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第14話

*下ネタ注意*

ーーーーーー



「.....?」



ここはどこだろう。


目が覚めると、目の前には見たこともないような光景が広がっていた。


どこまでも続いているように見える上空の青には白の歪な形の物体がいくつも浮かんでいる。


足元には緑の床が広がり、その少し先には川が流れている。


後ろは緑色のわずかな坂があり登ってみると灰色の地面、そして様々な形の建物がたくさん並んでいる。


建物と建物の間は広く、そして箱のような物体がものすごく速く走っている。


見たこともない色や景色がひたすらに広がっている


この場所は知らない。


記憶にない。


なのに



眼前の光景に、何故か涙が止まらなかった。


ーーーーーー






「お兄ちゃん、朝ですよ〜起きてください! 起きないとイタズラしちゃいます!」



「あと5分だけ寝かせて.....」



「ダメです! お兄ちゃんの「あと5分」は1時間以上なので学校に遅刻してしまいます!」



そうだった。学校行かなきゃならないんだった。


延長した春休みの分これ以上休むと進級が危ういので、仕方なく重い体を起こそうとする。


昨日は色んなことがあったしそのせいか体が異常に重たい気がする。


まだ完全には覚醒しきれていない意識をはっきりとさせるため眠い目をこすりながらも開眼すると、そこには



「..........」



「すー、すー」



「お、お兄ちゃん!? 朝からなんてエッチなコトしてるんですか!?」



目を開くと体が異常に重たい原因が分かり、またかと呆れる。


その原因は俺が起こした上体にしがみついたまま未だ寝息をたてている。


裸で、だ。


もう一度言う。


裸で、だ。


俺の首の後ろに手を回し上体が起き上がっているのにも関わらず器用に寝続けているのはすっぽんぽんのレインだった。


レインは慎ましくも弾力はある推定Aカップと思われる双丘を俺に押し付け足に関しては毎度の如く俺の足と絡めさせホールドさせている。


こいつは俺の事を頻繁にエッチだとかヘンタイ呼ばわりしてくる癖に自分が一番エッチでヘンタイなことを自覚していない節がある。


こういうことは平気でしてくるくせに間接キスは照れるとかどんな神経してんだと今度直接問いつめてみよう。


そして涙目になったレインを.....


おっと妄想はこれくらいにしておかないとヒナの俺を見る視線がどんどん軽蔑の類へとなってきているのでよしておこう。


レインのすべすべの肩に手をおき、目が覚めるように肩を揺らしてやる。


目が覚めたレインはまだ眠そうにあくびをしながら



「もう朝.....? 」



と呟いている。


俺は憤るヒナをなんとか説得し伸びをするレインをどかそうとすると



「.....? レン、なにか硬いモノがあったているのだけれどこれは何かしら?」



..........



ナニですよレインさん。



「大丈夫だから、ただの生理現象だから」



「ちっとも大丈夫じゃないですよお兄ちゃん! 朝からエッチなコトはダメだって昨日言ったばかりなのに!」



エッチなコトはダメと言われてもこればかりは俺のせいじゃないし100%レインに非があるだろ。



「.....? ........!!?」



ヒナのエッチなコトというセリフに流石にナニの正体に気づいたのか、顔をぼっと真っ赤にしたレインはそのままの勢いで猫へと姿を変える。



「じゃあ俺は、ちょっとトイレで闘ってくるから」



「お兄ちゃん朝闘うのは色んな意味でダメです! 匂いとかも残っちゃいます! 闘うのは帰ってきてからにしてください!」



トイレでコトを済ませようとする俺の手をヒナが掴み、慌てて阻止してくる。



「大丈夫だ! 匂いなら俺は気にしないから! 」



「お兄ちゃんが気にしなくても周りの人は気にするん

です! シャワーに入っている時間もないですし今から闘うのはお兄ちゃんの沽券に関わるのでやめてください!」



そのあと3分ほどヒナと格闘したが再び人間の姿に変身したレインも参戦し俺を止めてきたので多勢に無勢で諦めざるを得なかった。


俺の手を掴みヒナと一緒に制止してくるレインの顔は未だ真っ赤なままだったし、その視線は俺の聖剣に釘付けだった。







なんとか気を確かにし聖剣を鎮めた俺は、いつものように朝飯を食べ、ヒナにネクタイを結んでもらっていた。


ヒナはネクタイを結んでいる片手間にレインにお説教をしていた。


どうやらレインは頻繁に人間の姿に変身していた影響で夜猫の姿で俺と一緒に寝ている間にいつのまにか人間の姿になってしまっていたらしい。


ヒナは俺が色々と大変なことになる前にレインと俺の部屋を別々にすべきだと主張していたが、別々になると聞いた途端レインが本気で泣き出しそうになっていたので、なんとかヒナのお説教を終わらせてあげた。


俺も朝からあんなに大変な事になるのは色々としんどいが、それ以上にこんな美味しい思いをすることのできる機会を逃してらははならないという強い意志がある。


それに、俺は猫吸いをしながらじゃないと眠れない体になってしまったのだ。



「俺は、もうレイン無しじゃ眠れないんだ.....」



「「!?」」



俺がポツリと呟くと2人は何を勘違したのかとても顔を赤くしている。



「お兄ちゃん! エッチなコトは正式に結婚をしてからだといったではないですか! まさか、レインさん? あなたってヒトは!」



「ち、違ーーッ!! ヒナちゃんが想像してるようなことはまだしてないから! レンは私のお腹に顔を埋めて寝てるだけだから!」



「ーー!!! エッチすぎます! ダメです、やっぱり別々の部屋にしましょう、お兄ちゃん!」



「.....? そんなに羨ましいならお前にも今晩レインを貸してやろうか?」



いつも奥ゆかしいヒナがここまで自分の意見を主張してくるなんて珍しい。


よっぽど猫吸い睡眠がしたいんだな。


俺は仏のような笑みと余裕でヒナにレインレンタル券を渡す。



「ーー! いらないですよ! 私の恋愛対象は男の人です、いきなり女の人は私にはレベルが高すぎます!」



「ねぇ、なんでレンは当たり前のようにあたしの名前

の入ったレンタル券を持ってるのかしら? あたしはそんなの許可した覚えはないのだけれど」



掴みかかってくるヒナをどうどうと宥めながら券を拾い上げたレインの頭を撫でると



「よし、じゃあ今日も元気に学校行きますか!」



俺は1日をまた乗り越えれるように大きな声でそう宣言した。





「お兄ちゃん! 私を無視するのはやめてください!!」





ーーー



今日は何故か遅刻ギリギリの登校となった。


特に遅れる理由なんて見たあらないのに.....不思議

だ。


これは城西高校七不思議の一つに違いない。


俺がそんなことを自分の席で考えているとレインが俺の肩をちょいちょいと指で叩き、



「ねえねえ、レン。ブカツってなにかしら? 皆が入っていると言っていたわよね? 何の集まりなの?」



と聞いてきた。



「部活か.....簡単に言えば同じ目標をもった人が何人か集まって、その目標を達成するために集まりの中で切磋琢磨したり互いに協力したりする集団のことだな」



「素晴らしいわね! 同じ目標を掲げて集まる集団.....この学校は勇者パーティが集まるような場所だったのね!」



俺の説明を聞いたレインは目を輝かせながら自分流に解釈をする。


確かに勇者パーティといえば世界平和だとか魔王討伐といった立派な目標を掲げる集団だし、部活と似ている部分があるのかもな。


レインは俺のメインキャラで女勇者というポジションだったからか、部活というモノに大変興味が湧いたらしく



「ねぇ、レン。あたしこの学校の部活がどんなものか見てみたいわ!」



とずいっと俺に顔を近づけながら言ってきた。


か、顔が近い.....


最後まで見て頂いてありがとうございます!(´▽`)

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