火◾️謝罪
◾️◾️火焔視点◾️◾️
竜輝は僕に振り返る事もなく部屋を出て行ってしまった
・・・僕、なにか間違えただろうか?
【火焔】
「・・・ん~?」
考えてもよく分からなかった
・・・でも竜輝のおかげで少し元気が出た
・・・何故か竜輝の声を聞くと心が落ち着いた
【火焔】
「・・・・・・よし!」
気合を入れて僕も部屋を出た
静かな廊下をリビングへと向かう
【火焔】
「・・・・・・・・・」
そっとリビングを覗くと天地さんはまだお酒を飲み続けていた
【火焔】
「・・・・・・・・・」
・・・謝らなくちゃ
・・・すみませんでしたって一言だけでいいんだから
【火焔】
「・・・・・・・よし!」
勇気をだしてリビングに入り
【火焔】
「すみませんでした!」
天地さんに向かって大声で謝り頭を下げた
【天地】
「・・・・・・・・・」
が、天地さんは僕に目線すら向けてこない
【火焔】
「・・・あの
・・・調子に乗ってごめんなさいっ」
怖くて怖くてたまらないけど、もう一度謝った
【天地】
「・・・・・・・お前には
・・・見えるんだよな」
辛うじて聞き取れるくらいに小さな声で天地さんがつぶやいた
【火焔】
「・・・え?・・・なんの事ですか?」
そんな天地さんに少し戸惑いながら言葉を返した
【天地】
「・・・・・・・お前は
・・・アイツの友達になってやってくれ」
でも天地さんは僕の言葉に返す事なく言葉を続けた
【天地】
「・・・・・・・俺たちには
・・・アイツを見てやることができないから」
・・・それはもしかして
・・・竜輝の事だろうか?
「・・・天地」
いきなり背後から声が聞こえた
目を向けると魔境さんがいた
【魔境】
「・・・さすがに飲みすぎだ」
ため息混じりに天地さんに言葉をかけている
【天地】
「あ~・・・だって~ムカつくじゃん
・・・街をぶっ壊してんのに
なんで手出しできないんだよ」
少し魔境さんに目を向け、言葉を返している
【魔境】
「・・・主犯である証拠ないからだ」
【天地】
「・・・他にやる奴なんていないだろーが」
・・・なんの話をしているか分からないが
・・・二人共とても機嫌が悪そうだ
【魔境】
「・・・とにかく、もう飲むのは止めろ
・・・お前が動けなくなると困るからな」
そう言って魔境さんはリビングを出ていった
【天地】
「・・・はぁ~」
天地さんは大げさなくらいため息をつき歩き始めた
【火焔】
「まっ待ってください!」
慌てて声をあげ天地さんを止めた
【天地】
「・・・あれ?お前いたの?」
僕の存在に今気づいたように苦笑いで返してきた
【火焔】
「さっき!さっきの言葉って
どういう意味ですか!?」
そんな天地さんに慌てて尋ねた
【天地】
「あ~?何の話だ?」
が、本当に分からないっと言った様子で首をかしげた
【火焔】
「ほら!魔境さんと話をする前!
僕になにか話してましたよね!?」
【天地】
「あ~・・・?そーいえば」
少し悩むような表情を見せ
【天地】
「・・・お前をここに入れた理由を
思い出したような気がしたなぁ~」
・・・僕をここに入れた理由?
【火焔】
「それって」
【天地】
「でも、なんだったかまた忘れたわ!」
僕の言葉を塞ぐように苦笑いで声をあげた
【天地】
「なんか気持ち悪くなってきたから寝るわ~
火焔くん片付けよろしく~」
そう言って僕に背を向け
逃げるように天地さんはリビングから出て行った
【火焔】
「・・・・・・・・・・」
何となく、そんな天地さんに恐怖を感じた
・・・でも僕はこれ以上天地さんに尋ねることはできないだろう
【火焔】
「・・・・・・・・・・」
僕は絶対にここから追い出される訳にはいかないから
・・・今の僕にはここしか居場所がないから




