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火◾️夜の公園


挿絵(By みてみん)



【火焔】

「この辺でいいかな~?」


お店でハンバーガーを受け取り近くの公園に来た


【火焔】

「ここでいい?」


竜輝に声をかけ近くのベンチに座った

そんな僕から少し距離を取りながら竜輝も同じベンチに座った


【火焔】

「はい!どーぞ!」


袋から取り出したハンバーガーを1つ竜輝に差し出した


【竜輝】

「・・・・・・・」


竜輝は僕と視線を合わせる事なくハンバーガーを受け取った


【火焔】

「いただきまーす!」


元気に声を上げて僕はハンバーガーを食べ始めた

そんな僕の隣では竜輝もハンバーガーを食べている


・・・その姿を見て少し安心した

・・・やっぱり、この子はちゃんとここにいる

・・・だって、おばけならご飯食べたりしないもんね

・・・多分


【火焔】

「・・・・・・・」


・・・でも

・・・ちょっと少なかったかなぁ

・・・こんな量じゃ一瞬でなくなる

・・・8こくらい買えば良かった


【火焔】

「ねぇ!竜輝って歳はいくつなの?」


せっかくなので話をしようと声をかけた


【竜輝】

「・・・・・・」


が、竜輝は表情を変える事なく無言だった


【竜輝】

「竜輝っていつからあそこに住んでるの?」


更に笑顔で声をかけてみる


【竜輝】

「・・・・・・」


が、言葉が返って来ることはない


【火焔】

「ハンバーガー美味しい?」


【竜輝】

「・・・・・・」


・・・もしかして

・・・竜輝は僕と話したくないのだろうか?


【火焔】

「・・・あ~・・・えっと・・・僕の名前覚えてる?」


それでも更に尋ねてみた


【竜輝】

「・・・・・・火焔」


【火焔】

「おお!?」


返答がもらえた事に思わず驚いてしまった


【火焔】

「覚えててくれたんだね!?嬉しいなぁ~!」


本当に嬉しかったので素直に思った事を口にした


【火焔】

「僕ね~時々竜輝を探してたんだけど見つけられなかったんだよね」


【竜輝】

「・・・・・・・・・」


【火焔】

「でもさ~竜輝って魔力を持ってるから姿が見えなくても魔力は感じるはずなのに」


【竜輝】

「・・・・・・・・・」


【火焔】

「なんで竜輝を見つけられなかったんだろうね~?」


僕が一方的に話すだけで竜輝は何も言葉を返してくれない


・・・でも


【火焔】

「竜輝!僕の名前を呼んでみて!」


【火焔】

「・・・・・・火焔」


僕が竜輝の名前を呼んで

竜輝が僕の名前を呼んでくれる事が

なんだか凄く嬉しかった


【竜輝】

「・・・・・・・」


突然、竜輝が立ち上がった


【火焔】

「ん?どうしたの?」


【竜輝】

「・・・・・・ありがとう」


そう言って近くにあったゴミ箱にゴミを捨てて歩き始めた


【火焔】

「待って!帰るんでしょ!?僕も帰るよ!」


僕もゴミを捨てて慌てて竜輝を追いかけた


「火焔!」


その時、叱りつけるような声が後ろから聞こえた

振り返ると天地さんがいた


【天地】

「・・・何やってんだよ?突然出て行きやがって」


不愉快そうに僕に言葉を向けてくる


【火焔】

「いや・・・だから・・・友達と」


【天地】

「え~?お前に友達なんているのか~?」


言葉を濁しながら返した僕をからかうように笑って来る


【火焔】

「・・・います・・・できたんです」


そんな天地さんから目をそらし竜輝に目を向けた


【火焔】

「・・・あれ?」


でも、そこに竜輝の姿は無かった


・・・もう帰ってしまったのだろうか?


【天地】

「・・・お前さ~強くなりたいんだろ?」


そんな僕に天地さんが少し真剣な表情で話を始めた


【火焔】

「はい・・・そうですけど?」


【天地】

「だったら飯をちゃんと食え、成長期って知ってるか?栄養が偏ると身長がこのまま止まっちゃうぞ~?」


そう言って僕の頭をポンポンと叩いた


【天地】

「さっさと帰って寝ろよ~、ガキはもう寝る時間だからな~」


愉快そうに笑いながら僕に背を向けて歩き始めた


【火焔】

「天地さんは何処に行くんですか?」


そんな天地さんの背中に尋ねてみた


【天地】

「あ~、大人の天国だよ~」


僕に振り返る事なくヴィザールの夜の街へと行ってしまった


・・・天国って

・・・なんだろう?


天地さんの言葉に首をかしげながら周囲を見渡してみた


【火焔】

「・・・・・・・・・」


けど、やっぱり竜輝の姿はない


・・・多分、帰ってしまったんだろう


【火焔】

「・・・はぁ」


・・・せっかく話ができるようになったから一緒に帰りたかったな


でも、一人でここにいても仕方ないので

僕も家に帰るべく歩き始めた


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