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やってるソシャゲのイベントが12日から開始なのですが最推しが配布ですやったああ!!
舞台も当たったので生きていきます。年末年始何するものぞ。
そんなわけ(?)でまだ平常心の部類の涼華です。
露骨にイチャついてはいませんが普通にイチャついてますね、こいつら。
「何気に奏ん家初めて行くわ、あたし」
「わたしもわたしもー。涼ちゃんは?」
「え、あの、は……初めて、だ、よ?」
「なんでキョドってんの?」
涼華が挙動不審なんだけど、頑張って欲しい。
優子も茜も不思議そうに首傾げてるから。おろおろと私を見て助けを求められても。え、うん。ちょっと挙動不審かなー。深呼吸とかしたらどうだろう。頑張る? うん、頼むね。
……何? 茜。涼華と仲いいねって? そう? さんきゅ。
からかいがいがないって何言ってんのお前。あ、涼華に抱き着きに行った。なんなんだ。
あと、優子。じーっとチューハイの缶睨んでも買えないから。茜なら? 最近は年齢確認厳しいから無理だっつの。っていうか、勉強だっつってんだろ。お前が一番ヤバイんだからな。似たり寄ったり? 私は赤点ねえもん。
そんなわけで放課後になったので帰り道にコンビニに立ち寄ってお菓子の購入中。
羨ましそうな間中たちには私から素敵な笑顔をプレゼントしてあげたからそれで満足しといて欲しい。返品不可デス。涼華の笑顔は私のだから簡単にはやらん。
ジュース何にするかなー。……なんかじっとトマトジュース見てる彼女がいるから各々で500mlペット買う方向にしよう。涼華、好きなの買えばいいからね。優子、そーっとノンアルをカゴに入れるな。誰が見ても贔屓じゃねえわ。同じ味なんだからカルピスソーダでいいだろ。
油断も隙もないな、アイツ。
サイダーとレモンティーは私と茜。普通が一番だわ。
適当な買い物も割り勘で済ませて再度帰路へ。
今日はどれやる? 私は前ヤバかった化学かなぁ。涼華得意だよね、お願いします。マジで。
茜も何気に全部平均より上だったよな。授業聞いてれば最低限は取れる? ……マジかよ。あ、涼華も明後日向いてる。もう、お前らふたり先生な! くそう!
優子はどれヤバイ? 笑って誤魔化すな。……全部? 全部っておま……まさかオール赤じゃないよな? おい、目をそらすな。
「オール赤ではない、わよ?」
「目ェそらしながら言われても」
「優ちゃん古文だけは得意だもんねー」
「だけ、は余計だから!」
きゃんきゃん吠えてるけど、だけなのはマジなん? 私よりパーペキやばくね? やばいから勉強会名乗り出た?
そりゃそうだ。
ってか、逆に古文得意なのすごくない? 私アレわけわかんないんだけど。うわ、ドヤ顔。
ちょっとウザかったので茜をぶつけといた。身長差で胸に埋もれてる。ザマァ。
じゃれ合いながら歩いてたらあっという間に着いた。
そんなわけで自宅到着。鍵開いてないしやっぱ誰も帰ってないな。ああ、入って入って。リビングこっち。
「お、お邪魔します……」
「お邪魔しますー」
「奏の部屋は?」
「なんで真っ先に私の部屋探そうとしてんだよ」
座ってろっての。ここでやるのかって? いや、私の部屋でやるけど机とかないから用意してくる。
ああ、その飾ってるのは家族写真だよ。わかった、別にいくら見ててもいいから大人しく待ってろ。
なんかソワソワしてるけど、気になるなら優子と茜と一緒に見てていいからな、涼華。ん? そんな大変じゃないから手伝いとかいいよ。ありがとな。
ぽんぽんと頭撫でたら破顔してた。可愛い。
さてと、予備の机は和室だっけな。
和室で折り畳みの机を回収して自室へ。ついでに着替えとこ。ショーパンとTシャツでいいや、暑いし。髪もくくって、と。あー、やっぱポニテにすると首涼しい。
机を適当に設置してクッションも人数分用意したのでリビングへ戻る。
お待たせ。寛ぎすぎじゃね? いや、いいけど。その漫画は妹のだから棚に戻しておいてくれ。そんじゃ、私の部屋、そこの廊下の突き当り右手だから先入ってて。
私はって? ああ、コップとか用意してもってくから。
「……? どうした、涼華。優子と茜、先行ったぞ?」
なんで両手で顔覆ってんの。たまにそうなるよね。何? 項が見えてる? ……まあ、ポニテにしたからね。
え、下ろした方が良い? 暑いし涼華も括る? ヘアゴムあるけど。
「あたし、括れないからね……?」
「え? なんで」
「かっ 奏ちゃんの所為でしょ!」
「私? なんかしたっけ…………あ」
あー、そうだったそうだった。いやいや、忘れてないよ。大丈夫大丈夫。下ろしてるのも可愛いから気にしてなかっただけで。
そうだよね、一日で痕消えないよね。
しまったな、悪いことした。私も髪の毛長いからわかるけど、夏場に下ろしてると熱こもってマジで暑いんだよね。一つにまとめるだけでも体感温度かなり変わるもん。
項につけるのは冬場にしとこうっと。うん。ごめんごめん、気を付ける。
「今度は見えないとこにつけるね」
「!?!?」
謝罪して笑いかけたらぼふっと音が聞こえそうなくらい真っ赤になってしまった。
あれ? なんか変なこと言った?
今度って? だって二度と付けないって約束は出来ないし……付けたいし。あ、不公平とか? 涼華も私につけていいよ?
違うそうじゃない?
うん、難しいな。
付けたくないわけでも付けられるのが嫌なわけでもないけど刺激が強すぎて処理出来なくなるからちょっと待って、だそうな。
エロいのに初心でホントからかいがいがあって可愛い。
際限なく構い倒したくなっちゃうので、部屋へ向かう。
涼華には私の鞄持ってもらった。ありがとう、そのあたり置いといて。
お待たせふたりとも。お菓子この皿にあけようぜ。コップはこれ使って。氷入れてきたから。
さて、と。それじゃあまず……かんぱーい。暑かったなー、クーラー入れるわ。……優子、何キョロキョロしてんの?
「エロ本とか隠してないの?」
「ねえよ。男子高校生か私は」
「かなちゃんかなちゃん。ベッドで寝てもいいー?」
「勉強会だよな!?」
「…………」
「あと涼華はなんで無言?」
その表情はどういう表情なの? なんでちょっと赤くなったり茜見て複雑そうな……あ、拗ねてるんだな。これ。
わかりやすいというかわかりにくいというか。とりあえず頭撫でといた。ビックリした顔で見られたけど気にするな。
ズルくねえよ、どういう苦情だよ。わたしもーってなんで茜まで寄ってくるんだ。
収拾付かなくなりそうなので教科書用意。勉強会だろ、だから! 真面目ーって一番真面目にしないとヤバイのお前だからな、優子。
大人しく机の周りにみんなで集まって勉強開始。
化学は涼華以外全員不得意ってことで、涼華先生の元、全員で。イオンのデンシハイチ? ……なんだっけ?
成績。
奏:平均くらい。理数系不得手。
涼華:天才の部類。平均点90点越え。
茜:上の中。万能型。実は化学も不得手ではない。
優子:ヤバめ。赤点多め。古文だけ学年10位以内。




