灯が見えた気がした、すぐそばまで近づいてきたとき、いきなり刃物が飛んできて厄災の左目を切った。
「マギア大丈夫か!」
と叫ぶ声が聞こえた
「こいつは厄災だ普通に戦っても勝てない!」
「分かった!マギア目瞑ってて!」
「フラッシュ!」
周りいったいが光に包まれた、
-----「ん、」
気がつけばレイが僕を抱えて走っていた、
「ありがとうレイおかげで助かったよ」
「昼には帰るって言ってたのに全然帰ってこないから心配で見に来たら、すごい爆炎が見えて驚いたよ」
「でかい魔法を打ったらレイが見つけてくれるかなと思って一発打っといたんだよ」
「でもその魔法って魔力消費量が大きいから、打った後しんどくなるでしょ、私が見つけなかったらどうしてたのよ」
「分からない、でもレイが見つけてくれるって信じてたから」
「なにそれ、私が間に合ったからって逃げ切れるとは限らないんだからね」
「レイなら逃げ切れるだってレイは期待の新星冒険者だからな」
「その呼び方辞めて」
「もう恥ずかしがっちゃって、街の方でも有名らしいから素直に喜んだらいいのに」
そんな話をしていると、気づけば村に着いていた、
「あー!やっと帰ってきた」
と自称この村一番の美少女シノンが近づいて来た
「マギアそんな姿でみっともなくないのー?」
シノンはレイに抱えられている僕を見て煽ってきた
「黙れシノン僕はお前と違って働いていたんだ」
「働いてるっていっても薬草採取してただけでしょ」
とレイが水を差してきた
「レイはやく降ろしてくれ、なんか恥ずかしくなってきた」
「無理」
レイは即答した
「なんで酷い」
「だってその足じゃ歩けないでしょ」
「うぅ」
僕は情けない声を出した、
「あたしがその足回復してあげよっかー?」
不服だがこの村で回復魔法を使えるのはシノンしかいない
「頼んだシノン」
僕が答える隙なくレイが答えた非常に非常に不服だがここはシノンに頼るしかない
「シノンよろしく」
「はーい」
僕の家の寝床までレイに運ばれてそこでシノンの治療が始まった
「足見せて、うわぁ何したらこんな怪我するの?とりあえず棘抜くね」
「痛い」
「我慢して、一気に引っこ抜くよ」
「分かった」
「3 2 1でいくよ」
「3 2」「ズボ」
「痛ァァァイ3 2 1で抜くって言ったじゃん酷いサイテー」
「あーはいはいじゃあ回復魔法詠唱するから黙って」
「うぅ」
「フィリア ストルゲ エルフェリア 神よ 我が名はシノン・アガペー 哀れな人間に希望の光を与えたまえ エカトヘクペラール」
シノンの詠唱が終わると緑色の優しい光が僕の足を包んだ
「やっぱりシノンの回復魔法はすごいね、みるみる治っていく」
「本当に酷い状態だったよ、いったい何をしてたの?」
「魔物に襲われた」
「いったいどんな魔物に襲われてたのよ」
理由は自分でもわからないでも厄災のことは伏せておいた方がいい気がした
「まぁいいわ、次からはお金とるから気をつけてね」
「えぇ、でも治療してくれてありがとうおかげで助かったよ」
治療を終えるとシノンは帰っていった、シノンが帰った後僕が外に出ると玄関前レイが居た
「治療お疲れ、なぁマギアずっと考えてたんだけどさ、私と冒険者パーティを組まない?」
「え!なんで?」
僕は思わず聞いた
「だって、マギア、君の魔法はすごい私は魔法は簡単なものしか使えないから君が魔法使いとして来てくれたら心強い」
「ごめんちょっと考えさせてくれない?」
「分かった、じゃあ2ヶ月後僕が冒険者として旅にでるその日までに返事をくれ」
「わかった」
あれから一ヶ月が経った、僕はまだレイに返事ができていない、
冒険者とは、この世界の約7000万人が生業としている職業だ、勇者は女王直々に命令されて働く、でも冒険者は役所にあるクエストを選んで仕事をする、
確かに冒険者はお金も稼げて、冒険と称してこの村を出ることもできる、でも冒険をするのだから命の危険もそれなりにある、
実を言うと僕はレイが冒険者になること自体反対だ、だってレイは僕にとって小さい頃から遊んでいるかけがえのない親友で命の恩人でもある、だからこそそんなレイに死んでほしくない、
できるなら冒険者になってほしくない、でも親友の夢を否定するような行為は僕はしたくない、
早くどうするか決めないと、僕はなんとなく風にあたりたいと思って外に出た、外に出るとレイが居た、
「マギア最近浮かない顔してるけど大丈夫?」
「あっ、うん大丈夫」
「もしかして前の話で悩んでる?無理に誘っちゃってごめん、別に私に気を使わなくていいから、私はマギアが選んだ道を尊重する」
「大丈夫、別に、、、とにかく大丈夫だから」
何か言おうとしても言葉が思いつかないなんて言えばいいのだろうか
レイに誘われてからとうとう二ヶ月が経ってレイが旅立つ日になった、僕とシノンはレイを見送るために朝早くから村の入り口で待っていた
「レイ遅いねー」
「僕たちが来るのが早かったんだよ、ねぇシノン」
「なに?」
「シノンはもし悩んでも悩んでもどうしたらいいか分からない、人生の分岐点みたいなものに差し掛かったらどうする?」
「んー、わからない、わからないけどもしあたしがそうなったら多分思い切って決めると思う、いきなりそんな話してどうしたの?」
「僕は今どうしたらいいか分からないんだ、どんだけ悩んでも答えが見つからない、何が正解かまったくわからないそんな問題に直面してるんだ」
「ふーん、それは大変だね、悩んでもわからないなら仕方がないことなんじゃない?何が正解か分からないなら自分がしたいと思うことをすればいいと思う」
「自分がしたいと思うこと、、、なんかわからないけどわかった気がする、ありがとうシノン」
そうこうしているとレイが歩いて来るのが見えた
「マギア、シノンわざわざ来てくれなくてもよかったのに」
「親友が旅立つんだから見送らない訳ないでしょ」
「シノンの言う通りだよ、一人で勝手に行くなんてそっけないことすんなよ」
「二人ともありがとう」
「レイたまには手紙出してよね」
「分かった定期的に手紙を出すように努力する」
「私がここまでこれたのも二人が居たからだ、いつか勇者になって魔王を倒したら、またここに戻ってくる、だからその日まで二人とはここでさよならだ、今まで本当にありがとう、じゃあ私はもう行くよ」
「レイ最後に伝えたいことがある」
「何?マギア」
「本当は怖かったんだ、レイは強くてかっこいいだからそんなレイの横に立って僕はちゃんと相棒ができるのかが、でもやっと決心がついた、僕頑張る頑張って頑張って自分がレイの横に立っても自分自身が恥ずかしいと思わない自分になる、いつかそうなったら、僕絶対レイのところへ行くから、絶対絶対行くから、それまで絶対生きろよ」
「うん分かった絶対絶対来てよ、来なかったら許さないから」
「うん絶対行く」
その後僕とレイは泣きあった、泣き終わった後はとても酷い顔だった
-----「じゃあちょっと遅くなったけど、行ってきます!!」
「行ってらっしゃい、レイ」
「頑張ってね」
僕とシノンはレイの背中が見えなくなるまでずっと手を振っていた、そのときのレイの背中はとても大きく見えた、
レイがいない村はとても寂しい感じがした、でもなんだかとても気分がよかった、
それからの日は毎日特訓をした、魔力が尽きた後も、走ったり腕立て伏せをしたりして筋トレもした、はやくレイに追いつけるように努力した。
-----レイが旅に出て4ヶ月が経った、僕とシノンは街に来ていた、
「シノンここすごいね、いろんな杖が置いてある」
「まぁここ魔宝具屋だし、マギア欲しい杖見つかった?」
「ありすぎて今どれにしようか悩んでる、ねぇシノン短い杖と長い杖で何か違う所ってあるの?」
「基本的に長い杖の方が魔力出力量が多くて魔法の威力も高くなる、短い杖は長い杖より魔力出力量や射程は劣るけど、魔力のコントロールがしやすくて緻密な魔法を使いやすくなる」
「へー、じゃあ僕長い杖にしようかな、コントロールより威力を重視してるから」
「後短い杖は近接戦のときに刃物としての武器になるものが多いよ」
「じゃあ短い方にしようかな、近接戦はこの先多いだろうし」
「そういえばマギアっていつぐらいに旅に出るの?」
「んー、予定では3日後に行こうと思ってる」
「もうすぐじゃん、もっと早く言ってよ」
「言うタイミングがわからなくて、気づいたら日が結構経ってて」
「だとしてもさすがに遅すぎる」
そんなこんなで気づいたら1時間が経過していた
-----「杖これに決めた」
「結局長い杖にしたのね」
「よくよく考えてみれば、僕はレイとパーティを組むんだし、援護が出来る方がいいかなって思って、シノンは杖とか買わないの?」
「あたしはもう杖持ってるし」
「え、今まで使ってる所見たことないんだけど」
「まぁ今までで使ったことないし」
「今度見せてよ」
「いいわよ、見せてあげる、そんなことよりそろそろお昼だし早くそれ買ってご飯食べれるお店探そ」
「うん、わかった」
杖を買ってどこか食べれるお店を探してまちなかを歩いているとき、見るつもりもなかったが不意に新聞が目に入ってしまった、僕はそれを見たとき目を見開いた、意識が遠ざかっていくような感覚に陥った、なぜならそこに書いてあったことは僕にとって一番知りたくなくて起きてほしくなかったことだったからだ、 僕が呆然と立ち尽くしているとシノンが声をかけてきた、
「そんな新聞みてどうしたの?何か書いてあった?」
期待の新星冒険者レイ・マカイラ「厄災の森」で行方不明
新聞にはそう書いてあった、
僕の中にどうにもできない気持ち悪くて吐き気がするような感情が湧いた、
シノンの動きが止まった
「え、、これってレイのこと?」
「多分そうだと思う」
「厄災の森なんて勇者以外に入れないじゃないなのになんで、なんで」
シノンの言う通りだ、厄災の森なんて勇者以外基本立ち入り禁止の領域だ、なのになんでレイはそこで行方不明になったんだ?
その日はもうそのまま家に帰った、なぜか僕は自分でも驚くほどに冷静だった、
でも僕の心の中には後悔や恨み、怒りが入り混じったような黒い気持ちがずっと残っていた、
厄災の森は名前の通り厄災が何匹もいる森だ、しかもその森はとても広大だ、そんな場所で居なくなったレイを見つけることはほぼ不可能だ、だから女王はレイを探そうともしないだろう、
だから僕はその日、自分の中で誓った勇者になってレイを探すことを。
この作品に興味を持っていただきありがとうございます。技の名前はもしかしたら変わるかもしれません、そこのところはご了承いただけますと幸いです。




