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この男は、私のおもちゃだから! 誰にもあげない!!!

作者: 七瀬




私は、子どもの頃から人付き合いが苦手で、人と話すのが苦手だった、、、!

思った事を素直に言えない女の子だったから、、、。


いつも私はみんなから仲間はずれにされる事もあったのだけど、、、?

近所に住んでいた1人の男の子だけが、私の味方だった、、、!



彼の名前は 『寺本 奏』30歳、彼はごくごく普通のサラリーマンだ!

私の名前は 『関谷 ゆずき』28歳、パン屋でアルバイトをしている。

 


彼は、私より2つ上のお兄ちゃんで、私がいつも1人で泣いていると、、、?

お兄ちゃんは私に直ぐに駆け寄ってきて、私を優しく慰めてくれたの、、、!


『ゆずき! また泣いてるのか、、、?』

『クスンクスン。』

『ゆずきは、ほんとに泣き虫なんだな~!』

『だって、だって、、、!』

『だってなに、、、?』

『・・・・・・別に、何にもない、、、!』

『ゆずきは、お利口さんだから、もう泣かないよな~!』

『・・・ううん!』



・・・普通は、幼馴染でこんなに優しいお兄ちゃんが傍にいたなら、、、!

女の子なら好きになったり【恋愛感情】が湧いてくるモノなんだと

思うけど、、、。


私は、この優しいお兄ちゃん(奏)に恋愛感情が湧く事はなかった、、、!


【ただ、“私の唯一の味方”】

あの頃は、ぼんやりとそんな認識だったんだと思う、、、。




でも、私が高校生の時にお兄ちゃんからこんな事を言われたの、、、!


『なあ! ・・・ゆずきは、好きな男とかいるのか?』

『えぇ!? どうして、、、?』

『い.いや? 少し、気になったから、、、。』

『別にいないよ!』

『じゃ~俺と付き合わないか?』

『えぇ!?』

『ダメか?』

『ごめん、そんな風に見てなかったから、、、!』

『少し、俺を男として考えてくれないかな、、、?』

『ごめん、無理! お兄ちゃんはお兄ちゃんだから、、、!』

『・・・・・・』



私は、どこか融通がきかないと言うか、、、?

頑固なところがあって、、、! 

お兄ちゃんの言った事がすぐには理解できなかった、、、!





それからどんどん、月日が流れて、、、!

お兄ちゃん(奏)が、25歳の時に別の女性と結婚した、、、!

それから1年後には、新しい命が産まれて、可愛い男の子だった、、、!



お兄ちゃんと奥さんは凄く仲がいい夫婦で、、、!

ふたりでいるところは、絵に描いたような幸せなカップル。


奥さんも、私の存在を知っていた、、、!

お兄ちゃんが直接、2人が結婚する前から私と会わせてくれたいたから、、、!




・・・でもまだ二人が結婚する前に、私はお兄ちゃんの奥さんになるこの女性から

言われていた事があった、、、!


『ねえ? ゆずきさん! 奏と幼馴染で仲がいいのは分かるけど、、、?

男女の関係だから凄く心配なの、、、! それに、ゆずきさんはとっても

美人さんだから特にね、、、!』

『・・・別に私は、お兄ちゃんをそんな風に見ていないし、、、!』

『貴女がそうでも、奏は違うかもしれないし! 少し奏と距離を置いて

ほしいの、、、! ワタシの言いたい事も分かるでしょ!』

『・・・・・・わかりました。』

『ありがとう、ゆずきさん。』



私は、意識してお兄ちゃんとの距離を置くようになった、、、!


そうすると、、、?

お兄ちゃん(奏)から電話が鳴った、、、!


『ゆずきに、話したい事があるんだけど、、、? 今日、時間あるか?』

『・・・あぁ、ううん。』




私とお兄ちゃんがよく行く居酒屋で待ち合わせをした...。


『どうしたんだよゆずき! 最近、全然連絡くれないし、、、!』

『・・・・・・仕方ないじゃん!』

『えぇ!?』

『お兄ちゃんの彼女の美園さんが私とお兄ちゃんと会って欲しくないって

言うから、、、! だから私は仕方く、、、。』

『美園が、、、!?』

『私から話したって事言わないでよね! 私が美園さんから怒られるんだから!』

『・・・あぁ、ごめんな、』

『なんで! お兄ちゃんが謝んのよ!』

『美園は、そんな子じゃないんだよ! だから、』

『それぐらい私にだって分かってるわよ! ヤキモチ焼いてるだけでしょ!』

『・・・あぁ、』

『でも、美園さんにバレないように会えばいいよね!』

『そうだな!』



久しぶりに、お兄ちゃん(奏)と会って話したら、、、?

いろんなモノが何処かへ飛んでいってしまった、、、!



・・・でも、こんな時間も直ぐに美園さんにバレてしまう、、、!


『ゆずきさん! ワタシと約束したのに、、、! どうして約束を

破る事をするの、、、?』

『本当に、そんな気はないのよ! たまにお兄ちゃんと話をして、、、!

私が他の人に言えない話をお兄ちゃんに聞いてほしいだけなの、、、!』

『だから前にも言ったけど、、、男女の関係だから、二人で居たら、、、?

何が起こるか分からないでしょ! ゆずきさんに彼氏でもいるなら別だけど...?』

『えぇ!? それなら、私とお兄ちゃんが会ってもいいの、、、?』

『勿論! 結婚を考えている男性がいるなら! 奏と会っても問題ないわ!』

『ホント!? 分かったわ!』

『・・・・・・』




私は、ずっと一方的に好きだと言われていた男性を彼氏にして、、、!

お兄ちゃんと美園さんに紹介した、、、!


『ごめんね、ふたりとも忙しいのに、、、! どうしても会わせたい人がいて!』

『・・・ゆずき、その男性は、、、?』

『今付き合っている【彼の高岡明博クン。】』

『えぇ!?』

『そうなんだ~ゆずきちゃんも年頃の女の子だしねぇ~彼氏がいてもおかしく

ないわよねぇ~!』

『・・・あ、あの? 何時から、ゆずきと付き合っているんですか、、、?』

『1週間前からです! 僕がゆずきさんに一目惚れして、、、!』

『・・・そうなんですか、』

『はい!』



お兄ちゃんと美園さんに彼を会わせた時、、、。

お兄ちゃんは、動揺していたけど、、、?

美園さんは、凄く嬉しそうだった、、、!





でもこれで! 私は自由にお兄ちゃんと会えると思うと嬉しかった、、、!


『ねえねえお兄ちゃん? 今日、時間空いてる?』

『・・・あぁ、』



これで! いつでもどこでも自由にお兄ちゃんと会えるようになった、、、!


『ゆずき、あの男のこと、、、! 本気なのか、、、?』

『別に私はあの男性ひとの事好きじゃないよ! でも美園さんが私に結婚を

考えている男性がいるなら、お兄ちゃんと会えってもいいって言うから、、、!』

『えぇ!?』

『彼! ずっと私のストーカーだったんだよ!』

『・・・そんなのダメだ! あの男と結婚なんかするな、、、!!!』

『まあ~どうかな? でもこれでお兄ちゃんと好きな時に会っていいんだよ!』

『・・・・・・俺、美園と別れるよ!』

『そんなのダメよ! 今の関係がイイの!』

『・・・・・・ゆずき、』






私はこうして、、、!

二人の男をおもちゃにしている、、、!


旦那になった明博は、、、?

私の言いなり、、、!


この男は、私には逆らえない、、、!



お兄ちゃんも、私の好きな時に呼び出して会う事も増えた、、、!

お兄ちゃんの奥さんになった美園さんも私が約束を守っているから、、、!

何も言えないのだ、、、!



『この男は! 私のおもちゃだから、、、誰にもあげない!!!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

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