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黒剣の魔王  作者: ニムル
第1章 センシタリア王国編
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第28話/のんびり荒野ぶらり旅

( 厂˙ω˙ )厂実験投稿ラスト時間



( 厂˙ω˙ )厂さて、今日でどの時間帯が一番アクセス取れてるかな?



( 厂˙ω˙ )厂うぇーい結果が楽しみです

 やばいんだけど。え、やばたにえんなんだけど。


 うわぁ、これはないわぁ。みんなガッチガチに対砂漠装備で固めて来てたのにさぁ、これ、中ただの廃墟じゃん。


 いやさ、多少寂れたっていうか滅んだ感じが砂漠感を演出してるっていえばしてるんだけども、それでも砂漠というよりは西部劇の舞台みたいな感じというか……


「……何か言うことあります? 王様」


「……私も初めて見たんで何か言うことあるかとか言われても困るんですが……」


「うわぁ、これはないって! あっはははははははは! え? なになに、みんなガッチガチに砂漠用の重い装備来て見たら、まさかのそれほどでも無くてむしろ装備が邪魔になっちゃっとか! あっははははははは! だから私言ったのに、普段着で切り込めばいいって! あっはははははははは!」


 ……俺の後方で、何のツボが刺激されたのか、一人だけ普段着でやってきた(ゆい)が大笑いしている。


「もう、うるさいなぁ。お姉ちゃん、あなたをそんなふうに育てた覚えはありませんよ? 人を馬鹿にする時はもっと上品に、相手を蔑むような目でちゃんと笑ってあげないと」


「うん? ちょっと待って。姉ちゃん、それはそれで何か違うし、現に姉ちゃんもそのバカにされる対象に入るわけだけど?」


「ん? あぁ、私はいいのよ。SもMもいける口だから。……ハァハァ、自分の妹が蔑むような目で私のことを見てくるこのシチュエーション……うふふ、妄想だけで滾るわぁ……」


 あ、ダメだこの人完全に頭が飛んでるわ。せめて暑さで頭がおかしくなったと思いたい。いや無理だ、元からおかしかった……


「……あ、もうなんか笑いの熱が冷めたわ。お、お姉ちゃんありがとう、ね……」


「……んあっ、そのドン引きするような視線もまたっ♡」


「姉ちゃん、いらない属性開花しまくるのはやめようか」


「……優くんのドケチ……」


「ドケチって使い方が違うと思うんだよね……」


「じゃあ情のない人で」


「むしろ今の姉ちゃんみたいな人にかけられるのは、『情』じゃなくて『錠』だと思うんだよね」


「軟禁プレイならむしろ御褒美!」


「はい、もう黙ろうか……」


 気色の悪いトークを何とかして終わらせて、対【暴食(テュポン)】戦の一行は砂漠基荒野を進むのであった。


 荒野で行動だね。……何でもないよ。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 さてさてさて、荒野を歩きまくって遂に3時間。


 時折日照りから逃れるために、廃墟の中に何度が隠れたり、断絶魔法で日光を断絶したりしていた訳です。


 ……ですが一向にこの荒野が終わる気配がございませんでんす。何なんだよほんと……


 みんな半分根を上げかけちゃって、自分の身体を引きずるように歩いてるし。元気なのは王様だけだわー。あの人、どんな環境にも適応できる加護を受けてるらしいから……そのかご俺たちにも分けてくれませんかね?


 いや、まぁね? 俺とかクトゥルフとかはいくらでもやりようがあるとは思うんだよね。


 だけどさ、みんなが何も出来ない中、俺らだけが悠々と涼しい思いをしているのは気が引けるし、かと言ってみんなにそれをずっと掛けていられるほど継続時間が長く、インターバルをおかずに発動できる魔法はこの世に存在していない。


 ユミルさんを召喚すれば全体が霜に覆われて涼しくなるかと思ったが、なんとユミルさんは暑いところNGらしい。


 まぁ、氷の要素を使って呼び出しているので確かにその辺は納得できるのだけれども。


 そんな理由で俺たち一行は、延々と続く先の見えない荒野を歩き続けているのでした……


 うわぁ、頭とろけそ。こんなことなら一層の事山登り計画強行しておけばよかったわ……


 今考えたら、巨人型の神様たち呼び出せば速攻で山登り終わった気がするんだよね……過ぎたことだからもうしょうがないんだけどさ……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 何度か王国の連中の反応が途切れることがあった。


 私のマッピングが途切れる要因といえば、断絶魔法以外にはありえない。


 ……王国に断絶魔法の使い手がいるのか……色々と調べる必要がありそうだ。


 今まで全く他国との交流をしようとしてこなかった王国が、ここに来て他国との交流を図ろうとしてきたのだ。何かあったに違いない。


 ここは少し遠距離から監視をする為に、風魔法『鷹の目』を使って奴らの動きを監視することにした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 ……誰かが風魔法を使ってこちらを見ている。


 俺の魔力感知能力が、頭上に風魔法の要素を感知したのだ。


 発動条件と状況からして使われている魔法は『鷹の目』だろう。


 ……うわぁ、絶対ここなんかいるよ……お近づきになりたくない部類のヤツがいるよ……


 はてさてどうするか……とりあえず、『鷹の目』の魔力の発生源を狙って転移魔法を使ってみるか。


「どこへ行くつもりだい? 流石にここでなにか出てきたら、憔悴しきった僕らに自衛の手立てはないよ……」


と、クトゥルフ。


「大丈夫だ。とりあえずあーさんとジャンヌさん置いていくから」


「まぁ、それならいいんだが……」


『はぁ、仕方ない。私が魔物もどきの防衛をするのは気が引けるが、主人の命令に逆らうことは出来ないからな』


『そんな嫌味な言い方しちゃダメですよぅ! すみませんクトゥルフさん、誠心誠意守らせていただきます』


『ほう、そちらのお嬢さんはちゃんと分をわきまえているようだ。そこの騎士様もどきにも見習ってもらいたいところだな』


『魔物もどきが謎の鳴き声をあげているな。ふっ、熱で頭でもおかしくなったのだろうな』


『……貴様……』


『……なんだ?』


 ……うん? 相性悪い子に頼んじゃったかな?


 ま、まぁいいだろ。俺はサクッと誰が風魔法を使っているのか確めに行かなくては。


「じゃ、あとはよろしく頼んだ」


『りょうかいですっ!』


『貴様などに言われずとも、人共と魔物もどきはきちっと護衛してやる』


『その減らず口がいつまで達者でいられるか楽しみだな』


『……喧嘩を売っているのか?』


 ……なんかもういいや、この人達は犬猿の仲なんだろう。もうそれでいいじゃないか。うん。


「転移魔法『マジックルート』」


「あ、逃げた!?」


 取り残されたクトゥルフの悲痛な叫びを聞きながら、俺は『鷹の目』の魔力の後を辿っていくのだった。

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