異変の時・・外伝・赤き火焔の女王ヴァルジニテと白の宗主アルソス
2千年の長い戦乱の時代
互いに多くの戦死者が出た・・何千万人・・
戦火に巻き込まれて・・死んだ者達は
行方不明も多数・・・・・次の世代も同じだった・・ずっと・・
・・・火焔の世代が一番恐ろしかった・・次に怖かったのは黄金の世代
・・・これは白の宗主アルソスと
善王だった風の王ヴァルーサの娘 赤い焔の女王ヴァルジニテの御話
白の宗主アルソス
彼は一度・・無謀にも・・戦場の陣にたった一人で自ら出向いて
赤い焔の女王ヴァルジニテ平和条約を申し込むが・・
「ははっ!大笑いだ!
・・私の父王・・風の王ヴァルーダが生きていたら 叶ったろうが無理、無理、無駄・・」
「・・・・・・私は全然甘くない・・・・
私の叔父・・三代目リュースの弟君が処刑された恨みもある!」
「・・・・その双子の兄である あの三代目のリュース公の死も今となっては不明だが
・・お前達がしたかも知れない・・」
「お前の父親・・先の白の宗主は平和条約を申し込に行った大使を何人処刑したと思う!!」
「・・64人・・犠牲になった・・
一人で行くと言う父を止めて・・覚悟の上で行った・・」
「・・しかもご丁寧にも・・投石装置で首だけ投げ込んだ!! 皆恐怖で目を空けたまま・・
中には・・血の涙を流した者もいた・・多分 残酷な拷問もあったのだろう・・」
「・・・・この戦火でどれだけ犠牲者が出たと思っている・・私は・・恨みは忘れない!」
「・・昔年の恨みを水に流した善人の風の王ヴァルーダ・・史上初の平和条約・・
たった3年だった・・
彼・・父王の名声や善人ぶりは知っているはず・・」
「敵のお前達が疫病で苦しんでいると知り・・魔法の伝書小鳩を1000匹飛ばして
あの魔法の薬や・・製造方法を記した書まで送った・・
その恩は仇で返された倍返しだ!!」
「たった三年の条約を破り仕掛けてきたのはそちらだろうが!!
しかも・・こちらは何度も大使を送った・・即座に処刑された・・・」
「・・・・父王には少し黄金の力が仕えた・・祖父が黄金の竜の王だったから・・
首に触れてたら・・即座に視えた・・さぞや・・強烈だったろう・・
死に際の恐怖だったから・・」
「・・運が悪いな!!白の宗主アルソス殿!」
「我は一番気性が激しく!生まれながらの戦上手の赤い炎の世代だ!!
一番の強敵だ!!たかが女と思っていないか!!
火焔の女王ヴァルジニテだぞ!!」
・・静かに・・黙って話を聞いていたが
「・・・そこまで言われるなら私を拷問して・・この首を刎ねればいい
そので気が済むならそうしなさい・・」そう言う白の宗主アルソス
・・突然毒気が抜かれて・・女王は笑いだす・・赤い焔の女王ヴァルジニテ
「・・・あの何か変ですか?」白の宗主アルソス
「変、変・・すごおおおく変!
・・それに美丈夫で無鉄砲その根性も・・命知らずな度胸も気に入った・・」
「よろしければ・・私の獲物になりなさい・・
今晩一晩可愛がっていい・・麻痺の呪文で好き放題も楽しい!!」
にやりいいんと笑う・・・赤い焔の女王ヴァルジニテ
「・・あのですが・息子様にご主人さま・・おられますよね・・」
恐る恐る聞く・・白の宗主アルソス
「あはははっつ!!大笑いだ・・笑える・・
黒の王は重婚可能で私は三人の夫を持っているが・・恋人も数人いるが
皆・私に逆らったりしない・・夫同士も恋人も互いに仲よしこよし・・だ
本当に愛らしくて優しくて大人しい・・互いに嫉妬した者などない
・・私が彼らの主・・この黒の王国の一番偉い女王様・・」
「・・・天使の様に優しい父王ヴァルーダ父上は理解があった・・心が広い
神達がそなたに沢山の子を産めるように定めたと言って微笑んだ・・
夫も恋人達は家族をして祝福して迎えてくれた・・」
「我・・十代の少女が いきなり戦局を突然変えた・・我が王国の有利にした
内乱もすぐ様鎮めた・・とても戦上手・・」
「・・黒の国の領土は ほとんど内乱の主達と白の宗主達の物になったのを
すぐさま取り戻した!!
・・しかも神達は私を祝福して 史上初めて 二人も竜人の守護者をくださった!」
「危かった黒の王国の救世主・・誰一人逆らわない・・何か文句でも?」
「・・先の内乱で死んでしまった・・リュース家ゆかりの者で
そなたと同じ髪をしていた・・・
・・で・・問題あるかな・・一夜をともにしたら考えてもよいがな・・くくく
奥方は?」
赤い焔の女王ヴァルジニテ
「えっ?・・・・・・まだ独身ですが・・」冷や汗の白の宗主アルソス
「ふふん・・では恋人は?」赤い焔の女王ヴァルジニテ
「・はっ? あの・・・おりません・・」後ずさる白の宗主アルソス
「じゃあ・人身御供OKじゃないか?
ぜひ白の国の為に犠牲なったら・・ふふふ
世界を救えるぞ・・・第一にだ!男は妊娠せん!妊娠する可能性は私だ
・・・・子供は大好きだ・・相手がこれだけの美人なら期待大だ!!」
「・・私の代わりに沢山産んでくれと父王・・風の王ヴァルーサ父王も
よく言われた
・・私も美人だぞ…スタイルもばっちり!!文句あるかな・・・
姿も20歳前後で成長は止まったし・・」
「・・・平和条約・・その為の来たのだろうが・・
白の宗主アルソス殿おお・うふふ」
「・・・ほ・・本気?」
白の宗主アルソス・・引いている・・怯えている・・
赤くなり・・さり気に涙が浮かんでいる
「うふふふ・・ほ・ん・き・・本気・・ぐふふ」
「・・いいぞ!その怯えた表情・・発情期じゃないのに燃えてきた!!
ちょっとの涙も・・愛らしい・・ぞくぞくする・・ぐふふっ・・」
「・・・・いいか・・早目に済まそうか・・ぐふふ
・・じゃあ麻痺の呪文!!」
赤い焔の女王ヴァルジニテ
「・・・・ちょっと待ていいい!
・・わ・私の意見や意志は?」白の宗主アルソス
「却下!ないない!!あるわけない・・・・・んあもんあるか!!!
ふははっはっ!」
「戦地の私の陣に来た時には死や拷問も覚悟したろうが!!
・・いいじゃないか!!相手は美人な私だ!!ふははははっ!!
いいじゃないか!!!人身御供!!!ぐははははっ!!!」
麻痺の呪文に力ずくで・・服を脱がされる
「き・・きやあああ!!!!!嘘だあああ!!ありですかああ!!!
・・あ・・ありでないいいいい!!!」
・・と悲しいかもの悲鳴!!!
・・・後は美味しく食べられて・・ご馳走様でした・・うふっ
「・・・・成程・・初めてか・・・・ぐぐふ・・スタイルも良い
・・・ご感想は・・よかったよんん!ぐふ白の宗主アルソス殿」
赤い焔の女王ヴァルジニテ
・・・・赤い・・まっ赤の顔の白の宗主アルソス
・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・・ご満足して頂いて良かったですね・・
・・・あああ・・もう信じられない!!!
・・・・で・・ご・・拷問は・・なくて良かったです!
首も無事です・・・
・・・・・・・・・・万が一 懐妊・・妊娠されたら・・お知らせください
子供の顔を見に来ますから!!」
「・・・・で?・・肝心の世界平和はどうしますかああ!!
平和条約は・・・・人質は・・ご希望はありますか!」
かなり・・やけになっている・・それはそうかも・・・
白の宗主アルソス
襲われた・・想像外・・想定外・・かなり・・無理している
・・震える手で・・どうにか自分の服を着る白の宗主アルソス
・・・実は・・彼の子を懐妊する赤い焔の女王ヴァルジニテ
・・・・彼には約束を破り知らせなかった・・
この件とその後の会話で・・彼を本気で愛する事になる・・・
・・彼の負担になると考えたから・・・
・・女の子で・・姿は儚げで顔は彼そっくり・・・期待通りバッチリ!!美人!!
ほんかかとしてて・・隠しているが本性・・中身は母親そっくりだった
・・・・隔世遺伝で孫の金髪の子でも産まれたら大変と思い
リュース公の一人息子を勧めた・・あそこは白の血が沢山入っている
実際 沢山の金髪・・銀髪・・白い翼を持つ子孫が大勢いる
・・・絶対ばれない・・・
彼・・息子は・・とても美丈夫とても優しく人柄もOK
娘はすぐに気にいり・・彼を麻痺の呪文でしばり・・襲って既成事実を作り
彼の押しかけ女房になる・・そこは母親譲り・・
魔力は子供達の中で一番強い・・兄妹皆彼女を除き・・戦場に立つ
家庭は風の王ヴァルーダ同様円満だった・・・
三人の夫も恋人たちも優しく大人しかった・・
仲良しこよしの兄妹は必至になり・・彼女にも戦場に立つように願ったが
母親の赤い焔の女王ヴァルジニテが大反対した
彼女もあっさりと断り続けた・・
後に前の子供に・・彼女を含め四人産む・・計6人の子供・・
赤い焔の女王ヴァルジニテ・・
・・後々に安息の時間で全てばれる・・
赤い焔の女王ヴァルジニテは嬉しそうに言う・・
「・・で・・白の宗主アルソス殿・・・双子の兄か弟は・・兄妹でもいい
女も私はOKだ・・・・似た従弟でもいないかなああ・・ぐふ
・・・・・御自身の人質が一番ナイス・・ぐふ」赤い焔の女王ヴァルジニテ
「・・・・・・・選び抜いた美丈夫10人・・・100人送っていいい・・
弟はダメです・・まだ12歳です・・私も白の宗主・・国を治めていますから無理です
・・・・姉はすでに人妻です・・こちらも無理ですが・・女もOKって一体どう意味か
聞きたくないですが・・一応・・聞きますがああ!!!」アルソスがわめくように聞く
「・・うふん・・聞かない方がいいじゃない?・・恋人の一人は極上美人な女・・ぐふ・・」
にいいんと笑い言う女王ヴァルジニテ
「・・・・・・・なるほど・・大体想像出来ました・・・
ああ!もう人身御供ならいくらでも出します 美人もつけます
・・でも・・拷問とか・・無茶だけは・・・」アルソス
「はああい・・いいね・・・OKえええ・・
白の王族は美人揃い・・楽しみいいい」女王ヴァルジニテ
「・・・・・操を捧げた甲斐がありました・・はあ・・早く帰りたい・・」
ため息をつく白の宗主アルソス
「これこれこれ・・・もう満足させたと・・考えたか・・大甘ちゃん・・
・・・・まだ夜にもなってない・・私の生贄・・獲物ちゃん」
「第二戦の心の準備をしたおくがいいい・・・数日間は はなさん・・一月になって
干物になろが・・知るもんか・・あ・・入った・・今ので入った・・
丁度 今は発情期だ・・だいぶ手加減加減した・・・
・・・・・・・あきらめろ・・・一人で来た・・
悦楽の極楽な浄土を味あわせてあげよう・・ぐふ」
「・・・・・だああおおもう!!!御願いです!!好きな人がいます
・・一晩付き合います・・・それで許してくださいいいいいい・・・・」アルソス
「・・・わあかった・・じゃあ・・一年にするかああ・・好きな相手はあきらめなさい」
さらっと言う女王ヴァルジニテ
「・・・・・もしもし!!!何故に一年に沢山の日数が増えるのですかあ
話が全然違うじゃないですかああああ」泣きわめくアルソス
「知らなあああい・・泣いている顔が愛らしいから・・
もっと泣いてごらんなさいね
その気にさせて誘惑したのは・・あ・な・た・・・・うふっ・・」
嬉しそうに言う女王ヴァルジニテ
「・・・・・・・・一年人身御供になれば・・御満足されると言った
・・もう人質は出しません・・そちらも出さなくていいです・・・」
「・・私がしばらく政務を叔父に預けます・・病気で一年静養する事にします
・・手紙を魔法の伝書鳩に託します・・ここに来たのは・・実は知っているのは
政務を手伝ってくてる叔父一人・・かなり説得されて止めらましたが・・振りきりました・・」
「・・・白の宗主になる前に父の側室が毒を盛り・・幾度も病気になりましたから
・・了解されるでしょう・・場所は誤魔化しますから心配ないです」
「ああ・・ついでですが・・その側室と子供は
心が狂った別の側室に毒殺されました・・」
「・・・貴方の玩具・・愛人になったと知れば・・申し訳ないがこちらも
立場があります・・・・内密にして幽閉でもされたらいい・・・
生贄で獲物の犠牲者は私だけで十分だと思いますから・・」
「煮るなり焼くなり好きにされていいですが・・
私は不死に近い体力はありませんからね・・祖母は人族でいたから・・
体力は期待しなでください・・・消耗して死ぬ前には休ませてください・・
・・・毒で死にかけた事もあるから・・」
「それだけはお願いです
・・好きな人はあきらめません・・・・・・一年待てば済む事です」
白の宗主アルソスが言いきる
「・・大丈夫なのか一年ほっといても・・」女王ヴァルジニテ
「・・・・彼女は私より20歳年上で・・未亡人・・白の大貴族の娘
神殿に仕えています・・・疫病で死んだ夫と子供の事が忘れられません・・」
「・・彼女も疫病にかかり危うかった・・でも先程の伝書鳩の話
彼女に貴方の父王風の王ヴァルーサさまが創られた薬で助かった
・・その恩や礼もあります・・・本当に有難うございます
・・・・・・彼女の心の傷が癒えるのはまだ当分かかりますから・・」
白の宗主アルソス
「ふむ・・・我慢強いな・・その根性どこで養った」目をぱちくりさせながら女王が言う
「・・・・・私の母は身分の低い貴族の娘で・・無理やり
側室にされました・・
本来なら私を苛めていた正室の兄が宗主になるはずでしたが
・・・事件を起こして身分を剥奪されて幽閉されて自殺しました・・
実の母親も私を愛せずに・・殴られてばかりでした・・・
優しかったのは
正室の子で異母姉と叔父と・・幼い弟でした・・父は政務と戦に忙殺されていました
耐えるのは幼い頃から馴れていますから・・平気です・・」
「あ・少し心が視たから言いますが・・ああ・・あの無意識で働いてすみません・・
・・白の国では側室は認められていますが・・重婚と兄妹婚はご法度です・・」アルソス
「・・・そうか、そうか・・で・・兄君何をやらかした・・?」女王がヴァルジニテ
「・・・・・父の死を持ちきれずに毒を盛りました・・父はそれで急死しました
・・あと二年は持ちこたえると薬師は言っていましたが・・残念です・・
つい二か月前の話です・・・」アルソス
「・・そうかそうか・・それは大変だったな・・それはぜひに慰めてやらねばならん
・・・で・・想うに・・まだ発情期もきてないし・・年はいくつかな?」女王ヴァルジニテ
「・・21歳です・・・」アルソス
「・・おおおつ!私より45歳年下か・・それはそれは・・
乱暴な事をしてしまったすまん!
白の宗主アルソス殿!」女王
「・・・いえ・・大丈夫です
本当にお美しいですよ・・火焔の瞳は宝石のように輝いている
時折・・色が少し薄くなったり深い赤に変化したり・・本当に宝石のようです
肌もきれいです・・健康的ですね・・・顔立ちも美しい・・本当です
・・黒い長いウエーブがかかったくせ毛の髪も綺麗です・・」
白の宗主アルソスがしみじみと言う
「うふふっ・・口が達しやだ・・褒め上手・・本当は相当モテるだろう・・
もっと褒めてくれ・・嬉しいから・・・
で・・好物は?」女王ヴァルジニテ
「・・お酒強いです・・飲み比べ負けた事ありません・・・つまみは
チーズに干した肉・・ナッツも好きです・・」アルソス
「そうかそうか・・うんうん・・私も酒は強いぞ・・飲み比べをしょう
ふふふん・・で・・肝心の食事はどうした?・・商人が来るから・・
白の国の食べ物も簡単に手に入る・・」女王ヴァルジニテ
「ええっと・・好き嫌いはありません・・・よく毒を盛られたから・・
淡い味付の食べ物でばかり・・食べていました・・
白身魚の焼いたものとか・・硬いパンとか
じゃがいものポタージュとか食べていました
・・・お蔭で食が細いですね・・あまり食べません
そうそう・・よく毒を盛られたので
私は恐らく長生き出来ないでしょう・・」アルソス
「え?・・で・・ちょっと待ってください!!なんで!なんで!!
そこで貴方が涙を浮かべて泣くんですかああ」
「困りますよ!!私としては・・・何か泣かせるようになった事を言いましたか?
謝ります・謝罪します・・私が悪かったです・・・レデイの貴方を泣かせるとか
白の国の騎士として反省しますからああ!!」
慌てまくる白の宗主アルソス
「・・いや・・そうじゃない・・そうじゃない・・お前は全然悪くない!
・・私は・・本当に子供時分は恵まれていた・・父王は死んだある人を想い続けて
無理やり結婚させられたが・・あの善良な御方だ・・」
「・・私や母をそれは大事に大事にしてくれた・・一人の側室も愛人も恋人さえ作らかった
一人として・・そんな黒の王はいなかった史上初だった・・
・・・・私の変わったくせのある性癖を・・知って驚いたが・・
全然変わらずに愛してくれた・・・三人の夫や愛人さえ・・家族として受け入れた
・・それは神がそなたに沢山子供を作れとと言ってるのだろうと頭をなでなでした
不思議な人だった・・・天使のような父親だった・・」
「・・この黒の王族だぞ・・ありえない・・・血を好み・・愛人に側室はザラ・・
・・兄弟・・・親子同士の殺し合い当たり前・・だから多めに子供を作る・・
余計にややこしい人間関係で・・それが元でまた殺し合う・・
・・父王ヴァルーダは・・あの人はそんな事はまったく無縁だった・・
親族も幸いにも大人しい・・優しい者達だ・・」
「私は本当に恵まれていた・・この恩は・・女王として返せねばんらん・・」
「お前は父王と同じだ・・・優しすぎる・・しかし・・無理しすぎだ!!」
「耐えすぎだ!!・・兄に殺されかけたと言いた・・兄が父親を殺したとも言った
・・毒を沢山飲んだから長生き出来ないと言いた・・」
「・・・無理をしすぎて・・好きな食べ物もわからない・・ありえん・・」
「・・こんな処まで・・拷問さえて・・首を刎ねられる覚悟できた」
「・・好きになった相手も・・そんな問題のある女を好きになってどうする!!
・・多分生涯・・結婚してもその女は死んだ亭主と子供を忘れられない・・」
「・・・わざわざ・・その女が疫病から逃れたので・・こちらは丁寧な礼で
言われた・・私はお前を好き放題にしたというに・・
自分が人質になるから・・好き放題していいから・・人質を出さんと言った
・・・赤の他人の人質まで庇った・・」
「・・・赤の他人をそこまで庇ってどうする・・君主なら斬り捨てる事も必要に
迫られる
・・10000人を救う為に100人犠牲にしろと・・とう事になったら・・耐えられるか?」
「・・・・父の場合は自分を犠牲にした・・救う為にいつも命を投げ出した
父は耐えられなかった・・・奇跡を何度も起こした」
「・・今・・現在・・同じ事をしている・・単身で 命がけで此処にきた
「・・・すまない・・父と同じの天使の様な・・天の使いを玩具にしていまった・・
明日帰っていい・・今晩は・・酒と食事をしたら休め・・休養が必要だ」
「人質をださずに済むように・・平和条約が出来るかどうかやってみよう
また内密に逢えるか・・手だてを考えねば・・あ・・こら・・!」
「・・何故に年上に私の頭をなでなでするのかな・・・何 いい子いい子してるか
白の宗主アルソス殿!!
聞いてないし・・何故に・・・あっ」
突然・・キスをされる・・・赤くなった沈黙する女王ヴァルジニテ様
「・・・・貴方は本当にあの風の王ヴァルーダ様の娘です・・口は悪いが本当に善良です
・・とても安心しました・・ほっとしました
私に帰っていいと言われた・・・人質を出さない手立てを考えると言われた
それこそ・・ありえない話です前代未聞です・・ふふ」
「・・・私の事を本当に心配してくれた・・そんな方はめったにいない・・
私の事を同情したり心配して涙まで流してくれた・・とても有難い光栄です
この戦乱の時代で赤い火焔の女王ヴァルジニテ様の貴方が・・とても光栄です・・」
「本当に初めての方が
優しくで・・素晴らしい美人で良かったです・・ふふ」 白の宗主アルソス
「・・・で・・ちょっと聞いてしまいますが・・時の番人レグルスとは・・何者ですか?
…ケンタウルスは本来白の国の者・・」
「何故貴方の前に現れた・・とても美しい見た事がない者・・美しい銀の髪・・
・・・・しかも生きてないというか・・幻のような者で・・予言まで告げていますね・・
・・・・・申し訳ありませんが・・また無意識に発動しました・・心や過去見の力が・・」
不思議そうな顔をして白の宗主アルソスが問う
「・・そうか・・・視たか・・では・・仕方ない話すが・・この件だけは誰にも言うな
本来なら・・私も口止めされたが・・一人だけ話すだろうとレグルスは言った」
「・・・・その者は彼女の主君だった者に似ていると・・善良で彼は最後の白の宗主となり
2000年の戦乱時代を終わらせた・・黄金と火焔の力を同時に持った黒の王
その黒の親友であり・・
彼が死んだ後に彼の息子を引き取り
跡継ぎにして・・この2つの王国の王になるそうだ・・」
「・・繁栄は長く続くが・・・やがて・・王国は滅び・・人々も疫病で
わずかに傍系のみ残して・・消えるそうだ」
「・・確かにレグルスの主は最後の白の宗主と言った・・・ならば間違いなく白の王族だ・・
・・・・・子孫なら似ているのも道理だな・・
日記も駄目だ・・歴史が変わる・・・」
「・・・あれは時の彼方から来た・・未来も過去も自在に渡る・・
ゆえにすべてを知る者だ・・そして本来の歴史を護る為に存在する・・
時の番人だ・・・本来の生涯を終えて・・時の番人になったという
本来の生涯がこの時代より先の未来と言った」女王ヴァルジニテ
「2000年の戦乱と言われたが・・1300年では・・ああそうか・・未来の者でしたね
・・では後・・700年も続く訳ですね・・この戦乱の時代は・・」白の宗主アルソス
「・・・そうらしい・・実は知っていた・・私達は残念ながら殺し合う定めだそうだ・・
・・・・友達になりかった・・恋人にもなれたはずなのに・・」
「・・・・・・平和条約は恐らく・・長く続かない・・ならば・・人質が哀れだ
処刑の運命が待っている・・・・」
「・・・・裏で糸を引いている者がいるそうだ・・詳しくは教えてくれなかった・・」
「・・だが・・2000年も生きるらしい・・いや・・もっと前から存在すると言った
ありえん・・長寿とはいえ200年から300年が限界だ」不審がる女王ヴァルジニテ・・
「・・一体何者なのでしょうか?白の宗主アルソス
「さあ・・まったくわからん事ばかりだ・・先読みさえ・・知らない事を知っている
歴史が変わる可能性があるのに・・何故教えたのかも謎だ・・」
「ただ・・言えるのは・・後・・700年続くが・・戦乱の時代が終わったら
本当に黄金のような豊かで素晴らしい未来の時間が長く続く・・王国が亡びる日までは」
「・・・・それを終わらせるのは私の子孫で・・
同時に黄金と火焔の力を持ち2000年生きた化け物を倒した・・その化け物の目的も不明だ・・」
「・・確かに私の父風の王ヴァルーダは血が近い為に黄金と火焔の力はあったが
そこまで強くない・・・・2000年の戦乱を終わらせる未来の王に逢ったみたい・・」
「・・しかも統一するのは・・お前の子孫・・お前に似た子孫・・」
「頑張って好きな女を口説き落ちさんと・・
お前の事だ・・父王のように結婚する気がないかも知れんから・・
どうやら・・父王より・・頑固とみた・・・
子孫が産めなければ・・最後の宗主が出てこん・・歴史が変わったらまずいと思う」
「・・・・もう一つだけおまけすると言いた・・安息の時間という特別な天国の場所があり
・・・・・血に飢えた残虐な凶暴な王達だけは除き・・
白も黒も関係なく迎えてくれるそうだ・・・永久に安息の場所で・・生涯が終えたら
歴史を視る事も許される・・・
多分・・逢えるだろう・・お前に似た最後の白の宗主も
戦乱を終わらせる・・同時に2つの黄金と火焔の力を持つ王にも・・」
「・・・・・という事は何か?・・親友と言った?・・別の敵でも現れるのか・・じゃないと
辻褄が合わない・・白と黒の王国が仲よくなっている」女王ヴァルジニテ
「・・・視えたついでに教えます・・こっそり私に私のメッセージを託しています
・・貴方の記憶のヴィジョンに隠されています・・本当は叱られるで・・
内緒だそうですよ」
「・・・・白の国は亡びる寸前で・・その魔法の王が救うそうです・・」
「何でも・・幼い子供時代に一度・・平和条約が結ばれ・・彼が人質となり
白の王族の王女・・正確には未分化ですが・・彼女に恋します・・」
「・・・で・・新しい敵が現れたのが手を結んだきっかけ・・」
「・・・・・それと大事なメッセージがあります・・リュース家はなんとしても
護ってらないといけないそうです・・どの時点の歴史でも・・
キーパーソンとして活躍します・・・平和条約のかなめです・・
二度目だけは違いますが・・でもかなり補佐して助けています」
「必ず黒の王国が危機に落ちたらリュース家が活躍して危機を救います
前回の平和条約は失敗しましたが・・今後幾度か仮染めに結ばれる条約の手柄は
代々のリュース公だそうです」
「・・・この戦乱の時代を終わらせる魔法の王は・・幾度もリュース家に救われます
・・・・・幼い子供の頃に人質時代に・・
黒の王国が一度滅亡します・・白の王国が裏切り・・新しい敵と
手を結び滅びました・・
約10年の歳月をかけて・・リュース家が彼を護り・・
ともに黒の王国を復活させます・・
その時のリュース家がいなければ出来なかったそうです・・」
「・・・ああ・・2番目の妻に彼のリュース家の一人娘を王妃にしています・・
どうも彼女に・・口説きおとされたようですね・・視た感じ・・
一番目の妻は先程言った白の王族の王女です・・」
「かなり遅くなるのですが・・王女・・彼女の間に子が出来ています・・・
・・子供はその子だけです」
「彼女一人の為に裏切りった白の王国を救します・・
彼女に救われました・・本当に危ない処だった・・他の者達の大反対をおしききり
恩を売って彼女を連れ去った・・なかなか・・強引だ・・」白の宗主アルソス
「・・・欲深く手段を択ばない辺り・・確かに子孫だな・・間違いない・・やれやれ・・」
ふうとため息をつく女王ヴァルジニテ
「今後・・戦争で囚われていたり・・人質として来て条約が破られ処刑を免れた・・
行き場がない白の王族の者や貴族を全てリュース家が救います」
「・・同じように黒の王族の側室の子として産まれて・・捨てられたり
殺されそうになった子供達も救います・・・・・白と黒の血が交わる・・面白い」
「・・・・五代目が面白い物を創りました・・
・・・・ああ・・せっかくです・・・少しなら・・視せれますから・・多分視えますね
貴方は黄金の竜の王の孫ですから・・ささやかですが可能です」微笑む白の宗主アルソス
おでこを併せる二人「・・目を閉じて・・ほら・・」
「おおっ・・視た視えたぞ・・美しい・・剣舞の舞とは・・
しかも実践用だ!これで戦う事も可能だ・・有難う感謝する・・」女王
「・・敵は長い年月の多くは私達ですから・・複雑です
「・・まあな・・ふふ・・でも天国・・安息の時間では共に酒も飲める
会話も楽しめる・・今のこの時間のように・・・生涯を終えた後だが・・
魔法の王や最後の白の宗主・・リュース家の姫君・・
白の王国の救い主・・一番目の妻の王女も視れた・・・4人とも美男美人だ・・」
「よいよい・・王女の目はオッドアイか
・・最後の白の宗主はそなた白の宗主アルソス殿と生き写し・・さすが子孫・・」
「・・魔法の王もオッドアイとはな・・・
しかし・・誰に似た・・鬼瓦ではないか・・この目付きの悪さ・・」女王
「・・・・この魔法の王・・なんでも母親は人族の側室の子で・・
子供時代に散々苛めらえます・・目付きが悪いのは・・多分ですが・・そのせいでは?」アルソス
「・・処刑寸前だし・・黒の王国奪還も苦労の連続です・・・
リュース家がよく助けてくれました・・彼の保護者でもあります・・
「・・あ!・・・な・・なん・・なんて事を・・
・・・・飛んでもなこと事をやらかしました・・幼い・まだ子供の主に
・・保護者のする事じゃない!!・・」
・・・・・冷や汗に・・赤くなる白の宗主アルソス・・口元が歪む・・
「・・・・これは・・とても問題だ・・とてもずる賢い・・・やり方が酷い・・
3年か・・・惨いぞ・・・
・・・・・・・・・気の毒としかいえない・・魔法の王は本当に親の運に恵まれてない・・」
「・・魔法の王の目付きに・・性格が少々ネジまがっている・・彼の境遇に
親の運が無さすぎる・・しかない・・ああ・・もう・・」
ため息の女王ヴァルジニテ・・
「まあ・・これも・・彼の運命・・リュース公は彼にとって大事だ
・・・娘の姫は・・彼の守護天使・・・後の2番目の妻だ・・」
「彼がいなければ黒の王国の奪還はありえない・・誰一人・・ここまで出来ない
・・莫大な軍資金に兵士達・・安全で快適な隠れ家達・・」
「・・取り返す為の今後の作戦・・はとんど・・彼が立てた・・ずる賢いだけじゃない
身内や臣下に家来にも優しい・・細々と気を配っている・・」
「囚われて・・処刑寸前の大切な側近達の救出・・
王になる彼に必要な教育・・直々に仕込んだ・・魔法の王・・彼も頭がいい
新しい敵の剣の型・・言語も・・
・・その事以外は・・本当によく尽している・・最後の戦争も出陣している
・・功労者だ・・」女王ヴァルジニテ
「・・・まあ・・そうですね・・」アルソス
「黄金の竜の王・・父王も性格に問題アリ・原因は・・優れた予知の力と彼の父王・・」
「・・祖父になりますが歴史に残る程
凶暴で気が狂っています・・兄姉・・叔父・・父親・・家来・・女官・・自分の子供達も
惨殺しています・・・敵にも容赦ない・・
ただ言えるのは戦上手です・・彼も黄金の竜の王です」アルソス
「敵には容赦がないでなく惨殺を楽しんでいます
家族・・弟を斬り刻んでいます・・その事を楽しんでいます・・弟は10歳にもなってない」
「・・・・・最後の白の宗主の母方の祖父が危なった・・彼の兵士に殺される処だった」
「運よくリュース家に救われます・・あのレグルスの父親も危なかった・・同じくリュース家に
救われます」アルソス
「・・・・そうか そこまで残酷とはな・・しかし魔法の王の父王は予知に優れていると
言ったが・・何故自分の王国を救えなかったのだろうか?」女王ヴァルジニテ
「・・・・・宿命と言っています・・
自分が殺され・・晒し首になるのも・・代えられないと・・」
「彼の首・・魔法の王とリュース公とその姫は・・物陰から・・こっそり
見ってます・・父王の首と幼い弟の首を見ています」アルソス
「・・どんな様子だ?」女王ヴァルジニテ
「まだ子供なのに・・冷静です・・リュース公も同様・・ああ・・娘の姫が
声を押し殺して泣いています・・二人が慰めています・・」アルソス
「・・・そうか・・」女王
「・・一人だけ魔法の王だけでなく・・妹・・正室の王妃の子供が生き残っています
・・極上の美女ですね・・しかも神は・・本来・・
彼女と魔法の王を運命の相手にしていますが・・詳しくはわかりませんが
成人した彼女は人族と同じような服装で・・かなり地味な服装ですね・・
・・変装でもしているのでしょうか?
・・兄の魔法の王と剣やも魔法で何度も戦っています
・・・奇妙な文様の刺青もある・・可哀そうにあんなに綺麗な白磁の肌に・・
一体何があったでしょうか・・」アルソス
「・・もう一度 よく視せてくれないか?アルソス殿」女王ヴァルジニテ
「・・ふむ・・そういえば・・戦っていた先程の妹姫の剣の型・・あれは敵の物
なるほど・・・奴らの囚われいて・・仕込まれ・・利用されたか・・
多分 あの刺青が呪縛だ・・」女王ヴァルジニテ
「・・ああ・・そうですね・・謎が解けました・・さすがです
歴戦の戦士の女王です・・・」
「・・それに魔法の王も変ですね・・
20才前後の青年から突然子供の少年の姿に戻っています」
「白の王女より少し年上のはずなのに・・彼女の方が大きい・・」
「・・・何かの呪いかも・・ああ・・もう一つ変です・・・
本来の子供時代はオッドアイでなく
両目が火焔色です・・いつ変化したのでしょうか?
・・・それに瞳の色が変わるのはよくありますか?」アルソス
「まったく・・不明だ・・父王の場合は一瞬だけ・・魔法の呪文により変化もあったが
長い時間は無理だ・・普通なら本来の瞳の色に戻る・・」
「・・・・多分・・子供の姿に戻ったのは魔法の御暴走とか呪いとか魔法薬の副作用
色々考えられる・・まあ・・最後には無事に大人の姿に戻っている・・・」
「・・・・・魔法の王 最後は哀れだ・・ボロボロに消耗した上・・傷で苦しんでいる
死因のあの原因・・傷は異常だ・・おかしい・・どうやら呪いの魔法の傷のようだ・・」
「・・・1番目の妻・・王女がいない・・力尽きて死んいでる・・椅子の上で
・・・・2番目の妻・・リュース家の姫が泣き叫んでいる・・幼い子供・・
あれが一人息子・・魔法の王は どうやら若くしての早死だな・・」
「あれもオッドアイ・・面差しはよく似ている・・片方の火焔の色だけ父親ゆずりか・・」
女王ヴァルジニテ
「・・・王女は先に死んでいます・・・暗殺されています・・
あんなに愛らしく美しい姫だったのに・・」アルソス
「・・・・平和な時代と聞いたが一体なにがあったのか・・
・・・・・・安息の時間に行けば直接本人たちにも逢える・・
・・視る事も出来る」
「その大事なキーパソン・・リュース公も視た・・耳は黒の王国のものだが金髪だ・・
なかなかの美丈夫・・」
「確かに白の宗主はそなたにそっくりだ」
「・・・本来の歴史なら・・その化け物がいなければ・・
私達は手を取り待っていたそうです・・・・前回の失敗すべて奴のせい・・」
女王ヴァルジニテ
「今度も歴史に影を落とします
・・・・多くの魔法の王や大貴族がこれからも犠牲になります・・・
大昔の最初の宗主フエアアイン様の暗殺にも関わっています」アルソス
「・・・・全ての事は遥か・・時の彼方に最後にレグルスがそういった
微笑んで消えた・・逢えるなら・・また会いたい」女王ヴァルジニテ
「・・・・逢えますよ・・安息の時間で・・」アルソス
「そうだな・・では仮染めの平和条約の打ち合わせと食事だ・・」
「・・・・またこれがうまくいかずに生涯殺し合いになっても・・今夜の事は忘れない
楽しかった・・逢えてよかった・・どうしても駄目なら安息の時間で楽しもう
・・・告白する・・本気で惚れた・・好きになった愛している・・」
赤い焔の女王ヴァルジニテ
「そうですね・・知り合えて本当に良かった・・内密の話は書きませんが
初めての方の話は日記に書きますが・・よろしいですか?」
「・・・・私も大好きです・・すいませんが・・あの人の次ですが・・
・・その・・愛しています・・」
頬を赤く染めて・・てれくさそうに俯く
白の宗主アルソス
「ふふっ・・その言葉・・嬉しいぞアルソス殿・・私も当然書くぞ・・うふふ」
「・で・話は戻るが・・
キーパーソンのリュース公も視た・・耳は黒の王国のものだが金髪だった・・
すまん もう一度視せてくれ・・あ!!羽が白い!!面白い・・
確かに最後の白の宗主はそなたにそっくりだ・・
・・その意味もあり・・時の番人のレグルスは伝えたかったのだろな・・」
「・・・本来の歴史なら・・その化け物がいなければ・・
私達は手を取り待っていたそうです・・・・前回の失敗すべて奴のせい・・」
悔しそうに言う女王ヴァルジニテ
「先程も言いましたが 今後も後々の歴史に影を落とします
・・・・多くの魔法の王や大貴族がこれからも犠牲になります・・・」アルソス
「・・・・どうしたものか・・この事は歴史が変わるから伝えられん
・・・敵の悪玉に知られた日には・・
あの救世主とキーパーソンのリュース家が潰される!!
救世主が赤ん坊で生まれた時点で間違いなく殺される
・・・あるいは妊娠前の母親の方が・・
・・とにかくリュース家を護る・・大切にするようにだけは伝える」
女王ヴァルジニテ
「そうですね・私も遺言にも言葉でも・・子供に秘密裡に交流する事を・・」
白の宗主アルソス
「・・・・とにかく・・酒に食事だ・・今夜は休め!!」女王ヴァルジニテ
「・・・・ご希望なら・・今晩頑張っていいですが・・」
赤くなりつつ白の宗主アルソスが言う
「・・・ふふつ・・後悔するなよ・・朝になっても知らんぞ!そなたが言ったんだから・・」
女王ヴァルジニテ
「・・・はい・・でもお腹が空きました・・」白の宗主アルソス
「はいはいはいOKええええ・・・白身魚もあるぞ!!ナッツも上手い酒も・・はははっ」
女王ヴァルジニテ
・・・・せっかく決まりかけた・・平和条約が無効になる・・・
・・・・この後すぐの内乱に・・家来達の暴走で・・戦争に突入・・
平和条約は・・二人の会話だけで終わる・・
戦場で対峙以外二人は会う事は生涯ない・・・
・・・・手ず良い敵同士となる・・戦は火焔の女王の優勢だったが・・
・・作戦の陣系や罠で・・引けをとらずに五部五部の互角状態で戦争は続く・・
・・・この時に幾つもの新しい攻撃魔法を白の宗主アルソスが考案して生まれている
・・・風の矢・・かまいたち・・・新しい白い幻獣達・・
・・そして・・二人は互いの戦いで 可能な限り手を抜いた・・
捕虜も生きたまま皆返した手当つき・・戦死者も激減した
数人だけだった例もある・・・
・・・・戦争はあったが・・彼アルソスの治世は大変豊かだった
・・新たな作物や魔法薬の開発も彼の指導で大いに発達する・・
・・おかげで疫病の一つが根絶された・・
彼が風の王ヴァルーサが
一度わざわざ1000匹の魔法の伝書鳩で疫病の薬や製法を伝えから
その彼に恩を還すべきと言ったので・・黒の王国にも伝わる・・・完全に消え去った
・・・風の王ヴァルーダと白の宗主アルソス・・
彼らのお蔭で2つの疫病が撲滅出来た・・・
感謝の印として・・一年の休戦がなされた・・
三年かかったが白の宗主アルソスは想い人と結ばれて一年後に子供が生まれる・・
この子が次代の白の宗主ルシャーヌス
・・・彼も戦上手だった・・そして本人アルソスの予想通り・・
父親の白の宗主アルソスは早く亡くなる
・・・・驚いた事に二日休戦と鎮魂の歌を好敵手の為に捧げたいと
火焔の女王ヴァルジニテが申し出た
・・本当の事情は総べてわかった・・
彼が残した日記に彼女との秘密の交渉と・一夜が記載された・・
・・・彼らが秘密の恋人同士だった事が・・
日記を正史に記録していいかと申し出ると
快く了解された上に彼女の日記の写しも渡された・・
結局互いの日記の写しは交換された
全て・・両方の正史に載る・・
ただ・・あの秘密の事だけは誰にも知られずに終わる・・
・・その事をきっかけに平和条約が結ばれかけそうになったが・・
内乱が同時に両方の王国で
起こった・・流れてしまった・・
もちろん・・内乱を裏で糸を引いたのは穢れた神・・魔法使い・・・
・・・そうして・・また戦乱の時代が続いてゆく・・
FIN