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50.祭り

はい、続きをどうぞー。

あと、『何でも屋は女神に頼まれました』も同時に更新していますよー。

良かったら読みに来て下さいねー。

 


 東ノ国で一番高いビル。

『天堂議会』が拠点にしている場所にて、ある部屋で会話が交わされていた。

 そう、その場には出雲総隊長がいた。この前の老人もだ。


「そうか、責任を持って監督するなら認める。そうと石神暁へ伝えて置け」

「……それはありがたいが、あっさりと落ち着いていますね? あの事を話した時は驚愕していた筈だよな?」


 あの話とは、『創刀七星』のことだ。内容を話をした時は、言葉で表せないぐらいにとても驚愕した表情をしていたのだ。だが、今は落ち着いていた。話したのは数分前のことなのに。


「あぁ、本当の能力のことか。なんて、ふざけた能力だ。と思ったが、あの石神暁ならやってのけるとそう納得している自分がいるようだからな。これだけは繰り返して言うぞ、…………敵に回すな。それだけは必ず守って貰うぞ」

「そりゃ、そうだろうな。俺だって、ティアとかいう少女に余裕で勝つような相手だ、初めから敵に回そうと思わねぇよ。それはいいが、あの国のことだ」

「確か、沖ノ国だったな。奇妙な技術を作り上げていたとは。今度、探りを入れてみよう。簡単に何かが見つかるとは思えんが」

「そうか、早めに解決して置きたかったが、難しそうだな。今年はアレがあるからな……」

「そうか、あと一ヶ月だったな。今年は前回よりも盛り上がるのは間違いない。あの国がアレを出してくると聞いている」

「まさか!?」


 アレとは?

 老人はそのことを詳しく名言はしなかったが、出雲総隊長には伝わったようだ。しかし、一ヶ月に何があるのか?

 それは東ノ国で最高戦力である石神暁にも伝わっていたーーーー






 ーーーーーーーーーーーーーーーー






「『幻蓮祭』? あぁ、今年は東ノ国でやるんだったな」

「勿論、お前も参加するよな!? 絶対に観に行くぜ!」

「私も! ネタに困りそうはないしねっ!!」


 暁が言った『幻蓮祭』とは、世界中からフォース使いが集まって2人1組でペアを作って、祭りを興すのだ。前回はアメリカでやり、今年は東ノ国でやることに決まったのだ。その準備は終わらせており、東ノ国は活気がとても高かった。


「今年はなんと! 他国から上級のフォース使いが1人参加するんだって!!

 前より盛り上がるのは間違いないわねッ!!」

「おいおい、違うんだろ。上級のフォース使いは1人だけじゃない。そう…………、この暁様が参加するんだからな!!」

「それはそうだったわね! 2人の上級のフォース使いが出会う。とても良い記事になりそうだわッ!!」


 武藤と高嶺はテンションが高く、暁がそろそろウザくなって来たなーと思っていた所に、守と杏里がこっちへ現れた。


「その祭、今年は参加することにしたの~」

「ん、守と杏里も?」

「そうです。守と組んで、参加しようかと思いまして。それに、暁様と戦って、私達の力を見て欲しくて……」

「成る程な。もし戦うことになれば、遠慮はいらない。全力で来いよ」

「「はい!」」


 2人はヤル気を出していた。最近は2人で秘密の特訓をしているようで、本日が楽しみになっていた。


「そういいや、暁は誰と組むんだ? あの子?」


 あの子とは、新しく加わった仲間のティアのことだろう。だが…………


「ティアはまだ無理だ。能力の扱いが難しいから、手加減が上手くない。だから、狭間から参加の許可を貰えてないみたいだ」

「そうなの!? なら、暁は誰と……?」


 まさか、参加出来ないのでは? と心配する皆だったが、暁は心配ないと言っておいた。




「組む奴には既に連絡していて、今日から会う予定だ。参加するには、勝つ為に全力でやる事に厭わない。楽しみにしていろよーーー」












 放課後、暁は1人で西の防衛拠点に向かっていた。守達は自分の特訓や防衛の仕事で南の防衛拠点にいる。

 祭が終わるまで、暁は自由に動くことを許されており、今は西の防衛拠点の前にいるわけだ。

 何故、西の防衛拠点に向かっているのかはーーーー




「お、早いな」

「待たせたか? 梨華」


 門前で待っていた少女は梨華だった。梨華は『斬鮫隊』のエースで、この前の事件で出会った少女である。


「いきなり祭りのパートナーにしたいと聞いて驚いたわよ? まぁ、強い奴がパートナーになるなら歓迎だけど」

「こっちも助かるよ。パートナーにするなら、同等の力を持つ人の方がやり易いからね。それに、この前に一緒に戦ったことがあるのがいい」


 2人は力を認め合っており、事件後に連絡先を交換するまで仲良くなっていた。そう、祭りのパートナーは梨華であり、暁が組めば勝てると信じている相手であるーーーー









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