赤◾️赤髪の男の子
◾️この物語は登場人物の視点が変わりながら進みます。
◾️その時の主人公はタイトル、挿絵、文字で確認下さい。
◾️◾️竜輝視点◾️◾️
・・・・・・
・・・・・・
・・・いつもと同じ
・・・何も変わらない空間
・・・なのに
「りゅき!!」
僕を呼ぶ大きな声が聞こえた
「おはよー!」
そして、どんどん僕の部屋に入ってくる
「食べ物を買ってきたんだ~!」
そう言いながらテーブルに大きな袋を二つ乗せた
【火焔】
「一緒に食べようよ!」
そして僕に笑顔を向けてくる真っ赤な髪の男の子
【竜輝】
「・・・・・・・・」
・・・この子は誰なんだろう?
・・・どうして
・・・この子には僕が見えるんだろう?
【火焔】
「ここって竜輝の部屋なの~?」
【竜輝】
「・・・・・・・・」
男の子の問いになんて返したら良いのか分からなかった
・・・ここが僕の部屋なのか
・・・僕にも分からないから
【火焔】
「竜輝なに食べる~?」
【竜輝】
「・・・・・・・・・」
何も答えない僕に男の子はパンを1つ渡してきた
【火焔】
「どーぞ!」
そう言って僕に笑顔を向ける
【竜輝】
「・・・・・・・・ありがとう」
僕はパンを受け取りながら男の子にお礼を言った
【火焔】
「ねぇ~?竜輝ってずっとここに住んでるの~?」
【竜輝】
「・・・・・・・・」
男の子の問いに黙って頷いた
【火焔】
「おお!反応があった!」
そんな僕を見て嬉しそうに笑っている
【竜輝】
「・・・・・・どうして君は僕が見えるの?」
そんな男の子に尋ねた
【火焔】
「ん~?ん~・・・竜輝はここにいるから見えるのが当たり前なんじゃないかな~?」
悩むように首をかしげている
【火焔】
「大体、天地さんたちがおかしいんだよ
なんか竜輝が見えてないみたいな反応しちゃってさ~」
少し不満そうだ
【火焔】
「竜輝にはなんで天地さんたちがあんな感じなのか分かる?」
【竜輝】
「・・・・・・・・」
男の子の問いに僕は首を横に振った
【火焔】
「ん~・・・わかんないよね~
僕にも分からないし~・・・って事は考えても無駄ってことだね」
そう言ってニコッと笑った
【火焔】
「分からない事を考えても仕方ないよ~
とにかく僕には竜輝が見えてる!
それでいいんじゃないかな~うん!」
そう言う男の子はとても楽しそうだった
【火焔】
「でもさ~竜輝はどうしてここにいるの?」
【竜輝】
「・・・・・・・・」
言葉の意味がよく分からなかったので僕は何も答えなかった
【火焔】
「・・・・・・・・」
そんな僕を男の子は観察するように見ている
【竜輝】
「・・・・・・・・」
男の子の視線から逃れるように僕は立ち上がった
【火焔】
「え?何処に行くの?」
【竜輝】
「・・・・・・外」
男の子の問いに答え廊下に出た
【火焔】
「街に行くの?僕も行っていい?」
何故男の子がそんな事を言うのか分からなかったので何も答えなかった
【火焔】
「僕さ~この辺に来たの最近だから全然分からないんだよ~」
そんな僕の後をついて来ながら
男の子はずっと何かを喋っていた




