表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

69/70

069

「なっ⁉ 相手がもう攻めてきただと⁉」

「数は⁉ 数はいかほどなのだ⁉」


 王国は再び混乱に陥っていた。

 宮廷では大臣たちが慌ただしく廊下を駆け回っていた。


「ふん……所詮ここで飼っていた小物が来るだけだろう」

「その通り。これだけの人工魔獣を前に何が出来ると……」


 余裕の表情で笑い合う王子二人。

 父である国王と宰相とともにテーブルを囲んでいた。


「ふむ……ハーベル、敵の戦力はわかっておるのか?」

「森に入られて正確な情報が入ってはおりませんな……。なんせ見聞きしてきた情報がどれも耳を疑うものばかりでして、敵はおそらく幻術使いがいるのではないかと処理しておりますが」


 ゴブリンを中心に万の大軍を抱えているなどという情報をそのまま報告するわけにもいかない宰相にとって、その判断はある種仕方のないものだった。


「私は直接見てきている。あんな僻地に万もいるものか。様子のおかしいゴブリンが多少まとまって行動していたにすぎん」

「というわけですので……脅威となるのはやはり連れ去られた魔物たちだけかと」


 その言葉に国王が笑みをこぼした次の瞬間だった。


「敵の数、およそ五千! 全員武装を整えており、民兵ではなく軍として動いております!」

「ドラゴン複数匹確認! その他、魔獣多数!」

「斥候部隊消失! これで五件目です……」

「何だとっ⁉」


 国王がつい立ち上がる。

 王子たちにはにわかに信じられなかった。


「五千だと? 馬鹿げている。どこにそんな人員がいたというのだ」

「その通り。いくら王都がこんな状態であったとはいえ、王都から抜けた人間が五千も揃うなどあり得ないことです」


 アルンもロキシスも、ユキアの能力など飼育係の中ではマシだった程度の認識しかしていない。

 ミリアに対してそうであったように、テイムやテイマーに対する理解など、する気もなかったのだ。

 だから気づかない。

 一体一体がもはや、人間の力を大きく上回る亜人の集団を率いてきたということに。

 ユキアのもとに集った魔獣たちがどれほどの力を得ているかに。

 そして……。


「おいおい……あっちには神獣もいるんだろ⁉ どうなっちまうんだ俺たち……」

「神獣だと? 何を馬鹿げたことを……」

「やはり敵には幻術使いがいるようですねぇ」


 王子たちの言葉に宰相ハーベルが冷や汗をかきながら応える。


「いや……神獣は、いるのです」

「なに……?」


 すでにユキアたちの軍勢は目と鼻の先に迫っていた。


一章完結までもう少しですー!


新作のほうもよろしくおねがいしますー

https://ncode.syosetu.com/n1757gt/10/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 王子バカすぎないですか?
[一言] 霊亀は知られてるか。 更に鳳凰が追加されてるけどな。
[一言] 宰相…たたかわなくちゃ、現実と!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ