前へ目次 次へ 51/54 初夏の木 木の葉に日が集まり 緑や黄色の風が ダンスして旋回するとき かの金の破片が 歌いだして甦る 幹は逞しく走り 枝は自由自在に伸びて 空はその色彩を深める 彼方此方を鳥達はさえずり 木蔭に虫達は憩い 天は根に力を能(あた)え 争うことなく 悠久の花々は地で咲いて 行き交う人々や車を ミューズや天使の如く 守護している 2023年の初夏 この世やあの世というものに 私は 天然の涙を添えたくなった ****************** ******************