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7月に入って室温が私を殺しに来てる……。
遅くなりました。すみません。。。つい間中と交流させてしまい、また涼華不在。
次から涼華に戻ります。そして数字にも触れます。
ファミレスって安くて結構なんでもあるからいいよね。
ドリンクバーだけとかでも受け付けてくれるし。あんま歓迎されることじゃないのはわかってるから流石に他にも頼むけど。
でもさっきクレープ食べたから今別に食べたくはないな……。間中は? コーラ? 男なんだしガツッとなんか食べとかない? 男女差別じゃねえよ、区別だよ。まあ、いいや。とりあえずドリンクバーふたつお願いします。
何飲もうかな。アイスティーでいいか。えっ間中クン淹れてきてくれるの? ありがとう! 間中クンのそういうところ嫌いじゃないな!
気持ち悪いからやめろって失敬な。自分でもないわーとは思ったけど。そんなわけで私アイスティーでよろ。
シナ作って裏声出すのはないな。うん。疲れるし自分にもダメージ酷いわコレ。二度とやんない。
間中を待ってる間に携帯を確認。まだ17時半か。涼華はたぶんまだ部活中かな。特にLIMEも入ってないし。
あ、間中おかえりー。ありがと。うん、美味しい。間中はコーラフロートにしたのか。甘くない? いや、全然いいけど。それ好きだね、昔から。
昔といえば、そういや幸喜クンってもう何歳になったっけ。3歳? マジか! おっきくなったねー。今度見に行かせてよ。赤ちゃんは成長ホント早いね。
お茶をしながら間中と雑談。
割としょうもないことしか話してないけど、私たちはこういうことが多い。昔馴染みってそんなもんだよね。
……あれ、なんで間中とファミレス来たんだったっけな。
「……で、なんだっけ」
「何がだよ? 急に不思議そうな顔して見てんじゃねえよ」
仕方なかろう。なんかあってここ入った気がしたんだけど、忘れたんだから。
胸張って言い返したらものすごく残念なものをみる表情でため息をつかれた。失礼な。
お前って昔からちょっとバカだよな、って間中に言われたくない。英語の中間テスト赤点だったの知ってんだからな。
「そこじゃねえよ! っつーか、悪かったな頭悪くて!」
「私91点だったし!」
「その代わり物理悲惨だったっつってたよな」
「……赤点ではなかった」
物理必要な進路選ばないからいいんだよ。わかるかあんなの。赤点じゃなかっただけ神回避だったわ。
因みに涼華はまんべんなく全教科90点を超えていたらしい。私の彼女が完璧超人過ぎて怖い。可愛いけど。
ホントもう超絶可愛すぎるけど。
「それ」
「は? どれ?」
「にやけ顔。怖ェっつの」
フロートを食べながら呆れ顔で言わないで欲しい。しかもだな。
「誰がにやけてるっての」
「お前だよ。お前以外にいねえだろ」
「なんで私がにやけることあんの。間中相手に」
「俺相手じゃねえよ! 気持ち悪ィこと言うな!」
「気持ち悪いって失礼な! こんな美少女が気持ち悪いわけないだろう!」
「お前自分のこと美少女だってわかってたのか!?」
「え、何マジで返してんの。ジョーダンに決まってるでしょ。美少女ってのは涼華みたいな子のこと言うんだよ」
あの子はパーフェクト美少女すぎて美少女って言葉くらいじゃ表せないレベルだけども。
っていうか、唐突に人の容姿褒めるって何考えてんだろう、コイツ。
……奢らないからね? 違う? そういう意味じゃない? ならどういう了見なのよ。だからなぜ人を馬鹿にしたような目で見るのか。もういい? 私がよくないわ。
「話進まねえからいいんだよ。問題はお前がにやけてるって話だろうが」
「だから私が間中見てにやけるわけないでしょ」
「俺見てじゃねえよ」
そもそも此処入ったの響がテンパってなんでわかったのか俺に問い詰めるっつったからだろうが。って、何の話…………いや、待って。そうだった。
ため息を吐いて、コーラの最後の一口を飲み切って間中が席を立つ。おかわりを淹れてくるのだろう。
「お前、誰かのこと思い出してるとき表情筋すっげー緩んでんの。カノ…………あー、コイビトでも出来たんだって考えんのがフツーだろ」
じゃあ、ちょっと淹れてくるわ。って爆弾落として立ち去って行ったんだけど、マジか。
いや、だって、……マジか。と、しか言えないんだけど。
恋人出来たの云々がバレたのは全然いいっていうか、そもそも間中には涼華に聞いてから言うつもりではあったんだけど。もちろんバレてたのには驚いたけども。
そこじゃなくて、なんで出来たのが『彼女』ってバレてんの? 何あいつエスパー?
ただいま、って普通に帰ってきやがったし。メロンソーダ? ホント炭酸好きだね。
って、そんなのどうでもいいわ。メロンソーダもフロートにして寒くないのかってツッコミ入れたい気もするけどどうでもいいわ。ツッコんでんじゃん、って上げ足とらなくていいから。
ちょっと、間中。なんで、私に出来たのが…………
「は? そこ? だってお前、昔から俺と好み一緒じゃん」
…………ジーザス。そういえばそんな気もする。
「ようやく自覚したんだなって思ったくらいだし。俺より先にコイビト出来てんのには腹立つけどな!!」
スプーンで人を指すな。まあ、気が向いたら誰か教えろよってアッサリ言ってフロート食べるの再開したけど、大物か。お前は。
なんだかんだ、それ以降話は流れて期末とかソシャゲの話に移行した。
気を使ってくれたわけではないと思うけど、結果的には気使ってもらった感はすごくする。
……涼華と夜電話して話そうかな。
さすがに間中も涼華だとは思ってないだろうなぁ。……まあ、うん。それはそれだよな。
本編というより閑話だった気がする。。。




