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老いれば病と孤独と衰亡が待っているばかり?(私の人生遍歴・瞑想日記より)

作者: 舜風人

老いることは

つまり老化するということは


それは劣化であり

衰亡であり

機能不全であり

耐用年数が切れる?

ということでしかありませんよね?


ですが

往々にして


巷間では


老いることは満ちることだとか

老いてなお盛んだとか

老いて充実した生活とか

そういう美辞麗句で

老人を修飾しがちですよね


老後の楽しみとか

老後の充実したセカンドライフとか

第二の人生を豊かに過ごそうとか


でも?

よく考えて下さい

老いるんですよ

老化するんですよ

それって「劣化」でしかないんですよ


具体的に言うと

膝がいたんで歩けなくなり

腰が曲がらなくなり

目が霞んで見えなくなり

耳が遠くなって聞こえなくなり

内臓系の病気も増えて

あるいは認知症になり

あるいは老人性のうつになり

医者の薬が手ばなくせなり

あるいは

体にマヒがあり

不自由になり

心も空虚感でいっぱいになり


それが

老いることの真実なのですよ


それで?

充実した老後生活ななんて夢のまた夢で

すよね。


充実したセカンドライフですか?

冗談はやめてください

老後は美化しようがないんですよ

老後ははっきり言って

「悲惨」でしないのです。

老いることは劣化であり

衰亡であるしかないからです


じゃあどうしたらいいのか?


どうしようもありません


マヒの体をひきづり

弱った体で

しのぐしかありません


どうしようもないのです

それが老化だからです

逃れようはないからです


大量の薬を飲み

それでもよくならず

どんどん

老化は進みます

いくら薬飲んでも

若返るハズなんてないですからね


マヒは進み

劣化は進み

それがある日

耐用限度を超えると

あなたはお亡くなりになるのです


これが人間の末路なのですから

だれも逆らえないのです・


友人・知己も次々亡くなり

あるいは伴侶に先立たれ

コドモたちも寄り付かず


孤独に独居老人になるしかないんです


老後に充実なんてありません

老後に花咲くなんてウソです


老後とは

劣化であり

衰亡でしかないからです


では?

どうしたらいいのか?

どうしようもありません


ただその事実に耐えるしかありません

そうして

一日も早く

お迎えが来るのを懇願するしかないのです


老後のモノづくり趣味も体がマヒでは不可能です



寝たきりでは趣味の旅行も無理です



目がかすんでは見たい映画も見えませんしね


つまり老化ということは何もできなくなるんですよ


これで老後の充実したセカンドライフなんて不可能です


寝たきりで


マヒで


いるしかないのです


これが老後の現実なのです





それとも

いっそ認知症になれば

そういう苦悩からは解放でしょうね

だから本人にとってはむしろ

認知症は救済なのかもしれませんよね。


いずれにしろ

やがて老後は終わります


ある日急性心不全であなたが倒れれば

あるいは

あなたが多臓器不全で息を引き取ればね。


老後を美化するのはやめよう

でも。

美化しないとやってられない、、という


現実逃避も

まあるんだよなあ?

老後の現実を直視できないから

まあ


美化してオブラートにくるむのも

仕方ないとは思うけどね」



あなたはそのどっちでしょうか?



いずれにしても

老いることは必然です

そうして

老いの先には

死出の旅路が待ってるということは

寧ろ


救いといっていいでしょう


老いと劣化と衰亡とマヒと寝た切りと


それが救済されるからです

すなわち


死は救済だからです


寝たきりで

マヒで

目も見えず

ガンが重度で

その人が死以外で


救済される方法ってあるでしょうか?


そうです

死しかないのです


老いはてて

疲れ果てて

80年以上も生きてきて

生かされてきて

病が重度で

目も見えず

意識も混濁して

苦痛が全身に広がっていて

その老人にとって


はたして?

死以外に

救済があるだろうか?


そうです

死しか

救済はないのです、











老い先の


未練と齟齬と


引き連れて


目指すは



観音浄土かな












































































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