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42/58

火◾️問題の根源



◾️◾️火焔視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【火焔】

「でもさ~・・・

 どうやったら認めてもらえるんだろう?」


向かいに座る竜輝に尋ねた


【火焔】

「・・・嫌われて人に認めてもらうなんて

 ・・・無理だと思う」


【竜輝】

「・・・相手はどんな人?」


少しづつ食事をしながら聞き返して来た


【火焔】

「・・・天地さんとかから聞いた感じだと

 僕と同じ火の技能者がその人の町を

 壊したみたい・・・だから僕の事も嫌いで

 ・・・いきなり攻撃されて

 ・・・僕もそれに反撃しちゃって」


どう説明したらいいのか分からないけど

なんとか説明してみた


【竜輝】

「・・・・・・難しいね」


悩む様につぶやいた

・・・困ったな

・・・ただ、謝れば済む事でもないだろうし


【火焔】

「そう言えば、この前森の中で

 僕と竜輝を襲って来た人たちいるでしょ?

 あの人たちもその人と同じ町の人みたい」


【竜輝】

「・・・・・・なら

 しっかりと話を聞いてみたら何か分かるかも」


僕の言葉に何かを思いついた様に言葉を返してきた


【火焔】

「どうして?」


【竜輝】

「・・・僕らを襲って来た人たちは

 火焔に執着してなかったから」


僕の問いにさらっと返してきたが


【火焔】

「・・・それがどういう事なの?」


僕にはよく分からず苦笑いで聞き返した


【竜輝】

「・・・火の技能者に町を壊され恨んでいるのは

 僕らを襲った人たちも同じなはず

 ・・・でも、僕らを襲った人たちは

 火焔ではなく僕を狙ってた

 ・・・火焔に特に興味を持って無かったから」


【火焔】

「・・・つまり?」


説明してくれているが

まだ僕は理解できなかった


【竜輝】

「・・・その人は火焔にいきなり攻撃してきた

 ・・・だから他の人より火の技能者に

 執着してると思う

 ・・・なら、その理由があるはず」


・・・ん~・・・確かに

・・・あの時、僕らを襲った女の人が止めたけど

・・・男の人は攻撃を止めなかった


【火焔】

「・・・なるほど!もしかしたらそうかもね!」


竜輝の言葉に声を上げて納得した


【竜輝】

「・・・それと

 僕らを襲った理由も聞いた方がいいかも」


【火焔】

「ん?

 それは魔境さんと話をしたいからでしょ?」


竜輝の言葉に少し首をかしげながら聞き返した


【竜輝】

「・・・あの人と話したい理由

 ・・・僕を使ってまで話をしたいと思った理由

 そこに問題の根源がある気がする」


・・・ん~・・・そう言えば

僕らを襲った女の人は僕に逃げろとか言ってくれたし

・・・あまり悪い人ではない気がする

・・・でも、竜輝を捕まえる為にいきなり攻撃してきた

・・・そこまでしても魔境さんに話をしたかった理由

・・・少し気になるかも


【火焔】

「なるほど!竜輝って頭いいね!!

 僕は気にも止めなかったよ~!」


笑顔で声を上げ竜輝に褒め言葉を送った


【火焔】

「そうと決まれば!早速行ってみるね!」


焦る気持ちを抑えることなくガバッと立ち上がった


【竜輝】

「・・・待って」


そんな僕を静かに止め


【竜輝】

「・・・僕も行く」


そう言って竜輝も立ち上がった


【火焔】

「え・・・?

 でも・・危ないかも知れないよ?

 ・・・いきなり攻撃されるかも知れないし」


突然の竜輝の言葉に少し視線を下げながら返した


【竜輝】

「・・・大丈夫

 ・・・それくらいで死んだりしない」


・・・竜輝の気持ちはとても嬉しかった

・・・けど


【火焔】

「・・・昨日ね

 ・・・僕を攻撃した人に僕は反撃したんだ

 それを天地さんが止めてくれたんだけど」


・・・自分でも言葉にするのが少し怖かった


【火焔】

「・・・僕、天地さんが見えて無かったんだ

 ・・・天地さんに本気で攻撃を向けたんだ」


・・・まるで自分じゃ無いように

・・・自分がコントロールできなかった


【火焔】

「・・・また昨日みたいになったら

 ・・・僕、竜輝にも

 ・・・攻撃しちゃうかも知れない」


・・・もう二度とあんな風にはなりたくない

・・・でも、まだ自信が無かった


【火焔】

「・・・だから

 竜輝はついてこない方がいいよ」


【竜輝】

「・・・平気」


が、竜輝はハッキリと言葉を返してきた


【竜輝】

「・・・もし、火焔が抑えられないなら

 ・・・僕が火焔を抑える

 ・・・絶対に止める」


そう言う竜輝の言葉は何故かとても心に響く様に感じ

自分の中の何かが落ち着く様に感じ

・・・何故か不安が消えていく気がした


【火焔】

「・・・・・・竜輝って・・・なんか凄いね?」


それが何なのか僕にはよく分からないけど

・・・これはきっと竜輝の力の1つだと思った


【火焔】

「よーし!んじゃ!一緒に行こう!!」


何となく嬉しくなって笑顔で声を上げた


【竜輝】

「・・・待って・・・怪我、大丈夫?」


歩き出そうとした僕を止めて少し心配そうに尋ねて来た


【火焔】

「平気!平気!僕って結構頑丈なんだよ~!

 ご飯食べたら元気出てきたし!」


実は少し痛みが残るが

傷口はしっかりふさがってるし

ご飯を食べたら本当に元気が出た


【竜輝】

「・・・でも、薬は飲んだほうがいい」


そう言って近くにある棚を開け何かを手に取り


【竜輝】

「・・・自己治癒力が上がる」


そう言いながら僕に紫色の液体が入ったビンを差し出した

が、それは僕から見ても得体の知れない不気味さを感じさせる色だった


【火焔】

「・・・これ・・・飲むの?」


【竜輝】

「・・・そう・・・早く治る」


苦笑いで尋ねた僕に更に差し出すように返してきた

・・・せっかく竜輝が用意してくれたのに飲みたくないなんて言えない


【火焔】

「・・・ありがとう」


少し不安が残りながらもビンを受け取り飲んでみた


【火焔】

「・・・なんか・・・シュワシュワする?」


予想に反し、味は無かったが

・・・口の中にシュワシュワっとした感触が広がった


【竜輝】

「・・・炭酸が入ってるから」


・・・炭酸とはあのジュースに入ってるやつだろうか?


【火焔】

「他にはなにが入ってるの?」


何気なく尋ねた


【竜輝】

「・・・・・・・・・・」


【火焔】

「・・・・・・・・・・」


【竜輝】

「・・・・・・・・・・」


・・・何故・・・無言なんだろうか?


【竜輝】

「・・・行こう」


そう言って逃げる様に竜輝は歩き出した


【火焔】

「あ!待ってよ!」


その後を慌てて追いかける

・・・なにが入っているのかは

・・・知らない方がいいのかも知れない


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