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陽葵先輩

「今日から営業部で働くことになった鈴木陽斗です。何もかもが初めてなので、ご指導よろしくお願いします!」


 俺が全員の前で自己紹介をすると、温かい拍手が起こった。


 はぁ…やっぱりこういうのって緊張するなぁ…


 作り笑いを浮かべながらそっと思った。


「それじゃあ、鈴木君の指導は佐藤に任せるぞ。」


「わっかりました!」


 佐藤と言われた女性は、上司に対する態度とは思えないような返事をした。


「よろしくね、陽斗君!」


 勢いよく右手を俺に差し出した佐藤先輩の顔には、作り笑いではなく、心からの笑顔と思われる満面の笑みが浮かんでいた。


「あっはい!」


 佐藤先輩の明るさで俺の緊張は少しほぐれ、俺は佐藤先輩の右手を握った。


「私は佐藤陽葵さとう ひまり。出来れば下の名前で読んで欲しいな!」


 佐藤先輩…いや、陽葵先輩は、そう言うと床を滑るように自分のデスクと思われるところに向かった。


 確かにこういう人がいると、変わった人が多い部署と言われてもおかしくない……かも?


 俺がそんなことを考えていると、突然左手が勢いよく引っ張られた。


「ほら、何突っ立ってんの?こっち来て!」


「あっちょっと!」


 引っ張った犯人はやはり陽葵先輩で、引っ張られたまま陽葵先輩のデスクへ連れてこられた。

 いや、正確に言うならその右隣の何も置かれていないデスクに連れてこられた。


「はいっここが陽斗君のデスク!」


 俺のデスクの前に立たされると、ポンっと肩を軽く叩かれた。


「私のデスクは隣だから、分からないことはすぐに聞いてね!」


 陽葵先輩はそう言うと、自分の椅子に腰掛けた。


 俺はそーっと自分の椅子を引き、腰を下ろした。


 今日からここで仕事をするのか…


 俺はこのデスクを見て改めてそう思った。

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