お守り。
深い意味など無いんだ。
僕はずっと孤独だったんだ。
今日も独り街を歩いていたんだ。
でも、もう限界だったんだ。
倒れていくその瞬間。
闇に包まれるその一瞬。
僕は光を見つけたんだ。
僕は必死に手を伸ばしたんだ。
光に向かって。
その時から僕の手の中にあるお守り。
僕じゃない誰かのお守り。
僕のために創られた、誰かのお守り。
たった一人の僕のお守り。
僕はもう独りじゃないんだ。
そして、僕らはまた街を歩き出す。
辛かった街も、他人も、空も。
二人なら輝いて見えるよ。
また、倒れても、闇に落ちても。
僕の手の中のお守りが。
きっと守ってくれるから。
僕は怖れずに歩き出すよ。
君が感じる世界が美しいなら。
僕の瞳に映る世界も。
きっと、きっと美しく輝いて見えるはずだ。
僕は絶対手放さない。
僕のために創られた、誰かのお守り。
たった一人のお守り。
いつか僕が成長したら。
ただヒトコト君に言うよ。
ありがとう。
僕は君を放さない。
たった一人のお守り。
僕にとって、お守り。
僕の大切なお守り。
全てを賭けて守りたいお守り。
だだ、手を伸ばした。




