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【50000PV感謝!】シンタイキヨウカってなに?  作者: taso
第二章 新たなる躰
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59話.二つの妖化、二つの魔素

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59話.二つの妖化、二つの魔素



 フェイは持参のバッグから何やら機械を取り出すと、玄関から外に出ていった。調べるとか言ってたが、盗聴がされていないかとかを調べているのだろう。知らんけど。


「お待ちまち〜、お待ちまち〜」

「駅名みたいに言うな。なんか調べにいったみたいだけど、どうだった?」

「大丈夫じょぶー。問題無いとは思ってたけど、これからスキルの話をするからね。念のために少し離れたところも調べてただけ!」

「そうなんだ。なんか安心したよ。ありがとな」

「いーんだよー!今度はジャミング用の装置も持ってくるから、適当な部屋を用意してくれると嬉しいなー」


 ジャミング、電波とかを阻害する奴だよな。フェイの住んでるところにある秘密の部屋みたいにするんだろう。どうしよっかな?


「使ってない部屋もいくつかあるけど……。俺の部屋もありかな?」

「その心は?」

「普段過ごす部屋だからな。無意識になんか言ってる時もありそうだし、ジャミングしてくれてるなら助かるかなって。あと裏をかいてみようかな、と」

「なるほろ!ちはるんが良いならそうするよ!」


 って事で、次回の話もしてから、スキル秘密会議をする事になった。



 今回は食事をしたりテレビを見ている居間で会議をする事にした。

 窓と木の雨戸みたいなの、戸袋だっけ?を閉めて、二人分のコーヒーを淹れてから、テーブルを挟むようにして座る。


「それでねー、今回会議を開いたのは他でも無い!二つの妖化スキルについての考察をするためなのだよ!」

「テンションたけーな。まあ良いけど。それで、なんか分かったのか?」

「分かったわけじゃ無いけどー、多分こうなんじゃないかなって仮説!」

「なるほど?俺も話したい事はあるけど、まずはそれを聴かせて貰おうかな」


 まずはフェイの仮説とやらを聞いてみよう。ちなみに俺が話したいのは『気妖(仮)』のことだ。まだスキル化には至っていないが、現象の再現性はあるからな。早くフェイを驚かせてやりたい!楽しみだ。


「空気の方の大気妖化でちはるんの気配、いわゆる魔素、あるいは“到素”だけど。それを周囲に出してるんじゃないか?あるいは変えているんじゃ?って話をしたよね?」

「ああ、誘導ミサイルを防ぐチャフみたいにばら撒いて、気配をボヤけさせてるんじゃ?ってやつだよな?」

「そうそう。それで私はあの後考えてこう思ったんだー。その周囲に発生させているのは、ちはるんの属性になったものなんじゃ?ってね」

「俺の属性?」


 え、俺って属性持ちだったの?言っておくけど天然属性とか小悪魔属性とか無いぞ!?自分で言っててキモいな……。


「今日装備の話をしてる時に、魔物やスキルには属性“のようなもの”があるって言ったの覚えてる?」

「ああ。トレントは植物系の属性で、白百合はそれに親和性がある。白百合自信も植物を使って武器を作れたり出来るとか?」

「うん。一花ちゃんの場合は風の属性に親和性があるってね。それでその“属性”ってのは何かと考えた時にね、思ったんだ。それこそが“気配”なんじゃ?って」


 属性が……気配?わっつどぅーゆーみーん?


「ここからは魔素として話すけど。地下迷宮の中には魔素が充満してる。そして私たちは魔素を使ってスキルを使うことが出来、その力を『魔力』と呼んでいる」

「ああ、それは聞いたことがあるな」

「もしかしてだけどさ。私たちが扱える魔素は、その人が動かしやすいようにされたものなんじゃ?って事」


 ……。あーなるほどな、繋がった。


「魔素はそのままでは使えない、あるいは使いにくいもので。俺たちはそれを無意識に自分の色に染めてる、あるいは匂い付けをしてる……って感じか?」

「そうそう!いいね匂い付け!分かりやすいよ!その匂いが移った魔素こそが、その人の気配の正体!なのかも?」

「そしてその匂いが場合によっては“風”とか“植物”とか、目に見える傾向を持つと属性として認知される、って感じかな?」


 よし、フェイの仮説を整理してみよう。今日はアクリルボードが無いから、大学の頃に使わず残っていたノートに箇条書きをする。


・魔素とは地下迷宮に充満している気体

・魔素は人や魔物の中にもあるが、その個体に馴染むように色付け(匂い付け)がされている

・色付けされた魔素が身体から漏れ出たものが“気配”のようなもの?

・スキルを使う時は、その色付けされた魔素が使用されているんじゃないか

・火や風など、近しい色の魔素が“属性”として認識されている

・そのため似た性質を持つ人には、属性に親和性がある


「って感じかにゃー。それでここからが、妖化スキルのそれぞれの違いになるんだと思うんだ」

「ああ、ここまで聞けば俺も分かる。まず『待機妖化』のスキルは、俺から漏れ出ている気配、俺固有の魔素だな。それを空気中に漂う“真っ新(まっさら)な魔素”として妖化している」

「洗浄されてるって感じだねー」

「だから他者からは気配を察知されにくくなる。待機してなきゃ効果が薄れるのは、多分だが、動くと固有の魔素が身体から出やすくなるのかもな」


 これは他の人にも言える事じゃないか?息を潜めてじっとしていると気配が読みづらくなるのは、その人固有の魔素が漏れにくくなってるからだと推測出来る。


「『大気妖化』に関しては前回もやったな。これはあえて俺色の魔素を周囲にばら撒く事で、発生源である俺の位置を分かりにくくさせてる」

「ばら撒いてる、って言うよりー、周りの魔素をちはるん色に染めている。つまり妖化している、ってのが正確だと思うなー」

「あーそっか。“妖化”だもんな」

「魔素に色を付ける。逆に色の付いた魔素を透明にする。そのどちらも妖化って事なんだと思うよ」


 木の葉を隠すなら森の中。俺と言う気配を隠すために、周囲に森を作って紛れさせるのが大気妖化のスキルなんだな。


 そもそも妖化シリーズは“気配をボカす”ために作ったものだから。待機妖化と大気妖化。やってる事は真逆だけど、効果は同じ。前者は気配を消して周囲に溶け込ませ、後者は気配を拡散させて周囲に溶け込ませるものだ。


「今まではなんとなく使ってたスキルだけど、これからはイメージしやすくなるから、より効果を出せるようになるかもな」

「大事なのはイメージだからねー。人間の身体も、スキルも。上手く使いこなして、レベルも上げていけば、より使いやすくなってくね!」


 こう言うアプローチのやり方は好きだ。身体を動かす事が苦手だったから、頭で考えてから動くのがクセになっている。


 ここら辺は一花と逆なんだよな。だから憧れの気持ちもあったし、逆に苦手な気持ちもあったんだ。これからはお互いに良い刺激になれると嬉しい。


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

菅田(スダ) 知春(チハル)


◆シンタイキヨウカ

・新躰強化 Lv.9

・身体器用 Lv.7

・進退強化 Lv.6

・待機妖化 Lv.5

・大気妖化 Lv.2

・息 Lv.5

・気 Lv.5


✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼

潤目(ウルメ) フェイ


◆知性 Lv.12 投擲 Lv.4 観察 Lv.10

 鑑定 Lv.1

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