赤◾️いつか来るその時の為に
◾️◾️竜輝視点◾️◾️
「りゅきー!!」
大きな声を上げ、火焔が部屋に入ってきた
【火焔】
「聞いて!聞いて!天地さんがね!
僕を弟子にしてくれるって!!」
本当に嬉しそうに声を上げている
【竜輝】
「・・・良かった」
そんな火焔に静かに言葉を返した
【火焔】
「後から迎えに来るって言ってたから~
竜輝も早く準備してご飯食べに来てよ!」
そう言って颯爽と部屋を出て行こうとする
【竜輝】
「ちょっと待って・・・」
そんな火焔を慌てて止めた
【火焔】
「ん?なに?」
【竜輝】
「・・・どうして僕も準備するの?」
意味の分からない火焔の言葉に質問を向けた
【火焔】
「だから~!
一緒に仕事に行くから後から迎えに来るって」
【竜輝】
「・・・それは火焔を迎えに来るって事
・・・僕は関係ない」
【火焔】
「関係なくない!」
僕の言葉に少しすねたように声を上げた
【火焔】
「竜輝と僕は契約の約束してるんだよ!?
だから一緒に
コンビ組んで行動しなきゃダメなんだよ!!」
力強く興奮気味に声を張り上げて来る
【竜輝】
「・・・どうして?」
そんな火焔に少し引きながら尋ねた
【火焔】
「コンビネーションを上げる為だよ!!
いざ契約した時に困らないように!」
胸を張るように宣言している
【火焔】
「・・・まさか
・・・竜輝は僕と契約する気がないの?」
が、急に落ち込んだように尋ねてきた
【火焔】
「・・・だから、はっきり返事をくれないの?」
【竜輝】
「・・・いや・・・違うけど」
悲しそうな火焔の声に戸惑いながら答えた
【火焔】
「だよねー!良かったー!」
が、その言葉ですぐ安心したように声を上げ
【火焔】
「どーせ、天地さんにはバレないし!
一緒に行こう!」
そう言って僕に手を向け
【火焔】
「2人で最強のコンビになろう!」
満面な笑顔を僕に向けた
【竜輝】
「・・・・・・・・」
【火焔】
「・・・そうだ!」
動かない僕に火焔は思い出したように声を上げた
【火焔】
「魔境さんがね
よくやったって僕たちを褒めてくれたよ!」
【竜輝】
「っ・・・・・」
・・・それは
・・・僕に直接告げられた言葉ではない
・・・僕に向けられたものではない
・・・それでも
【竜輝】
「っ・・・!!」
・・・届くことがないと思った
・・・あの人の言葉が
・・・僕に届いた気がした
【火焔】
「・・・竜輝ってほんと泣き虫だね~」
そんな僕を見て火焔は優しく微笑み
【火焔】
「・・・行こう
僕らはもっと強くならなきゃいけないから」
僕の手を暖かな手で引っ張った
【火焔】
「・・・いつか来る・・・その時の為に」
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