青◾️誰もいらない
◾️◾️鷹視点◾️◾️
「・・・・・・・させないよ」
つぶやくように真っ赤な髪の火の技能者が言葉を発した
【火の技能者】
「・・・そんな事させない」
睨みつけるようなその目は俺を真っ直ぐに見てた
【火の技能者】
「・・・僕が竜輝を守る」
断言するその言葉は揺るがない意思を感じた
【鷹】
「・・・なんで?」
予想外の言葉に少し戸惑いながら言葉を返した
【火の技能者】
「・・・俺は・・・絶対に竜輝と契約するから」
【鷹】
「はぁ!?なんで
お前がりゅうちゃんと契約すんだよ!?」
技能者の言葉に頭で考えるより早く怒鳴り声が出た
【火の技能者】
「竜輝は生きる価値のある人間だから
竜輝の様な人間になりたいから
・・・竜輝と同じ道を一緒に生きたい」
【鷹】
「なっ
【火の技能者】
「だから、竜輝は誰にも殺させたりしない」
俺の言葉を塞ぐ言葉
【火の技能者】
「・・・絶対に俺が死なせない」
【鷹】
「・・・・・・・・・」
自信と覚悟を感じる技能者の姿に言葉が出なかった
【鷹】
「・・・・・・馬鹿らしい」
そんな技能者の視線から逃れるように背を向けた
【鷹】
「・・・さっさと消えろ・・・ここで殺すぞ?」
背を向けたまま言葉を告げ、歩き出した
そんな俺の背中から離れて行く
弱ったアイツの魔力を感じた
【ルルーカ軍】
「・・・鷹様」
静かな怒りを感じる声が聞こえた
【ルルーカ軍】
「・・・今回の事、また問題になりますよ
・・・お父様の名にも傷が付きます
・・・これ以上
威厳を損なう真似はされないでください
・・・誰も貴方について来なくなります」
【鷹】
「・・・好きにしたらいいじゃん
・・・別に嫌々ついて来なくていいし」
そんな男の言葉を流すように返し
その場を離れた
【鷹】
「・・・別に誰もいらない」
1人で何処までも続く様な空を見上げた
【鷹】
「・・・・・・・・・・・」
・・・友達
・・・アイツに友達か
【鷹】
「・・・・・・なら・・・俺は」
・・・もう・・・アイツには必要ない
【鷹】
「・・・・・・・・・」
・・・なら、俺には誰がいるんだ?
【鷹】
「・・・・・・・大丈夫」
・・・他に誰もいらない
【鷹】
「・・・待ってるから」
・・・もうあんな奴は必要ない
【鷹】
「・・・ルナは俺を必要としてくれるよね?」
・・・今度は俺が君を守るから
・・・だから
【鷹】
「・・・待ってるから
・・・早く帰って来てね?」
・・・ずっと、ずっと
・・・待ってるから




