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fiet unum  作者: appleバナナ
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これは…魔王軍により滅ぼされかけた、王国を助けるために立ち上がった勇者達の話

 まさしく中世ヨーロッパの街並みが広がるここ王都、綺麗に並んだ馬車の列が歓声と紙しぶきの中を進んでいく。きっと馬車の外側は、黄金で手の混んでいる作りになっているのだろう。ふと。そんなことを思うと、この歓声も何か納得が行く気がした。外側はどうか知らないが、はっきり言って中の乗り心地は最悪極まると言って過言ではない。ボロボロのソファーに、壁にまで染み付いた汗の香り。おまけに馬車の運転手は素人ときた。小さな段差でガツン、ガツンと揺れてくる。それもこれも長引いた魔王との戦闘が原因と考えると、この国の国力も底をつき始めているとヒシヒシと実感させられる。もうこの国では外見をそれらしく着飾るだけで精一杯なんだ。だからこそだろう。あの人が国王に呼ばれたのは。皆には申し訳ないがあの人はそんな出来た人ではない。窓の外から聞こえてくる歓声に心を痛めながら、私は、いや。アイラは小さなため息をつく。そんな時だった。がタン。と大きな音をたてて馬車が止まった。どうやら目的地のお城に到着したようだ。まったく、相変わらずの酷い運転に思わず前にずっこけるところだったが、何とか両足に全力を込めて、ふんん。と踏ん張って見せてしまった。その時だった。「アイラ〜。大丈夫か?何かもの凄い力がアイラにかかることによって、アイラがいきなり踏ん張ったように感じたんだ。アイラ~。本当に大丈夫か!!」そんなドでかくも、イケボといわれる声が前の馬車から聞こえてくる。いや、なんでわかるんだよ。こえぇよ。と、心の中でツッコミを入れていたら、さらに前の馬車から大きな声が聞こえてきた。「アイラ〜。本当に大丈夫か?いつもならとっこくにツッコミが返ってくる頃なのに、今日は全く、その声が聞こえないんだ!!って、おい離せ。って。我がなは最古の勇者の血を引くものにしてにして、王じきじきの命でもってここに降り立ちしもの。その名も”ユーロ”。さぁ分かったら手を放すんだ!!」…。はっず。なんでわざわざ名乗っちゃうんだよ。誰もそんなこと聞いてないし、むしろその常人離れした第6感はどこからくるんだよ。あぁ帰りてぇ。やってられるかこんな仕事。どれだけ大金を積まれても割にあわねぇよ、こいつのお守りなんて。でもお守りなんだ。私、アイラはこのポンコツ勇者のパーティーの魔法使いとお守り担当なんだよなぁ。はぁ。レディーは絶対にしない大きなため息をして、扉を開けた。「ユーロ。ほら。私は平気なの、だから今すぐその恥ずかしい妄言をわめき散らかしながら、地団駄をふむのをやめな?」なんだか最後が疑問形になってしまったけど、私は両手を大きく広げて自分が無傷であることをユーロにしめした。「アッアイラ~!!。心配したんだぞ、お前がいなくて馬車の中では大変だったんだ。聞いておくれよ〜。馬車の中は話し相手すらいないうえに、汗っ苦しい、なんかボロボロだしで、本当につらかったんだ。アッアイラ~。」ユーロは周りを取り囲んでいた近衛兵をその馬鹿じからで振り払うとこっちに向かって、まるで弾丸のように飛び込んできた。「キモイ」そう言うと私はヒラリとユーロをかわして、代わりと言っては何だがにあいつの頭を思いっきり踏んづけた。「うっうわー。俺の目の前からアイラが急に消滅したぞ!!しかもなんだ。後頭部のほうから何か軽蔑に近い物が漂ってくる。アイラ。俺のアイラはどこに行ったんだ!?」私は加えて今踏んづけている頭をかかとでグリグリしてやった。その時「相変わらずどこでも騒がしいんだなお前らは。」後ろから、聴きなじみのある低くダンディーな声が聞こえてきた。といっても、多分画面の前のみんなはダンディーが誰かわからないと思うから説明するね。今のこの声の主はタケミ。なんだか不思議な名前だけど、彼は異世界から来た召喚者。二本?という不思議なところから来たこの人は、とっても自分のことが大好きな変態。だけどそれ以外はかなりまともな人間で、一緒にユーロのお守りをしている。ナルシストだ。「おいおい。俺はユーロのおもり係なんぞになったつもりはない。そんな不名誉な称号があるなら、とっくの昔に丁重にアイラにお返ししているだろ。」まぁ言いたいことはいくつかあるが、画面の前のみんなは気づいたかな?実はこの人は今、私の心の中のタケミ解説コーナーを盗み聞いて、なおかつ回答までしやがった。とっいうのも実はこの男、異世界はから来ただけあって、ちゃんと人の心が読めるスキルをもってるらしい。ちゃんとと言うのは、人の心を第6感で察せる勇者(化け物)がこの世界にはいるからしっかりとしたスキルでという、重要なことだったりする。「あの。アイラさん。そろそろ頭の上にあるこの足。どけてもらえませんか?」「無理」「無理だな」そんなこんなで、私たちはずっと後ろにいたのに気づかれず、涙目になりかけた近衛兵の存在にようやく気づいたのだった。


初めまして。画面の前のみなさん。まずは感謝を込めて本作品を読んでいただきありがとうございます。

個人的には、好きなものを全部ぶっこんだすげぇ作品に仕上げたので。所々キャラの個性が嚙み合わない発言等があったら、非常に申し訳なく思いますが、そこは何とかいい感じに「ああぁ。なんかキャラの様子がおかしいなぁ。この作者やばくね?」なんか思ってもらえたら恐縮です。それと今年受験生。なので、ゲーム片手にこの物語作られています。暇なときにぼちぼち進めているので、投稿頻度には、目をつむり、口を謹んでもらえたら、作者としてはとっても嬉しいです。あと誤字に関しては一様細心の注意を払っていますが、どうしても出てきてしまう場合がございます。それも踏まえてどうかこれからもこの作品を支えていってくれると嬉しく思います。

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