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49/58

火◾️僕らの初任務



◾️◾️火焔視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



・・・天地さんが行ってしまってどれくらい経っだだろう?


【火焔】

「・・・天地さん・・・帰って来ると思う?」


視線を竜輝に向け尋ねてみた


【竜輝】

「・・・・・・多分」


視線を下げて返してきた

・・・心配だ


【火焔】

「・・・でもさ~

 ・・・なんで罪名が気になるの?」


竜輝に言われたから天地さんに聞いたけど

・・・その理由が僕には分からなかった


【竜輝】

「・・・誘拐したのには理由があるはずだから」


僕の言葉にいつものようにさらっと答えてきたけど


【火焔】

「・・・それで?」


・・・竜輝の説明は僕には少し短過ぎる


【竜輝】

「・・・女の子は行方不明だと言ってた

 ・・・それはその子が発見されてないって事

 ・・・でも、犯人は見つかってる

 ・・・なら、その子は何処か

 別の場所にいるんじゃないかと思って」


【火焔】「・・・だから?」


【竜輝】

「・・・だから

 罪名を聞けばその子に行った罪が分かるかも」


【火焔】

「・・・それで?」


【竜輝】

「・・・そうしたら

 今その子がいる場所が分かるかもしれない」


・・・分かったような・・・分からないような


【竜輝】

「・・・確証は無かった

 でも、そうでないと僕らの目的は果たせない

 ・・・だから、賭けてみた」


・・・僕らの目的・・・か

・・・何となく嬉しかった


【火焔】

「ありがとー!

 竜輝のお陰で前に進めそうだよ!」


僕にはよく分からないけど、とにかく竜輝のお陰で前に進んでる気がする


【火焔】

「竜輝って頭いいねー!尊敬しちゃう!」


【竜輝】

「・・・僕は火焔の行動力を尊敬する」


僕の言葉にため息まじりに返してきた


【火焔】

「ねぇ!僕たちっていいコンビになれそうじゃない!?」


そんな竜輝に笑顔で声をあげた


【火焔】

「僕!やっぱり、竜輝と契約したいな!」


本当に心からそう思った

竜輝といると楽しいし

どんな事でもできるような気がした


【竜輝】

「・・・・・・・・」


でも、竜輝は視線を下げたままなにも答えない


【火焔】

「・・・竜輝は・・・僕と契約するの嫌かな?」


そんな竜輝の反応に落ち込みつつ尋ねた


【竜輝】

「・・・自信ない」


そんな僕に小さく言葉を返す竜輝は


【竜輝】

「・・・死なない自信がない」


何故か少し怯えているようにも感じた

その時、扉が開く音が響いた


【天地】

「はいはい~ご主人様の許可が取れましたよ~」


少し浮かれた様子で天地さんが戻って来た


【天地】

「・・・火焔・・・お前に今から任務を与える」


そして、真剣な顔で話をはじめた


【天地】

「・・・あの男の妹は誘拐され

 どっかの富豪に渡ってるはずだ」


【火焔】

「っ!?」


その言葉に思わず驚き


【火焔】

「なんで知ってるなら助けないんですか!?」


湧き上がる怒りを抑える事なく怒鳴りつけた


【天地】

「だから~お前にやらせるんだろ?」


僕の怒りを流すようにニコッと笑った

・・・けど、どういう意味だろう?


【天地】

「違う都市に渡ったら

 簡単には調査もできないんだよ

 はっきりとした確証がないから

 多分そこにいるって感じだ」


そして、ゆっくりと話をはじめた


【天地】

「しかも、ルルーカが仕切ってるし

 俺たちが独自で動いたら向こうの奴らが

 ガヤガヤ言うだろ?

 だから、お前が調査してこい」


そう言ってニコッと笑った


【火焔】

「・・・でも、

 僕が動いてもまずいんじゃないですか?」


【天地】

「まずいよ~だから1つ絶対の事項がある」


そう言って僕に真っ直ぐ視線を向け


【天地】

「何があっても絶対に姿を見られるな!」


僕の言葉に命令するようにビシッと言い放った


【天地】

「もし、お前がバレて

 問題になるような事があったら

 俺はお前を捨てる!」


そしてにこやかに言い放ってきた


【火焔】

「・・・捨てるってどういう」


何となく不安に思い聞いてみた


【天地】

「ルルーカがいちゃもんつけて来たら

 そんな子しりませ~ん!ってシラを切る!」


【火焔】

「・・・そうしたら

 僕どうなっちゃうんですか?」


【天地】

「あ~今回の主犯は火族だったしな~

 どーなっちゃうんだろーね?」


なんとも愉快そうに笑っている


【天地】

「でも、関係なと分かれば開放されて

 家族のところに帰されるんじゃないか?」


【火焔】

「・・・僕に家族はいません」


【天地】

「お前も知らない遠縁の親戚くらいいるだろ~

 きっとルルーカは見つけてくれるぞ?」


【火焔】

「・・・・・・・・」


・・・もし、そうなったら

・・・僕は・・・僕でいられなくなる


【天地】

「・・・どうする?

 ・・・嫌なら行かなきゃいいだけだ」


天地さんは真っ直ぐに僕を見ていた


【火焔】

「・・・・・・・・」


・・・どうしよう

・・・もし、ルルーカに捕まったら

・・・強くなるどころじゃない

・・・全ての意味が無くなる


【竜輝】

「・・・火焔」


その時、小さな声が聞こえた


【竜輝】

「・・・火焔は行かなくてもいい

 ・・・僕が1人で行く

 ・・・だから、天地さんから場所を聞いて」


真っ直ぐに僕を見るその目からは強い意思を感じた


【火焔】

「・・・どうして?」


【天地】

「・・・なにが?」


僕の言葉に天地さんが不思議そうに聞き返してきた


【竜輝】

「・・・正直、生きてる事はないと思ってた

 ・・・でも、もしかしたら

 その子を連れて帰れるかもしれない」


そんな天地さんを無視して竜輝が言葉を返してきた


【竜輝】

「・・・少しでも可能性かあるなら

 ・・・僕はあの人の元に帰してあげたい

 ・・・助けてあげたいんだ」


・・・もしかしたら、竜輝は自分と重ねているのかもしれない

・・・連れ去られた女の子と・・・ルナを

はっきりと自分の意思を告げる竜輝を見ているとそう感じた


【火焔】

「・・・行きます・・・場所を教えてください」


天地さんに目を向け、はっきりと言葉を向けた


【天地】

「・・・・・・・・・」


そんな僕に天地さんは地図が書かれた紙を渡してきた


【天地】

「・・・まぁーあれだ・・・とりあえず」


少し言いにくそうに苦笑いで言葉を発し


【天地】

「・・・死ぬなよ?」


真剣な表情で言葉をかけてきた


【天地】

「・・・相手が本気でお前を殺そうとしてるなら

 お前も本気でかかれ

 お前は防御力が高い、致命傷さえ避ければ

 動けなくなる事もないはずだ」


そんなな天地さんが意外すぎてちょっとビックリだ

・・・僕を心配してくれてるのだろうか?


【天地】

「ちゃんと周囲を見て、突っ込む前に頭で考えろ

 相手の攻撃傾向を見極めるんだ」


【火焔】

「っはい!!」


初めて師匠っぽい事を言われて少し嬉しくなり元気に返事を返した


【天地】

「・・・絶対、理解してないだろ?

 ・・・ほんと頭がいいのか悪いのか

 わかんねぇ奴だな」


呆れたように天地さんは歩きだし魔法陣の部屋の扉に手を向けた


【天地】

「ちゃんと生きて帰ってこいよ~?」


少し笑いながら言葉を残し天地さんは部屋の中へ入って行った


【竜輝】

「・・・貸して」


それを見計らって竜輝が僕に手を伸ばしてきた

・・・おそらく地図を渡せと言う事だろう


【火焔】

「・・・貸さない」


そんな竜輝から離すように地図を持ち上げた


【火焔】

「・・・僕も行くから」


そして、ニコッと笑って竜輝に言葉を返した


【竜輝】

「・・・火焔はリスクが高すぎる

 ・・・行かない方がいい」


【火焔】

「それは竜輝だって一緒でしょ?

 ヴィザールの人間なんだから

 もしルルーカに捕まったら酷い事されちゃう

 かもしれないじゃん」


真剣に言葉を返してくる竜輝に笑顔で返した


【火焔】

「僕だって助けたいんだよ!

 ダメだった時はダメだった時に考える!」


できないかも、って考えるより

できるかも、って考えた方が良いと思った


【火焔】

「それにね~なんか

 竜輝となら上手く行くような気がするし!」


僕1人ではできないかもしれない

でも、竜輝が一緒ならどんな事でもできるような気がした


【火焔】

「行こう!竜輝!僕らの初任務だ!」


そう竜輝に声をかけ、笑顔で歩き出した


【竜輝】

「・・・・・・ありがとう」


小さく、でもはっきりと声が聞こえ

竜輝も僕と並ぶように歩き始めた


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