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火◾️認められる人


挿絵(By みてみん)



家に帰ってきたけど

結局、竜輝と会う事は無かった


・・・多分、竜輝もここに帰ってるはずだ

そう思って少し探してみようと歩き始めた



【火焔】

「・・・・・・・・」



【火焔】

「・・・・・・・・」



【火焔】

「・・・・・・・・」


・・・いないなぁ

・・・もしかして、まだ外にいるのだろうか?


【火焔】

「・・・・・はぁ」


・・・少し残念だ

・・・せっかく話せるようになれたのに


【火焔】

「・・・・・・・」


とは言えいつまでも探していても仕方ないので

お風呂に入って寝る事にした


「・・・天地はどうした?」


【火焔】

「!?」


いきなり後ろから声をかけられ思わずびっくりしてしまった

振り向いた先には魔境さん


・・・いつから僕の後ろにいたのだろうか?


【火焔】

「あの・・・なんか・・・大人の天国に行くって言ってました」


少し緊張しながら魔境さんに言葉を返した


【魔境】

「・・・・・・・・」


そんな僕の言葉に魔境さんは不愉快そうにため息をついた


・・・僕、なにか間違えたのだろうか?


【魔境】

「・・・・・・ちゃんと食え、お前の分だ」


そう言う魔境さんの目線の先にはダイニング

そしてテーブルの上には僕の分の食事が残されていた


【火焔】

「・・・残しててくれたんですか?・・・ありがとうございます」


予想外の状況に少し戸惑いつつお礼を言った


【魔境】

「・・・お礼は天地に言え」


そう言いながら僕に背を向け歩き始めた


・・・って事はこれは天地さんが残してくれたのだろうか?


【魔境】

「・・・1つ言っておく」


声に目を向けると魔境さんが僕を見ていた


【魔境】

「・・・お前がどれだけ本気なのかは知らないが

 ・・・人から学ぶのであればお前自身が学ぶ姿勢を整える事も大事だ・・・それが教えを請う人に対する礼儀でもある」


表情を変える事なく魔境さんは言葉を続け


【魔境】

「・・・アイツはあれでいて暇を持て余している訳じゃない・・・半端な気持ちならアイツに手間を取らせるのは止めろ」


叱りつけられるような言葉を言われてしまった

・・・いや、きっと僕は叱られているんだろう


【火焔】

「・・・すみません」


少し申し訳なく思い素直に謝った


【魔境】

「・・・・・・・」


そんな僕に魔境さんは背を向け歩き出し


【魔境】

「・・・お前が本気ならアイツを頼った事は間違いじゃない」


その言葉を残し魔境さんは暗い廊下へと行ってしまった


【火焔】

「・・・・・・・」


・・・正直、僕は天地さんに不信感をもっているのかも知れない

・・・ここに来る前に僕は父さんから天地さんの話しを聞いた

父さんが天地さんは凄い人だって認めていたから

きっと天地さんと言う人間は凄い人なんだと思っていたから


【火焔】

「・・・・・・・」


でも実際会った天地さんは僕のイメージとは全然違った

すぐ殴ってくるし、いつも僕をからかうし

・・・全然、凄い人だと尊敬出来なかった


【火焔】

「・・・・・・・」


・・・でも、さっきの魔境さんの言葉は天地さんに対する評価を感じた

・・・天地さんは凄い人なんだって言われてる気がした

・・・きっと、魔境さんも天地さんの事を認めているんだろう

・・・僕にはまだ分からなくても

周囲から認められてる天地さんはやっぱり凄い人なんだと思う


・・・大人としてはどうか分からないけど


【火焔】

「・・・・・・」


手付かずで残された食事の前に座り


【火焔】

「・・・いただきます」


残してくれていた天地さんに感謝を込めながら食べ始めた


・・・明日は天地さんより早く起きれるように頑張ってみよう


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