赤◾️目覚め
◾️◾️竜輝視点◾️◾️
「りゅきー!!」
暗い視界の中で僕を呼ぶ声が聞こえた
【竜輝】
「・・・っ」
目を開けると同時にいい匂いが部屋に漂っている事に気づいた
【竜輝】
「・・・・・・」
起き上がり目を向けると火焔が部屋にいた
【火焔】
「聞いてよ!天地さんが酷いんだよ!!」
興奮気味に声を上げる火焔の前のテーブルには湯気が上がる料理が置いてあった
【火焔】
「あ、これ竜輝の分だからちゃんと食べてね~」
そう言ってニコッと笑い
【火焔】
「さっきね!天地さんが
稽古付けてくれるって言うから
朝ごはん食べて庭に降りたんだよ!」
興奮気味に話を始めた
【火焔】
「そしたら、いきなり空から
大きな岩が降ってきたの!
それを慌てて避けたら
避けた場所の地面が急に無くなったの!
落とし穴だよ!もう最悪でしょ!?」
不満そうに文句を叫んでいる
【火焔】
「いきなり攻撃してきたくせにさ!
落とし穴に落ちた僕を
「超だっせ~!」
とか言って笑うんだよ!?」
声色を演じるように説明してくる
【火焔】
「あんまりにもムカついたからさ!
反撃してやろうと思って落とし穴を
這い上がろうとしたの!そしたら!
僕の目に向かって砂をかけてくるんだよ!?
愉快そうに笑いながら!
あんなのいじめだよね!?」
興奮気味に訴えてくる
【火焔】
「最終的には
「もう飽きちゃった~!」
とか言って
僕を土に埋めたんだよ!!ひどいでしょ!?
僕、本当に死んじゃうかと思ったよ!!」
【竜輝】
「・・・・・・今、何時?」
が、そんな事よりも僕は時間が気になった
【火焔】
「え?ん~?10時くらいかな?11時かも」
僕の言葉に少し首をかしげながら答えてきた
【竜輝】
「・・・・・・」
その言葉で僕は急いで準備を始めた
【火焔】
「あれ?どっか行くの?」
【竜輝】
「・・・・・・出かける」
早々に準備を済ませ、僕は部屋を出た
【火焔】
「待って待って!僕も行っていい?」
そんな僕の後を慌てた様子で付いてきている
・
・
・
【火焔】
「ん~!やっぱ外って気持ちいいよねー!」
外に出た途端はしゃいだように声を上げた
【竜輝】
「・・・・・・どうしてついてくるの?」
街に向かって歩きながら尋ねた
【火焔】
「だって昨日みたいに知らない人に襲われたら
危ないでしょ?」
僕の隣を並んで歩きながら返してきた
【竜輝】
「・・・別に僕1人で大丈夫」
【火焔】
「それって竜輝はやっぱり強いって事だよね?」
・・・別にそういう訳じゃないけど
【火焔】
「僕さ~昨日ちょっと楽しかったんだよね~
ずっと家にこもってたから
戦ったの久しぶりだったし」
本当にはしゃいだように声を上げている
【竜輝】
「・・・・・・・・」
もうなにを言っても意味ないと思ってなにも言わない事にした




