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31/58

火◾️暖かいご飯


◾️◾️火焔視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)



【火焔】

「・・・・・・・・」


僕はまたテラスでお仕置きされている


【火焔】

「・・・・・・ぐ」


今日のお仕置きは巨大な岩に潰されると言うもの

・・・頭以外の部分は巨大な岩の下敷きになっている


【火焔】

「・・・・ぐるじぃ」


・・・これはヤバイ

・・・本当に死にそうだ


【魔境】

「・・・・・・・・」


そんな時、魔境さんの姿が見えた


【火焔】

「・・・・・・・・」


でも僕は助けを求める事すらできない状態になっていた


【魔境】

「・・・・・・・・」


そんな僕に魔境さんが手を向けると

僕に載っていた巨大な岩が砕け散った


【火焔】

「・・・・っはぁ!!」


一気に軽くなった体で一気に空気を吸い込んだ


・・・危なかった

・・・危なかったよ

・・・軽く涙が出そうになった


【魔境】

「・・・・早く来い」


一言告げ魔境さんが歩き出した

その後ろをおぼつかない足でついて行く

・・・また頭はクラクラしていた



リビングに入るとテーブルに料理を並べている天地さんの姿が見えた


【天地】

「あれ~?助けちゃったのか~?」


僕の姿を見て不満そうに魔境さんに訪ねている


【魔境】

「・・・やりすぎるな・・・死んだらどうする」


そんな天地さんにため息混じりに注意した


【天地】

「いやいや~!あれくらいで死なないだろ~!

 死んだとしてもそれはコイツのせいだ!」


僕を指さしながら愉快そうに笑っている

・・・僕はいつかこの人に殺されてしまうかもしれない


【魔境】

「・・・少しはあがけ・・・本当に殺されるぞ」


僕に注意をしながら魔境さんは席に座った

が、圧倒的な力でねじ伏せられているのにどうやってあがけというのだろうか?


【天地】

「あがいたらあがいただけ

 お仕置きがレベルアップするからな~?

 覚悟してあがけよ?」


そんな僕を見下したように笑いながら天地さんも席に座った

・・・悪魔めっ!


【天地】

「お前も早く食えよ~?

 昼飯もろくに食ってなかったから

 腹減ったろ?」


ニタニタしながら僕に言ってくる


【火焔】

「・・・天地さんが

 食べさせてくれなかったんじゃないですか」


不満を言いながら僕も席に座った


【火焔】

「・・・・・・・」


・・・そう言えば竜輝は大丈夫だろうか?

・・・朝買った物が残ってると思うから食べるものはあると思うけど


【火焔】

「・・・・・・・」


・・・僕だけ暖かなご飯を食べる事に少し申し訳なく思った


【天地】

「・・・お前さ~

 もしかして好き嫌いが激しいのか?」


動かない僕に不愉快そうに天地さんが言葉を向けてきた


【火焔】

「・・・そういう訳じゃないですけど」


【天地】

「だったらもっと美味そうに食え!

 飯を作る人に失礼だろうが!」


・・・叱られてしまった

・・・でも天地さんの言ってることも分かる

・・・でも竜輝に悪い気もする


【火焔】

「・・・あの!お願いがあるんですけど!」


思い切って天地さんに声をあげた


【火焔】

「もう一人分の料理を用意して貰う事って

 できないですか?」


【天地】

「はぁ?なんでだよ?」


僕の言葉に不思議そうに首をかしげた


【火焔】

「あの・・・えっと・・・

 僕1人分じゃ足りなくて・・・」


天地さんから視線をそらしながら言葉を返した


【天地】

「だったら、お前の分を

 大盛りにしてもらえばいいんじゃね?」


【火焔】

「それじゃダメなんです!違うんですよ!」


天地さんの言葉を慌てて否定した

・・・なんと言えばいいだろうか?


【火焔】

「・・・夜食です!

 僕、夜すっごくお腹が減るんです!

 だから夜食にしようと思って!」


いい言い訳が浮かび力強く宣言した


【天地】

「・・・お前って・・・図々しい奴だな?」


そんな僕を天地さんが呆れたように見ている


【魔境】

「・・・技能者だから仕方ないんじゃないか」


そして魔境さんも呆れたようにコメントした

・・・なんだか凄く寂しい気分になった


【天地】

「まぁー、腹が減るのは分かるけどね~

 夜だけで良いのか?」


【火焔】

「・・・いや・・・できたら朝とお昼も」


【天地】

「・・・図々しい」


遠慮がちな僕の言葉に呆れたようにつぶやいた

・・・寂しいなぁ


【天地】

「まぁ、成長期って事で・・・

 どうですかね~?魔境さん」


苦笑いで魔境さんに尋ねている


【魔境】

「・・・・好きにしろ」


そんな天地さんに一言返した


・・・ちょっと以外なやり取りに少し驚いた

・・・天地さんでも魔境さんに確認をとったりするんだな


【天地】

「じゃ多く用意してもらうように

 言っといてやるから

 その代わりしっかり働けよ~?」


【火焔】

「はい!ありがとうございます!」


何となく初めて天地さんに頼りがいを感じ素直に頭を下げた


【天地】

「少しでも俺のカンに障る事したら

 飯を没収してお仕置きだからな~?」


が、すぐにいつもの天地さんに戻った

・・・とりあえず、これで竜輝のご飯を用意できそうだし良しとしよう


【火焔】

「いただきます!」


手を合わせ声をかけて僕も改めてご飯を食べ始めた


【天地】

「そーいえば、お前ルルーカの奴に

 苛められたって言ってたろ?

 どんな事言われたんだ?」


ニタニタしながら話を始めた

・・・別に苛められたなんて言ってないのに


【火焔】

「・・・暗いとか・・・暗いとか

 ・・・暗いとか」


とりあえず質問に答えた


【天地】

「まぁー!それしか言われるとこねーよな!」


そんな僕の言葉に愉快そうに笑っている


【魔境】

「・・・・・・・・・」


ふと、魔境さんに目を向けた

・・・やっぱり、顔は竜輝に似てないなぁ


【火焔】

「・・・・・・・・・」


・・・でも

・・・もしかしたら

・・・少し変われば似てくるかも?


【火焔】

「あ、そう言えば

 今日森で知らない人達に絡まれたんですよ~」


森で起きたことを報告するように話を始めた


【天地】

「ショタコンってほんとにいるんだな~

 ・・・裸にされたりしたのか?」


【魔境】

「・・・黙れ」


意味の分からない天地さんの言葉に魔境さんが不愉快そうに一言告げた


【魔境】

「・・・何故、絡まれた?」


【火焔】

「・・・えっと

 別になにもしてないんですけど・・・

 なんかいきなり攻撃されたんです」


魔境さんの言葉に首をかしげながら返した


【魔境】

「・・・相手はなにか言ってなかったか?」


【火焔】

「・・・なんか

 ・・・話がしたんだって言ってました」


【天地】

「・・・誰と?」


僕の言葉に真剣な表情で天地さんが尋ねてきた

・・・あの人たちは竜輝のお父さんと言ってたけど


【火焔】

「・・・多分、魔境さんだと思います」


・・・本当に多分だけど


【魔境】

「・・・・・・・・・」


そんな僕の言葉に不愉快そうに魔境さんは黙った


【天地】

「あ~・・・

 お前の事がもう周囲にバレてんのか~

 参ったね~」


【火焔】

「どういう事ですか?」


【天地】

「つまり~お前を捕らえて

 魔境と話をしようと思ったってとこだろ」


【火焔】

「ん~・・・なんでそんな事するんですか?」


本当に分からないので更に尋ねてみた


【天地】

「お前が思ってるより

 魔境は金や権力を持ってんだぞ~

 なんの目的かは分からないけどお前を使って

 魔境を脅そうと考えたんだろうね~」


・・・なるほど

・・・確かに魔境さんの立場を考えたら

そう言う馬鹿な考えを持つ人間がいても不思議じゃない


【天地】

「でも~襲った奴らは馬鹿だね~

 お前が魔境を脅す餌になるわけないのにな~」


そう言ってなんとも愉快そうに笑っている

・・・確かに僕では魔境さんと交渉する価値はないだろう

でも、実際はあの人たちは僕じゃなく竜輝を狙っていた


【火焔】

「・・・・・っ」


・・・そうだ

・・・あの人たちにも竜輝が見えていた


【天地】

「魔境には弱みなんて一つも無いからな~」


・・・その言葉に嘘は感じない

・・・でも、あの人たちには竜輝が見えていて

・・・竜輝を餌にしようとしていた

・・・どうして、あの人たちには竜輝が見えているんだ?

・・・いや、竜輝は存在するんだから見えているのが普通なんだ

・・・なら、なんで天地さんやこの街の人たちには竜輝が見えてないんだろ?


【火焔】

「・・・・・・・」


いくら考えても僕にはまだ答えが見えそうに無かった


【天地】

「もしお前が誘拐されても

 煮るなり焼くなり好きにして~!

 って言うからな~

 助けてもらえるなんて思うなよ?」


本気であろう言葉を告げニコッと笑った


・・・分からない事だらけだが

・・・とりあえず自分の身は自分で守らなければいけないようだ


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