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26/58

火◾️具現師


◾️◾️火焔視点◾️◾️

挿絵(By みてみん)


女が放った光の槍が真っ直ぐに竜輝に向かっている


【火焔】

「竜輝!!」


その攻撃を弾こうと慌てて手を向けた

が、僕が魔法を放つ前に竜輝の周りに闇の魔力が集まり


【火焔】

「っ!?」


どこまでも響く耳鳴りのような金属音が周囲に響いた


音と共に弾けた闇の魔力


その中心に立っていた竜輝の手には

身の丈ほどの長い大剣が握られていた

黒光する大剣は蝶の模様のような線が赤く光っていた


竜輝「・・・・・」


大剣を両手で握る竜輝はひと振りで光の槍を弾き飛ばし

その勢いのまま女に向かって飛び出した


【女】

「ッチ!!」


それに慌てて女が竜輝に手を向けるが

竜輝はもう女の目の前にいた


【竜輝】

「・・・・・」


竜輝は一気に大剣を上から下へと振り切った


【女】

「ぐっ!?」


避けることもできなかった女の体は弾かれるように吹っ飛ばされ

肩から腰にかけて切り裂かれた体から血が溢れるように流れ出していた


【竜輝】

「・・・・・」


そして竜輝が森に向かって真っ黒な闇の光線を放ち

放たれた黒い光線は木々にぶつかって爆発した


・・・おそらく、この二人以外にも誰か隠れていたのだろう

・・・逃げるように離れて行く魔力を感じた


【竜輝】

「・・・引いて下さい

 ・・・僕はあの人をおびき出す餌になりません」


そう言って女に剣を向けた


【女】

「・・・・・・・・」


そんな竜輝の言葉に女はなにも答えず

ただ黙って睨みつけていた


【男】

「・・・行こうぜ」


男が女に声をかけ手を伸ばした

その手を掴み女はゆっくりと立ち上がり


【女】

「・・・アンタたち一族は

 ・・・力があるくせになにもしてくれないのね?」


憎しみを込めるように竜輝一言告げ

男に支えられながら森の中に消えて行った

そんな女の言葉は僕にはよく意味が分からなかったけど


【竜輝】

「・・・・・・・・」


竜輝は何故かとても辛そうだった

そして二人の魔力が感じられなくなって竜輝の手から大剣が弾けるように消えた


・・・ってゆーか


【火焔】

「っ竜輝って具現師ぐげんしだったの!?」


信じられない事実に慌てて声を上げた


・・・聞いたことはあったけど僕は具現師を初めて見た

・・・技能者と同じように生まれながらに特定の技術を身につけた種族

・・・魔力で武器を作り出すことができる人間


【火焔】

「すっごいね!しかも、めっちゃ強いし!!」


竜輝が具現師である事にも驚いたが

それ以上に竜輝は発する魔力に驚いた


【火焔】

「っねぇ!!竜輝、僕と契約しない!?」


笑顔で竜輝に尋ねた

竜輝は具現師だし子供ながらに魔力もかなり高い


【火焔】

「僕と契約して!僕のあるじになってよ!」


竜輝なら主にしても僕に損はないと思った


【竜輝】

「・・・・・・」


が、竜輝はなにも答えてくれない


・・・もしかしたら、契約がなんなのか分からないのかも知れない


【火焔】

「僕や天地さんみたいな技能者はね

 1人だと魔力に限界があるんだ!

 でも、誰かと契約をする事でその制限が無くなって無限に強くなれるんだよ!」


【竜輝】

「・・・・・・知ってる」


知らないと思って説明したが竜輝は知っていたようだ


【火焔】

「どうかな!?僕、これからもっと強くなるし!  

 邪魔にはならないと思うけど!」


【竜輝】

「・・・・・・しない」


が、竜輝はきっぱりと断り森を歩き始めた


【火焔】

「え!?待って!どうしてダメなの!?

 主には別に何も悪い事はおきないよ!?」


その背中を慌てて追いかけて尋ねた


【竜輝】

「・・・・・・僕は君より早く死ぬから」


そんな僕に目を向けることもなく言葉を返してきた

・・・確かに主が技能者より先に死ぬと技能者に魔力が無くなるから死なれると困るけど


【火焔】

「そんなの分かんないじゃん!竜輝強いしさ!」


でも、竜輝は僕が今まで会った同じ年くらいの子供の中では一番強いと思った

だから、これから竜輝はもっと強くなると確信できる


【竜輝】

「・・・僕は強くない」


が、竜輝はきっぱりと僕の言葉を否定し


【竜輝】

「・・・・・・僕は必ず君より先に死ぬ」


断言するようにハッキリと告げてきた


【火焔】

「・・・・・・・・・」


ここまではっきり言われると

・・・なにも言えなくなってしまう

・・・主になる契約者に先に死なれると本当に困るし


【火焔】

「・・・そういえばさ、さっきの人たちってなんでいきなり攻撃してきたんだろ?

 竜輝は分かる?」


ふと、疑問に思い尋ねるが


【竜輝】

「・・・・・・・・」


竜輝はなにも答えてくれなかった

・・・まぁ、いきなり攻撃されるなんて別に珍しいことじゃないけど

・・・どうせ金か娯楽だろうしね


【火焔】

「・・・・・・・・」


・・・ほんと

・・・この世界は腐った人間ごみが多すぎる


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