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俺の愛した異世界で  作者: 八乃木 忍
第七章『始まり』
61/72

引き寄せられた糸・前編

 時はシャルルが第九階層の中盤で、三種の魔物と戦っていた時に遡る。

 三人の少女は、第九階層の探索を進めていた。

 一人は赤い髪の毛を後ろに結び、ライラックのピン留めで前髪を留めている、大剣を両手で持つ少女。

 一人は銀髪の髪の毛を短く切った、犬耳とふさふさした尻尾を生やした少女。

 一人は茶髪のショートカットの少女。猫耳と猫の尻尾が生えている。


「それにしても、暑いな、ここは」

「たしかに……」


 銀髪の少女が言うと、茶髪の少女が賛同した。

 赤毛の少女は大剣を肩に担ぐと、目をつむって唸り始めた。

 しばらくして、赤毛はきょとんとした調子で口を開く。


「暑いかなぁ?」

「お前は竜人族だから、暑さに強いだけだろう」

「あはは、そうでした……」


 銀髪の指摘に、赤毛が苦笑しながら後頭を掻いた。

 二人のやりとりをぼーっと眺めていた茶髪は、足を止め、振り返った。

 そこには誰がいるわけでもないのだが、茶髪は呟く。


「懐かしい……」

「どうした?」

「匂う……」


 茶髪の『匂う』という言葉を聞いて、銀髪は目を瞑る。

 彼女らは獣人族。嗅覚、聴覚に優れた種族だ。

 茶髪の言う『匂う』というのは、遠くの誰かの匂いを嗅ぎとったという事。

 しかし、銀髪は何も感じなかったのか、目を開け、首を傾げた。


「何も匂わないぞ?」

「でも……これは……」

「気のせいだろう。先に進むぞ」

「……分かった」


 銀髪に促され、茶髪は頷く。

 三人は探索を再開し、歩を進めていく。


 数多くの行き止まりに当たり、獣人の二人が唾でマーキングをする。

 同じ道を二度通らない様に、印を付けなければ、迷宮は進めない。

 シャルルは獣人の様に鼻が効くわけでもない為、地図を使っているが、地図を描くことも読むことも出来るシャルルには、何の苦でもない。


 少女達が幾度目かの行き止まりの空間に入った時、壁から三体のゴーレムが現れた。

 高低がある肌の表面は湯気を立ち上らせ、岩と岩の隙間からは溶岩が溢れでている。

 体術を使う二人の獣人と、大剣を使う竜人。この三人にとって、ゴーレムは難敵だった。

 いつもなら相手をせずに逃げるところだが、運悪く、空間の入り口からは四対のリザードマンと二体の首なし騎士が姿を現した。


「こ、これは拙いな」

「絶体絶命……」

「大丈夫だよ! 頑張ろう!」


 赤毛は冷や汗を垂らしながらも、二人を元気づける為に張り上げた。

 二人の獣人は顔を見合わせ、静かに頷く。

 頑張らなければ生き残れないなら、頑張るしか無い。

 目的を持つ三人は、こんな所で死ぬわけにはいけないと、自分を奮い立たせた。


「よし、全員蹴散らすぞ!」

「おーっ!」

「おー……!」


 掛け声に合わせ、三人は動き出す。

 動きの鈍いゴーレムは相手にせず、最初の標的を絞る。

 二人の獣人はリザードマンを一体ずつ、大剣を使う赤毛は首なし騎士を相手にする。


 銀髪は近くにいたリザードマンに目星をつけると、獣人の種族固有魔術である『瞬速』を使って、一瞬にして懐に入り込む。

 銀髪の右拳がリザードマンの腹を貫いた。リザードマンは苦悶の表情を見せながらも、銀髪に向かって斧を振り下ろす。

 銀髪はすぐに腕を引き抜き、斧を躱した。攻撃の際に出来た隙を狙い、銀髪は追撃を入れる。

 右肩に回し蹴りを入れ、顎に拳をめり込ませる。リザードマンが怯んだところで、腰に差していた短剣を引き抜き、喉を切り裂いた。


 茶髪は銀髪とは違い、最初から短剣を引き抜いた状態で戦う。

 リザードマンの攻撃を躱しながら、打撃を入れ、隙が出来た所に剣を通していく。

 右腕を切り落とし、腹に蹴りを入れてから、右腿を切り裂いた。

 リザードマンは深い傷を負いながらも、攻撃を止めない。

『瞬速』で近づいた茶髪の首を左手で掴み、地面に叩きつけようとするが、その腕はいつの間にか切り落とされていた。

 両腕と片足を無くしたリザードマンは為す術もない。茶髪の短剣が頭蓋を貫き、リザードマンは地に伏せた。


 赤毛は一メートルは優に超える刀身の大剣を振り回す。

 赤毛は、大剣を振り回しているだけでなく、正確に関節を狙ってくる。

 首なしの騎士、つまり、急所である首は既になくなっている。

 体に当てたところで相手は鎧の塊だ。ふらついて、それだけ。

 だが、鎧にも弱点がある。膝や肘の隙間だ。

 赤毛は大剣で四肢を切り落としていき、首なし騎士を行動不能にする。

 手際よく切り落とし、すぐに二体の騎士はだるま状態になった。

 再生をする事は無いため、赤毛の勝ちと言える。


 二匹のリザードマン、そして二体の首なし騎士を片付けた。

 残りは二匹のリザードマンと三対のゴーレムだけだ。

 そう思って三人が振り返った時、ゴーレムの数は先ほどとは違っていた。

 三対だったゴーレムは、九体にまで増えている。


 逃げなくてはと入り口に目を向けた時、三人は唖然とした。

 三対のゴーレムが入り口を塞いでいたのだ。まるで、ゴーレムが意思疎通を行い、獲物を逃さなようにと網にかけるように。


「どうする?」


 赤毛が二人に尋ねる。


「分からない。窮地という奴だ」

「……絶体絶命」


 会話を交わしている間にも、リザードマン達は動き出す。

 ゴーレムの後ろにリザードマンが付き、ゴーレムを盾としているようだ。

 迷宮というのは、人を呼び、命を喰らうと言われている。

 迷宮が三人の少女を食らおうと、牙を剥いたのだ。


 赤毛たちが突破口を見つけようと思考を巡らせている間にも、ゴーレムとリザードマンは三人の少女に歩み寄っていく。

 リザードマンがゴーレムの動きに合わせている為、ゆっくりではあるが、何もしなければいつかは襲われてしまう。

 斧に切り裂かれるか、ゴーレムに溶かされるか。


 そんなのはゴメンだと、赤毛は大剣を握り直す。

 自分の持てる全ての力を注ぎ、ゴーレムに大剣を振るった。

 大剣はゴーレムの体に侵入した。だが、侵入しただけで、剣が通り抜ける事は無かった。

 剣は徐々に赤色に変色し、ドロドロに溶けていく。

 赤毛は剣を引き抜こうとするが、微動だにすらしなかった。

 赤毛は諦めたようにへたり込み、膝を抱えてしまう。


「諦めるな。突破口は必ずある」


 励ますように銀髪が言うが、赤毛は肩を震わせるだけで、反応を示さなかった。

 その間も、茶髪はゆったりとしていた。

 いつもの雰囲気といえばそうだが、安心感というのもあるように見える。

 膝を抱えている赤毛に、そんな茶髪の様子は見えるはずもなく、赤毛はピン留めを握りしめながら、祈るしかなかった。


「たすけて……」


 誰でも良いから、自分をこの場から救って欲しかった。

 そんな思いから零れた言葉に、情けなさを覚える。

 自分は竜人の剣士なのに、震えて、助けを乞うしかないなんて。


「ふむ」


 誰も赤毛を責めることはせず、銀髪は顎に手を当て、思い出すように目を瞑る。

『匂う』のだ。銀髪にも、茶髪の言っていたように、嗅ぎ取れた。

 懐かしくて、好きだった匂いだ。

 だが、子供の頃の記憶だったからか、鮮明には思い出せない。


「来る……」


 銀髪に思い出せなくても、茶髪には匂いの主が誰なのか分かったようで、安堵しきったその表情は艶かしいとも言える。

 リザードマンと三人との距離があと数歩というところ。リザードマンは殺る気満々で、斧を振り上げて準備をしている。

 銀髪は匂いの主が誰なのかを思い出そうとしたまま、赤毛は座り込んだまま、茶髪はゆったりとしながら、匂いの主の登場を待った。


 リザードマンの斧が振り下ろされ、銀髪が躱そうと身構えた時、リザードマンは動きを止めた。

 動きを止めたというよりは、石像と化したのだ。何の前触れもなく、一瞬にして。

 ゴーレムも同様、最後に見た状態のまま、石と化している。


「間に合って良かった。でも、今の登場って主人公っぽくてカッコ良かったな……これからは様子見とかしちゃったりして……そして颯爽と現れるヒーロー……なるほど……」


 ブツブツと何かを言いながら石造の後ろから現れたのは、フード付きの外套を着て、首巻きで顔の半分を隠し、腰と背中に剣を差した人物だ。

 手袋を着用した手でゴーレムに触れると、ゴーレムは砂となって消えてしまった。


 茶髪はその人物が誰なのかを知っていた。

 あの時も自分を守ってくれて、ずっと会いたかった親友。

 感情を抑える事もせずに、茶髪はフードの男に飛びついた。


「シャルル……!」


 突然の事に肩をビクリと震わせるシャルル。助けに来たら、いきなり抱きつかれたというのだから、仕方がない事ではある。

 シャルルは力づくで茶髪を引き剥がし、腕を組みながら三人の少女に目をやった。


「おお……ニーナ、リラ、クロエ。久しぶりだな」


 三人とも印象深かった為に、シャルルが思い出すには数秒の時間で良かったらしく、明るい声でそれぞれの名を告げた。

 シャルルは茶髪のニーナと銀髪のリラを素通りし、赤毛の少女クロエの元へと歩み寄る。


「クロエ、大丈夫か?」

「誰……?」


 ニーナのシャルルの名を呼ぶ声も聞こえなかったらしく、クロエは震える声で尋ねた。


「どうも、シャルルです」

「ふぇ?」


 状況が理解できていないのか、クロエは目をぱちくりさせながら、辺りを見回す。

 いつの間にか砂と化していたゴーレムを目にして、クロエは更に混乱する。


「久しぶり」

「しゃ、シャルル……?」


 まだ半信半疑といった様子のクロエに、シャルルは首巻きを外して微笑んだ。

 それでも足りないかと思い、完全に思い出させる為に、フードと手袋も外し、クロエの頭に手を乗せた。


「俺でーす」


 無邪気な笑みがクロエの波打つ感情を和らげる。

 恐怖と情けなさに染められていた心は徐々に自分の色を取り戻し、安定しつつあった。

 シャルルは昔の笑顔で、昔してくれた様に頭を撫でてくれた。

 懐かしさと愛おしさに自然と涙が零れ出てしまう。

 まだ小刻みに体を震わせながらも、腕を伸ばしてシャルルの首に巻きつけた。


「久しぶり……」


 クロエが鼻声で告げると、シャルルの腕がクロエを優しく包んだ。

 この時シャルルは微かに匂いを嗅いでいたのだが、気の抜けたクロエが気づくことはなかった。

 しばらくして、クロエは寝息を立て始める。

 シャルルの人を安心させる力は、彼が育てたものなのか、生前の母親譲りの物なのか、それとも、この世界においてのシャルルの物なのかは分からない。

 どちらにせよ、人を安心させる事が出来るというのは、シャルルにとって嬉しい事でもあるはずだ。

 シャルルは困った様に後頭を掻くと、クロエを背負ってニーナとリラに向き直った。


「二人も、久しぶり」

「仲睦まじいようで何よりじゃないか」


 顔を背けながらリラが言った言葉に、シャルルは苦笑する。


「幼馴染っていうのかね」

「幼馴染?」

「孤児院にいた頃の友達でさ」

「そうか。そういえば言っていたな。帰ってこない親友がいたと。寂しがっていたぞ?」


 近いうちに挨拶に行くつもりだったのだが、迷宮探索をしているという事は自立しているという事だ。

 行ったところで、クロエは既にいなかっただろう。

 それでも、アメリーにはしっかりと土産の品でも届けなければいけないのだが。


「ニーナも、来るのが分かっていたみたいだったし。やっぱり匂いなの?」

「そう……匂いで分かった……」


 相変わらずのゆったりした口調に、シャルルは懐かしさを覚える。


「シャルルは……いい匂い……だから……すぐ分かる……」

「いやぁ、後ろから抱きつくというイタズラが出来ませんなぁ」

「したいなら……させるよ……?」

「えっ、本当? じゃあ、後でお願いしちゃおうかなぁ」

「んにゃ……!?」


 ニーナとしては、『遠慮しとく』という答えが返ってくるのを期待して――というより、シャルルならそうするはずだと思っていた為の言葉だった。

 まさか話に乗るとは思ってもみなかったのだ。


 確かに、昔のシャルルであればすぐに断ったであろう。

 だが、時は人を変えるとも言う。

 色々な人と触れ合って、考えや性格に多少の変化が現れる事は普通の事だ。

 特に、人格を組み立てていく途中の段階で暴力を受け、罵倒される事しかなかったシャルルにとって、異世界での人との関わりこそが、本当のシャルルの人格の構成だと言っても過言ではない。

 だが、それでも性根というのは変化を遂げないのか、シャルルはこう言う。


「冗談だよ」

「……意地悪」


 ニーナは猫耳をピクピクとさせながら拗ねてみるが、正直『して欲しかった』と残念に思う。

 久しぶりの再開を喜ぶ暇があればそうしたであろう。しかし、迷宮では魔物は無限に湧き出てくる物で、すぐに切り替え無くてはならない。

 シャルルはクロエを背負ったまま、器用に手袋を装着すると、微笑しながらも真剣な面持ちで口を開く。


「今から地上に戻る。リラは俺の前を、ニーナは俺の後ろを歩いてくれ。魔物の匂いを嗅ぎとったら、すぐに位置を割り出す事は可能か?」

「可能……」


 シャルルの問いに、ニーナが答えた。


「よし。なるべく魔物との遭遇は避けたい。地図はリラにやるから、魔物がいたら別の道筋を探してくれ。どの道にも魔物がいるというのであれば、それで構わない。だけど、手は出すな。絶対に」

「何故だ?」

「巻き込まれるからだ」

「……了解した」


 リラは納得したように頷くと、シャルルから地図を受け取り、地上までの道を先導した。

 自分のマーキングと、地図。二つの物を頼りに、安全な道を通って行く。

 しかし、ここは魔物との遭遇率が高い第九階層。

 いつまでもどちらかの道が開いているというわけではない。


「シャルル、どちらの道を行っても魔物と遭遇する」


 Y字路の真ん中でリラが告げた。


「分析できるか?」

「えーっと……右の道にはリザードマン一と、首なしが一、ゴーレムが複数。左の道にはゴーレムが一、リザードマンが複数、それと首なしが複数」


 あらましではあるが、道を選ぶのには十分だ。


「左へ行く」

「左の方が魔物が多いぞ?」

「リラ達はゴーレム苦手だろ」

「う……」


 倒すのはシャルルなのだから、関係はないのだが。

 それでも、苦手意識のある魔物と会わないようにというシャルルの配慮なのだろう。

 リラは地図を見ながら、歩を進めていった。


 しばらくして、魔物と遭遇する。

 リラの言うように、ゴーレムは一体。リザードマンが五体、首なし騎士が三体だ。


「どうするんだ?」

「んー、まあ、ちょっとね。少し下がってて」


 リラは言われたように、数歩下がって、魔物達と距離を置く。

 途端、手前にいた首なし騎士が、四本の針に串刺しにされていた。

 おそらく、魔術を使って地面から生えた物だが、リラ達にそれを知る術はない。

 首なし騎士に続いて、手前から次々に魔物が串刺しになっていく。

 最後のゴーレムは串刺しになるのではなく、砂となって消え散った。


「シャルル、何をしたんだ?」

「魔術を使っただけだよ」

「やっぱり、お前は凄いな。また遠くへ行ってしまったのか……」

「遠く?」

「いや、何でもない。行くぞ」


 リラは、シャルルが獣人の村ビャズマを去ってから、ワイバーンの襲撃から村を救ったシャルルに圧勝できるようにと、己の力を磨き続けた。

 だが、自分でも倒すのに時間をかけた魔物達を瞬殺していくシャルルに劣等感を感じていたのだ。

 シャルルが使っているのは魔術で、リラは体術なのだから、シャルルの方が簡単に魔物を倒せるのは仕方がない話ではあるが、それでも自分が劣っていると思ってしまう。


「リラ」


 歩きながら、シャルルが名を呼ぶ。


「何だ」

「後で体術勝負といこうじゃないか」

「……望むところだ」


 リラは微笑しながら答えた。

 まったく、姿は変わっても、中身は変わらないな。

 そんな事を思わずにはいられないリラであった。


「シャルル……私とも……」

「ニーナもか? 仕方ないなぁ」


 そう言いながらも、シャルルは嬉しそうに笑ってみせた。

 シャルルも、実際なら、父親になれる歳だ。

 リラやニーナの成長を見れるという事に嬉しさを覚えるのは、父性からなのかは分からない。

 シャルルはクロエとも戦ってみようと思った。


 雑談を交わしながら、地上に辿り着いた。

 近況報告や昔話ではなく、魔物の話や迷宮の話、泊まっている宿や美味い飯屋の話をしていたのは、『そういう話はゆっくりと』という暗黙の了解だろう。

 シャルルはリラ達の泊まる宿の部屋へ入ると、寝台にクロエを寝かせた。

 クロエが途中から起きていたことにもシャルルは気づいていたのだが、何も言わないという事は『そうしていたい』という事なのだろうと考え、寝ている事にしようと思ったのだ。


「ふぅ~」

「はぁ~」

「にゃ~」


 シャルル、リラ、ニーナの三人は一息つき、椅子に腰掛ける。

 シャルルは背中の剣だけを壁に立てかけた。


「クロエが起きたら、積もる話でもしようじゃないか」


 シャルルの提案に全員が頷いた時、リラとニーナ、目覚めていたはずのクロエの意識は闇へと溶けた。

 緊張が解れたせいで眠くなった――というわけではなく、シャルルの使用した人を眠らせる闇魔術、『睡魔』によるものだ。


「ククク……」


 シャルルは下卑た笑みを浮かべ、立ち上がる。

 そして、眠っているリラに近づき……柔い頬に指先を埋めた。


「あ~、癒されるわ~」


 シャルルは、飽きるまで三人の頬を弄んだのであった。

三人称、読みにくかったと思われる方もいることでしょう。

サーセン(・ω<)

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