表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
羊毛を巡る一連の事件について〜ある国の騎士達の物語〜  作者: さばとらのはは
1-2. 年末の贈り物合戦と騎士の異動に向けての策謀
38/78

37. 北方探索の任にある騎士とある夫婦の話-1

探索の騎士をはじめとした円卓の騎士達が活躍する、この国の制度について少しお話ししよう。


この国では、円卓制度という制度を採用している。

遥か古に時代にそれは起こり、形を変えて今でも存在している。


円卓制度とは、王および宰相、円卓の騎士、諸侯による統治制度である。

王は国主の地位にあり国の政治を行う統治機関の長である。

宰相はその次席にあたり、王を補佐する地位にある。

王は円卓の騎士および諸侯の中から選出され時代により継承方式が変化しているが、現在の王は先王の子である。

宰相は国の始まりから生きているとされる時を操る魔術師であり、若く美しい容貌の女性である。

長い時を生きる魔術師であるため、時代によって性別が変わるとされているが定かではない。

最後に円卓の騎士であるが、これは諸侯の中から年の終わりに開催される円卓会議によって選出され、任期は定まっていない。

円卓の騎士の席は定員が十三人までと古くからの定めがある。

常時は必ず一席は空席である。

その席は危難の席と呼ばれ、もし騎士の中でその席に座る者がいれば、その席に着座する者には何らかの災いが降りかかっている状況にあるという。


円卓会議の参加資格は、王と円卓の騎士、諸侯のみにあり、宰相やその他の者は参加することができない。

会議の内容は、騎士および諸侯の席の異動に関わることと、王位に関わることが主な議題になる。

国政については宰相や官僚なども含めて話し合われるため、円卓会議の議題にのぼることは少ない。


円卓会議のための騎士の館にある大会議室には、部屋の中央に王と騎士の十三の席が円状に並んでいる。

それを取り囲むように百五十の席があり、諸侯の席と呼ばれている。

諸侯の席は時の必要に応じて埋まり具合が変わるらしく、大抵いくつかの空席はあるようだ。


円卓の騎士の十三の席には、


北方探索の騎士

中央探索の騎士

南方探索の騎士


以外にも、兵部卿、財務卿、司法長官、西方執政や北部辺境伯などの地方領の行政および軍事に当たる騎士、北部総督や南部総督のように国外の所有地や交易の拠点を治める任に当たる騎士もいる。

時代の要請によって任務の内容も少しずつ変わるが、円卓の騎士は王と宰相に次ぐ国の重職にあたり、諸侯よりも立法、行政、司法の権において勝る地位である。


探索の三つの騎士の席のうち、しばらくの間、北方探索以外の席は空席であった。

二年前、王と彼の騎士の調停が始まった後、中央探索の騎士と南方探索の騎士の席の二席が埋まり、現在探索の三席に空席はない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ