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薔薇
深紅の香りは
自他のため
ここかしこを包みこむ……
薔薇のように
静かに凛と
咲いていたい
暗い夜でも
心のなかのなかには光
薔薇の棘は
清らかな命の約束を守る
やさしい棘
天の理と秩序を示す
ひとつなるうた
パッションと捨身によって
よりよい世界を創造する
悲しみは慈悲に
怒りは秩序に
依存は帰依に
苦しみは知恵に変わっていく……
ハレルヤ、ハレルヤ
1つも欠けることなく
全世界に幸あれ
時が来れば
深奥の声を口ずさみ
あまたの宙を震わせて
聖なる息を吹きかけ
神妙な命を蘇らす
深紅の香りは
自他のため
ここかしこを包みこむ……




