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27/58

赤◾️変わらない道


◾️◾️竜輝視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)


森を抜け

ヴィザールの街を歩く


毎日のように通る道

毎日のように聞こえる雑沓


いつも変わることのないの毎日だったのに

今日はいつもと違って感じた


【火焔】

「ちゃんと戻れて良かった~!

 実はちょっと不安だったんだよね~」


大して言葉を返せない僕にもずっと笑顔で何か話しかけて来る


【火焔】

「今何時くらいかな~?お昼くらいかな~?」


・・・どうして、この子はここにいるんだろう?


【竜輝】「・・・・・・どうして


「火焔、こんなとこで何してんだ~?」


僕の言葉を塞ぐように前方から声を上げ男の人が近づいてきた


【火焔】

「あ!天地さん!」


【天地】

「1人ぼっちで何やってんだよ~

 暇そうでいいな~」


言葉をかわしながらどんどん距離が近づく


【天地】

「ちょうどいいから飯食わせてやろうか~?

 腹減ったろ?」


僕に視線を向ける事もなく真っ直ぐに男の子に言葉をかけている


【火焔】

「え?・・・あ・・・・えっと」


男の人の言葉に戸惑いながら男の子は足を止めた


【天地】

「焼肉美味いぞ~!食いたいだろ~?

 食わせてやってもいいぞ~」


男の人も男の子の前で足を止めた


【竜輝】

「・・・・・・」


僕は足を止めず歩く


【火焔】

「あ・・・・・・」


小さく男の子の声が聞こえた



いつもと変わらない道に戻った

いつもと変わらない長い階段に戻った

いつもと変わらない暗い廊下に戻った


【竜輝】

「・・・・・・・」


いつもと変わらない部屋


【竜輝】

「・・・・・・・」


でも、少しだけ違う物


【竜輝】

「・・・・・・・」


いつもは無い物がこの部屋にはあった


【竜輝】

「・・・・・・・」


あるはずのない物がテーブルの上にあった


【竜輝】

「・・・・・・・」


あの子が買って来てくれた袋いっぱいの食べ物


【竜輝】

「・・・・・・・どうして」


・・・どうして僕は

・・・泣いているのだろう


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