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第32話 修行

夜が来てゼクアの父と母が寝てから心配をかけないように

メリアと不死王の2人に手紙の内容を伝えたのだ。



手紙の内容にはゼクアの弟である第一魔王ギネレシア.リォルドが書いた内容が綴られてた。



それを見た不死王は顔を青ざめてゼクアの方を

見て次のように発言したのである。



「世界神ノウズベティアと戦うのですか?」と



それに対してゼクアは



「こちらに侵攻してくるようではあれば滅び尽くそう。」



と答えたのであった。



それに続いてメリアは



「相手はあの世界神ノウズベティのよ。

勝てるの?ゼクア?」



と問うたのだ。



その質問に対してゼクアは



「それは分からない。

彼奴は深淵を覗いたが奥が知れなかった。」



とまさかの回答したのであった。



ゼクアはさらに話を続けて



「世界神ノウズベティアの目的は

新たな神族を生誕と魔王の抹殺だろうな。

世界神ノウズベティアは昔から魔王殺しという

異名が付けられていたからな。」



と発言したのでした。



その話を聞いたメリアは



「私たちにできることはある?」



と聞いたのだ。



それに対してゼクアはメリアに



「そうだな。今は亡き先代の大女帝ガルネアのように

強くなって俺を援護してくれ。」



とお願いをしたのだ。



そして元々強い不死王は別としてメリアはまだ

戦闘経験が浅く発展途上だった為ゼクアが直々に

修行をつけることしたのであった。



そして修行する為に人気のない場所に移動した。



「これからの修行ではイチャつきは禁止な」



とゼクアはメリアに対して言い放った。



それを聞いたメリアはシューンと

露骨に落ち込んだのであった。



そして修行を始めたメリアは早速ゼクアに対して

魔法陣を飛ばして大爆発させた。



しかしゼクアは幻魔の魔眼のフルオート事象の消滅により全ての攻撃を無効化したのだ。



「だからその能力使わないでよ。

自分の力がどれくらいかわからないじゃん。」



と言ったのだ。



それに対してゼクアは



「仕方ないな。」



と言って自身の能力を封じて加減する為に造られた

魔剣事象滅ラルゼミアを召喚してメリアに対して



「今の俺は無理やり幻魔の魔眼を抑え込んでいる

本気の本気で魔法を撃ってこい。お前には素質がある」



と魔法を撃つように命じたのであった。



そしてメリアはゼクアに魔法陣を投げ飛ばして

大爆発をさせたのだ。



しかしゼクアは無傷だった。



と思われたが急にゼクアは地面に膝を付いて



「ほう。これが厄災神の力か。なかなか恐ろしいものだ。魔王の血が震えているな。よもや事象の消滅が無ければ死ぬことはないにしろいずれ動けなくなるであろう」



と言って魔剣事象滅ラルゼミアで事象の消滅を

引き起こし自身が起きたダメージを消しその事象を

メリアに反転させてメリアにダメージを与えたのだ。



厄災神の力とは相手に対して厄災すなわち死、

身体の麻痺、強制動作停止、世界の破滅があり

その中の身体の麻痺と強制動作停止(魔力遮断)が

跳ね返ってしまいメリアは動けなくなったのだ。



それに対してゼクアは厳しい口調で



「その状態でどのように魔力を使えば動けるか

考えろそれが今日の修行だ。」



それを聞いたメリアはゼクアの目を見て



「そんなのわかんないよ。」



と盛大にいじけたのだ。



そしてゼクアは



「修行の趣旨を変えよう。

俺は幻魔の魔眼も事象の消滅も使わん。

俺に攻撃の一つを当ててみろ。これを修行にする。」



と言って修行を再開したのであった。



修行を再開と同時にメリアは空中全体を覆う程の

巨大な魔法陣を描きゼクアの逃げ道を封じたのだ。



そして空中に描いた魔法陣から巨大な隕石のような

岩を落としてきたのだ。



厄災業隕岩天星(グレイネスガルエンダー)



そして巨大な隕石のような岩が三つ程



「ドッゴン!!!」



と音と共に落下したのであった。



それにより修行していた場所の木々が砕け地面は割れ

竜巻、突風が発生して落雷が発生した。



そして岩が落下した衝撃で煙が発生した

その煙の中からゼクアが歩いてきて

メリアに一言言った。



「俺に擦り傷をつけるとは

8000年前より遥かに成長したな。」



と褒め称えたのであった。



褒められたメリアは嬉しそうに飛び跳ねたでした。



「やったぁ。褒められたえへへへ」と



そしてゼクアは



「修行は終わりにする」



と言って修行を終わりしてゼクアと不死王とメリアは

ゼクアの家に帰り夕飯を食べるのでした。



ゼクアはいつも通り父と母に



「今日もハンバーグを作ってくれ」



とおねだりをりするのでした。















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