13話
『忌み子』って確か呪われた子とか望まれなかった子とかを指す言葉…だよな?カグヤが呪われた子?でも………
「おぉー!こんな小さな村に『忌み子』様が来て下さるとは!!」
「『忌み子』様ならあの強さも納得だ!!」
感激で興奮しているコルガ達の様子からすると『忌み』の意味とイメージが結び付かない。ご機嫌とりの演技でもなさそうだ。異世界だから意味が違うのか…?聞いてみたいが興奮する二人の間に入れない。カグヤも苦笑いを浮かべるだけだった。
「おっと、取り乱して申し訳ない。失礼を承知でお願いしますが『刻印』を確認させて貰ってもよろしですかな?」
落ち着きを取り戻した村長の言葉でカグヤと秘書の女性は別室に行ってしまった。
「失礼ですが、『忌み子』様とはどういったご関係で?」
『忌み子』様と連れ立って行動してるのはおかしいのか?そもそも異世界の住人です。と答えてしまって良いのか…
「異世界の住人ねぇ…」
結局タクトは異世界の住人であること、カグヤとは偶然出会いと説明し、アプリの事は黙っておいた。異世界の証拠を提示するよう求められたがスマホは電池切れでライターを代わりに渡したが「確かに魔術とは違う構造だがこれだけでは証拠として弱い」と言われ懐疑の目を向けられた。
ガチャ…
扉の音とともに秘書とカグヤが戻って来た。
「どうだった?」
「間違いないです。それも『黒』です」
冷静を努めていた秘書もさすがに驚きを隠せないでいた。秘書の言葉を聞き村長達の盛り上がりも最高潮に達した。




