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俺の愛した異世界で  作者: 八乃木 忍
第七章『始まり』
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引き寄せられた糸・後編

 後日、俺、リラ、ニーナ、クロエの四人は、迷宮探索に行くことにした。

 地図を見ながら難なく第九階層まで進み、今から第十階層の階段を下りるところだ。


「ゴーレムがいなければいいなぁ……」


 階段を下りながら、クロエがぽつりと呟いた。

 どうやら、ゴーレムに相当のトラウマを植え付けられたようだ。


「いたとしても、すぐに消えるから問題ないよ」

「シャルルは苦手なもの、なさそうだね」

「まさか。俺にだってあるよ」


 そりゃあ、俺だって人間だ。苦手な物の百や二百はある。

 弱点を晒すつもりはないので、ここで語る事はしないが。


「そういえばリラ。ヴェラさんは元気でやってるのか?」

「多分な。最後に見た時は元気すぎたぐらいだ」

「今度、会いに行ってみようかな」


 ヴェラはリラの姉で、色々と世話を焼いてくれた人だ。

 テンションが高くて、意味の分からない発言も多々あるが、戦いにおいてなら、尊敬せざるを得ない。


「ニーナのお父さんも元気?」

「たぶん……元気……」

「寂しがってそうだね」

「うん……お父さんは……過保護……」

「止まれ、魔物だ」


 先導していたリラが魔物を感知したらしく、静止の合図を出した。

 第十階層の魔物さんは……ウォームだ。

 巨大化したミミズのような体をしていて、円形の口を持っている。

 人サイズならまだ可愛いもんだ。だが、こいつの体積は、そんなもんじゃない。

 俺達四人の背丈を合わせても、ウォームの方が大きく見えるだろう。


 女子の反応を見てみようと、リラ達に目を向けるが、全員殺る気満々だ。

 気持ち悪そうにする仕草もせず、リラは腕を組み、ニーナは剣を抜き、クロエは昨日購入した剣を構えている。


「デカイけど、恐くないの?」

「ふっふっ、硬くなければこちらのものだ」


 リラが余裕の笑みを浮かべながら言った。

 彼女たちもストレスを溜めている事だろうし、ここは任せてみよう。


「俺は見てるから、頼んだ」

「任せろ……ッ!」


 最初に出たのは、リラだ。瞬速で近づき、顔らしき場所に蹴りを入れる。


「おお……」


 思わず声を漏らしてしまった。

 いや、予想通りといえばそうなのだが、ウォームの顔が勢い良く横に動いたのだ。

 小さい体でよくもまあ、あんな力が出せるものだ。


「それじゃあ、私達も行こうか」

「うん……」


 クロエに続き、ニーナもウォームへの攻撃に加わる。

 ニーナとリラの蹴りが、ウォームの顔を挟んだ。ウォームは口から液体をぶち撒ける。


「いっくよーっ!」


 クロエの方に目をやると、尻から尾が生えていた。真っ赤な鱗の尻尾だ。

 あれは竜人族の種族固有魔術である『竜化』で、竜の体に変体する事ができる。

 かといって、ドラゴンの様に、巨大化するわけではないので、二足歩行の竜のようになるのだが。

 しかし、尻尾しか生えていないのは何故だろう。

 中には全身の竜化を嫌うという竜人族がいるらしいが、そういう事なのだろうか。

 ここから見えないだけで、手腕も竜化させているのかもしれないが。


「はぁっ!」


 掛け声と共に放たれた斬撃。クロエの大剣はウォームの胴体に切り込みを入れた。

 勢いに乗せて回転したクロエは、そのまま追撃を加える。

 次の斬撃は、ウォームの胴体を真っ二つにした。切り込みではなく、切れたのだ。

 流石、パワフル竜人族。

 ウォームの体からは緑色の体液が溢れ出るが、すぐに氷の粒となって消えた。

 俺は三人の元へ駆け寄り、ウォームの体に触れる。


「シャルル、ありがとう」


 俺に礼を言ったのは、クロエだ。


「ん?」

「汚れずに済んだから」

「ああ、それ。気にしないで」


 体液を瞬時に凍らせたのは、俺だ。

 女の子三人が緑色の液体にまみれるのを見たくないというのと、俺がその緑色の体液自体を見たくなかったというものだ。

 シャルルさんはこれまで、虫型の魔物は氷結で殺していたので、変な色の液体には耐性がないのですよ。

 赤色なら、そこまで気にしないのだが、緑や紫となると、気持ち悪い。


「よし、行こうか」


 俺は消え散ったウォームを確認してから、皆に声をかけた。

 俺達は再度、リラの先導の元、迷宮を探索する。




 ――――――




 どうやら、迷宮の魔物はウォームで最後らしく、それまでに出てきた魔物に新しいのはいなかった。

 そして、俺達は今、第十二階層の大きな扉の前にいる。

 第十二階層にだけは、魔物が一匹もおらず、真っ直ぐな道を進んだ先に巨大な扉があった。

 扉はどれだけ力を入れても開かない。俺達四人が力を合わせても、ビクリともしないのだ。

 魔術は通さないようなので、魔術での破壊もできなさそうだ。

 扉を開けるヒントはひとつ。扉に刻まれた文字だ。


幼娘(おさなご)が婦人になるには、どれ程の年月が必要か、我は知りたい。気になって、扉を開けられんぞ』


 つまり、女の子が大人になるには、どのくらいの年月が必要かを答えればいいんだな。

 これは声に出せばいいのだろうか、それとも見せてやらなくてはならないのだろうか。

 困ったな。これは流石に実演できないし……。


「シャルル、答え分かった?」

「多分ね」

「私達にも分かるかな?」

「どうだろ」


 俺は答えが分かったのだが、クロエ達に答えられるかどうかは難しいところだ。

 リラにも、ニーナにも答えられないかもしれない。


「シャルルはもう答えを見出したのか。早いな」

「リラにも分からないかも」

「……少し考えさせてくれ」


 そう言って、リラは目を瞑った。

 俺は正直、分かってほしくないのだが。


「ダメだ……クロエ達はわかったか?」

「ううん、さっぱり」

「同じく……」


 やはり、ニーナにも分からなかったようで。

 リラ達は諦めたのか、俺に視線を向けた。


「シャルル、答えは何だ?」

「……答えは『一月』だ」


 俺が言ってしばらく、扉は音を立てながら開かれた。

 まさか本当にこんな物だったとは。

 誰だよ、この迷宮つくったの。


「ねぇ、シャルル。どうして一月なの?」

「説明しなきゃダメ?」

「言いづらい事なの?」

「あまり言いたくはないかな」

「そっか。ならいいや」


 この問題の答えを説明するのはあまり好ましくない。

 相手が男ならまだしも、女の子に説明するのはなぁ……。


「行くぞ」


 リラの声により、俺達四人は扉の奥へと踏み出す。

 中は、広い空間だった。広いだけでなく、高い。

 後ろに目を向けると、扉が音を立てながら閉じられていった。


 だが、今はそんな事よりも、もっと重要な物がある。

 目を向けるべきは、閉じ込められた事実ではなく、空間の奥で仁王立ちをしている魔物だ。

 異様なまでの威圧に、数秒ほど静止してしまった。

 俺達は戦闘態勢をとりながら、ゆっくりと魔物に近づいていった。


 徐々に姿が鮮明になっていく。

 筋骨隆々の人の体に、凶暴な牛を顔。それだけを見ればミノタウロスなのだが、腕の数は聞いたものとは違う。

 全部で六本。その全ての手には斧が握られている。

 ああ、強そうだなぁ。俺一人で相手したいなぁ。

 でも……リラ達は殺る気満々だ……。ここで『俺一人で戦わせてくれ』なんて言ったら、骨を折られかねない。


「俺が前を受け持つけど、異論はない?」

「いや、それでいい」

「そうだね。シャルルなら安心だよっ!」

「気を付けて……」


 よし。正面からやりあえば、攻撃の手は俺に集中するはずだ。

 その間に他の三人が殺っちまえばいい。

 だが、その前にやるべき事がある。

 俺は剣を収めて、ミノタウロスに近づいた。


「なっ、丸腰で何を!」

「リラ達はそこで待機。俺が戦闘を始めたら、リラ達もすぐに来てくれ」

「お前は一体何を考えているんだ!?」

「いいから」


 不満そうな顔のリラを放置し、俺はミノタウロスの前に立つ。

 ミノタウロスの凶悪な目は俺を映し、鼻を鳴らした。


「話をしにきた」

『……』

「話せるんだろ? 話そうぜ」

『何故、そう思った』

「勘、かな」


 リザードマンが人間の言葉を話せた時点で、この迷宮のボスが話せる事はすぐに分かる。

 迷宮が人間から命を奪うというのなら、知識だって、奪うかもしれない。

 なら、迷宮の最深部、最も力の溜まる場所にいるコイツは、他の魔物よりも流暢に話せるはずだ。


『何用だ。何故、斬りかからない』

「言葉が通じるからな。話を聞いてくれるかもしれないと思って」


 ミノタウロスは返事をしなかったが、代わりに俺が言葉を続けた。


「お前は魔石の番人なのか?」

『そうだ』

「その魔石、譲ってくれるか?」

『貴様、ふざけているのか?』

「いいや、本気だ」

『……悪いが、それは出来ない。呪いだ。嫌でも我は貴様を殺しにかかる』

「そっか」


 交渉決裂。魔石を取る手段はひとつ、こいつを殺す事だ。

 俺は二本の剣を抜き、姿勢を低くした。

 俺が地面を蹴ると同時に、俺の視界の両端にリラとニーナが映った。

 リラとニーナは短剣を振るうが、ミノタウロスの斧に受け止められてしまった。

 俺もミノタウロスを挟むように斬りかかるが、こちらも二本の斧で止められてしまう。


 ミノタウロスの自由な二本の腕が動いた。狙いはリラとニーナ。

 二人は攻撃を避けると、隙を狙って打撃を入れようとする。

 が、軌道先に斧が現れ、二人はすぐに脚を引っ込めた。


 ミノタウロスの意識がリラとニーナに向いた時、俺は下から滑り込み、腕を二本切り落とした。

 そのまま体に斬りかかるが、やはり斧で守られる。

 俺は剣を伝って斧に魔力を送り込み、氷結を使用した。

 斧が消えてなくなり、素手だけとなる。

 そのまま腕を切り落とそうと剣を振るが、別の斧に止められてしまった。


 次の瞬間、リラとニーナは吹っ飛んだ。いや、投げられたのだ。

 斧を防いだ隙を狙い、素手で頭を掴んで二人を遠くへやった。

 おそらく、クロエの存在に気づいてのことだろう。

 丁度二人が投げられた時、クロエの大剣が振り下ろされたのだ。

 ミノタウロスは二本の斧を使い、クロエの斬撃を受け止めた。


 これでコイツに残された腕は、素手の二本だけになる。

 俺は力を込めて、ミノタウロスの体に切りかかった。

 もちろんの事、ミノタウロスは防御しようとする。

 これで腕を切り落とせる――はずだった。


「嘘だろっ!」


 俺の剣を、奴は手で受け止めたのだ。白刃取りなんてされたのは、初体験ってやつだ。

 これはこれで、良い経験といえるだろう。

 だが、死んでは意味が無い。俺の剣はそのまま掴まれ、俺は地面に叩きつけられた。

 肺から空気が逃げ出す。俺はすぐに治癒を施した。


 クロエの方に目をやると、クロエは押されていた。

 竜化しているというのに、上にいたのはクロエだったはずなのに、今はクロエが下にいて、ミノタウロスの斧を受け止めている。

 俺は地面を蹴り、クロエを地面と大剣の間から抜き取った。


「はぁッ……はぁッ……」


 クロエの息は上がっている。あのまま続けていれば、自分の大剣に押しつぶされていただろう。

 腕が竜化させられていないのに気づくが、今はそんな場合ではない。

 クロエに一瞬の治癒を施してから、すぐにミノタウロスの元へ戻った。


 リラとニーナは瞬速と蹴りや殴りを繰り返すが、どれも素手で受け止められていた。

 時には金属音が鳴り、時にはリラかニーナの呻き声が聞こえる。

 俺もすぐに戦闘に参加しようと、投げ捨てられた剣を拾い上げた。


 俺も劣化版の瞬速を使い、ミノタウロスの足元に切りかかった。

 二本の剣は軽々と止められてしまった。その時、リラとニーナが地面に叩きつけられた。

 二人はそのまま身動きを取らなくなってしまった。気絶しただけだろう。

 俺は攻撃を仕掛けるふりをし、リラとニーナを抱きかかえる。

 クロエの元に寝かせ、軽く治癒を施してから、すぐにミノタウロスと対峙した。


「これで、一対一だ。楽しくやろうぜ」

『これは命のやり取りだ。楽しく等とよく言えた物だな』

「きっと、この世界に来る前から俺は壊れてたんだろう、よッ!」


 瞬速を使い、ミノタウロスの頭上に飛ぶ。剣を振り下ろすが、斧に防がれる。

 背後に飛び、防がれ、正面に飛び、防がれ、横に飛び、防がれ、滑り込んで下段攻撃を繰り出すが、あっさりと止められてしまった。


『人間。何故貴様は、この状況で笑っていられる』

「すまん。無意識なんだ」


 俺は口元を拭い、薄笑いを消した。

 このまま剣で相手していても倒せなさそうだ気がする。

 土の銃弾二百発でも撃ちこめばそれで終わりそうなんだが、それではつまらないし。

 ……よし、良いこと思い付いたぞ。


「ふッ!」


 俺は剣で斬りかかり、それは斧で防がれた。斧に氷結を使用し、ミノタウロスを丸腰にした。

 俺は奴から五歩程の距離を取り、剣を収める。腰と背中に差していた鞘も、地面に置いた。

 その場で軽く数回飛び、体術の構えを取る。体が軽い。これで、今までよりも早く動ける。


『いいだろう。受けて立とう』


 俺が何をしたいのか察したミノタウロスは、俺とは別の構えを取った。

 目を合わせ、互いに動きを読み合う。

 足や肩の僅かな動きに注目し、相手の行動を予測。俺も奴も、それをしているせいで、最初の一歩が踏み出せないでいた。

 リラとニーナも既に目を覚ましていたが、戦闘に加わろうとはしなかった。

 空気は読める人たちだ、それでいい。


 だが、このままこうしていても、埒が明かない。

 俺から先に動くことにしよう。


『瞬速』


 そう念じ、一瞬で間合いを詰める。

 腹に突きをいれようとするが、ハエを叩くかのごとく弾かれた。

 左から奴の手が伸びてくる。屈んで避け、手首を掴んだ。

 そのまま相手の肘に膝蹴りを入れる。

 腕は力なくぶらりと下がった。


 人間相手なら、骨を折るのに膝なんか使わなくても、捻ったり、手を使えば簡単に折れる。

 それだけ脆いのが、人間の体だ。

 だが、ミノタウロスは人間の体をしていても、まだ魔物。

 体を破壊するにはそれなりの力がいる。


「おぉ!?」


 突然体が浮き上がり、世界が逆さまになる。

 足首を捕まれ、体を持ち上げられたのか。


「ごおッ……!」


 途端、腹を潰される感覚におわれ、口から胃液が吹き出る。

 ミノタウロスは俺を掴んだまま回転すると、遠心力に任せて俺を投げ捨てた。

 俺は受け身をとり、腹に治癒を施す。

 瞬速で近寄り、頭上に踵を落とす。腕でガードされるが、反動を使って後転し、地面に足をつき、すぐに跳躍した。

 脇腹と膝に蹴りを入れ、体を回転させ、顎に向かって踵を入れようとするが、また足首を掴まれた。


 だが、狙い通りである。

 掴まれた瞬間に、空いている左足を使い、俺の足首を掴む腕をへし折った。

 これで、奴の腕は二本だけになった。やっと、フェアだな。


『クックックッ……ハァーッハッハッハッ!』

「何だよ、楽しそうじゃん」

『我がここまでやられたのは始めてだ! 楽しくて仕方が無い! だが、そろそろ終わりにしようじゃないか! 人間!』

「仰せのままに」


 全身に魔力を流し、自分の体をフル稼働させる。

 瞬速を使い、肩、脚、体、脇腹に蹴りを入れる。


「ぐッ……!」


 突然飛んできた拳を、躱せずに腕で受け止めてしまった。

 これを狙って自分への攻撃を許していたというのか。

 いいじゃないか。いいじゃないか。


『ハアッ!』


 体を駆け巡った痛みに、思わず目を見開いた。

 口から出たのは胃液ではなく、血液。

 痛みに悶える暇すら与えられず、次は顔面に拳を喰らった。

 刹那、俺の体は地面に打ち付けられ、世界が回転した。


 何度か地面と衝突した後は、俺の背中を壁が受け止めた。

 俺は壁に背を預けながら立ち上がり、ミノタウロスの方に目を向ける。

 どうやら俺は、数十メートルも飛ばされたらしい。


 脇腹が痛む。口の中は鉄の味がするし、歯が何本か抜けた。

 殴られた左頬は腫れ上がり、左目がぼやける。

 血と歯を吐き出して、治癒を使い傷ついた骨を治す。

 痛みはまだ残るが、治癒なんてしている場合ではない。

 ミノタウロスは俺に向かって突進してきていた。


 重低音が鳴り響き、空間全体が揺れている。

 奴の突進は早い。だが、瞬速を使えば避けられないわけではない。

 しかし、ここで左右に躱しても、反撃なんて出来ない。

 なら、俺の取るべき行動は、正面からしかないだろう。


 俺とミノタウロスとの距離があと数歩という時、全てがスローになった。

 俺は一歩踏み込み、地面を蹴って、軽く跳躍する。

 そのままミノタウロスの頭に手を乗せ、頭上で逆立ちをする。

 ミノタウロスは俺の下を抜けて行き、俺は頭から手を離し、地面に着地した。


 ミノタウロスは壁と激突し、壁に大穴を作った。

 奴は一瞬動きを止める。俺はその隙を見逃さない。

 スローだった世界は元に戻る。

 俺は瞬速でミノタウロスの肩に乗ると、顎を掴み、力に任せて自分側に引っ張った。

 ミノタウロスは頭を半回転させ、涎をまき散らす。

 ゆっくりとミノタウロスは倒れていき、ズシリと音を立てた。


「はァ……はァ……」


 目が痛む。体の節々が痛む。

 頭が痛む。心臓が痛む。


「たのしか――」


 俺は、言葉を終えること無く、そのまま意識を落とした。

いつも戦闘描写には力を入れているんですが、加筆が必要な部分があれば仰ってください。

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