天使絶望
死崎レイは堕天使と出会い、謎の銃を手に入れた、そして天使とも出会った。
眠いなぁ。学校の屋上で寝ていたのは死崎レイであった。そして寝ようとした瞬間に目の前に白い羽根が舞い散ってその中には白い翼の生えた天使みたいなのがいた。
「あなた、死崎レイさんですか?」
天使な声!!と死崎レイは心の中でつぶやいた。
「そうですが、何か?」
他人事のように言う。
「なら、少しついてきてください。」
ガシッ、と死崎は腕を掴まれた。そして天使は空に羽ばたいた。
「ちょっと待て、少しじゃないだろ。しっかりついてこい、じゃないか」
「どーせ、逃げるつもりなんでしょ。」
ギクッ、図星だ。
「んで、どこ行くのかな天使?」
「全日本天使連盟総本部。(ぜんにっぽん・てんし・れんめい・そうほんぶ)」
死崎は質問しようかと思ったが、もう天使のなんかについた。
気がつけば、法廷みたいなところで被告人の立場に立たされてた。
「お前、なぜ銃をもっている。それは悪魔の銃、略して魔銃だ。」
なんだこいつ、最高裁判官なのか!!と死崎は思った。
「拾った。」
この銃は朝、落ちていてそれを拾っただけの物である。
「その銃の持ち主は誰のものかな?」
「クロだ。」
尋問みたいになっている。
「クロだと!そいつは!悪魔堕ちした堕天使だぞ。」
要するに天使が堕ちると堕天使、堕天使が堕ちると悪魔になるということ。
「つまりお前は悪魔と契約したんだな?なら天使の名の下死あるのみ。」
ジャキッっと銃を構えた。その銃の銃口を最高裁判官に向けた。
「撃ってみろ!!俺様は天使の中でも2番目にえらいんだぞ。」
「なら、僕が1番だな」
ドンッ、その銃音は鈍い音だった。
その天使の中で2番目のなんかは、起き上がった。顔は暗い。
「なんで、オレが天使なんだオレなんか、ゴミだ!!」
その最高裁判官は不気味に笑い続けた。周りにいた天使たちは死崎の周りを素早く囲んだ。
「よくも最高裁判官を絶望させたな!お前なんか死んでしまえ!!」
フッ、死崎は鼻で笑った。
「一度だけ言おう。出口はどこだ。」
静かに言った。その言葉に天使たちは怒った。
「ふざけるな!何をしたか分かるか?お前」
「教えないなら、空間を破滅させて地上におりるまで。」
バンッ、空間がねじれた。その空間に死崎が入っていく。それを天使が追う。
「逃げるな!お前が一番ゴミだ!!」
正解。死崎はつぶやいた。
天使を絶望させた死崎。それでも彼は何とも思わない!