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44.戦いの前に

続きが遅くなり、すいません。

今回は戦いの前ということで、凄く短いです。

 


 ティアと別れたあと、暁はそのまま南の防衛拠点にいる出雲総隊長へ会いに行くことにした。

 夜中だったが、依頼のことで話をしたいと電話をしたら、狭間が車で迎えに来てくれた。

 そのまま、南の防衛拠点に着き、まだ腕をぶら下げた出雲総隊長に会った。


「おう! 何かわかったことがあったのか?」

「あぁ。これから説明するから聞いていてくれ」


 暁は白い天使と呼ばれていたティアのことを話した。今まで会っていたこと、今日は遊園地で一緒に遊んだこと、そして自分も暗殺の対象になったことをーーーー






「…………なんと言えばいいかわからん」

「は、はい。まさか、知り合いになっていたとは。そして、なんで見逃したのですか……」


 暁が捕まえれば、事件は解決していたのに、暁はわざと見逃したと言う。話を聞いていた二人はなんと言えばいいかわからないのだろう。


「迷ったティアを倒したって、俺のためにならん。だから、一日の猶予を与えただけだ」

「だからって! 貴方がしたことは犯罪者をワザと見逃したのと変わらないのよ!? もし、国外へ逃げられたらどうしようもないのよ!!」


 狭間は暁が勝手にやったことに憤っていた。またこれで被害者が出たらと思うと…………


「大丈夫だ。ティアは逃げない。それは俺がわかっている」

「それは根拠がないのじゃない……」

「それはそれとして、出雲総隊長に頼みたいことがある」

「なんだ?」


 暁に何を言っても無駄だと理解した出雲総隊長は諦めて、暁の頼みというのを聞いたのだった…………






 ーーーーーーーーーーーーーーーー






 暗い部屋の中。部屋には何もない。

 ここは一時的に借りている部屋であり、ティアは座布団の上で体育座りをしていた。



「はい。このまま、正面から戦っても無理がありますので、奇襲するために日を改めました」

『…………いいだろう。お前は何者か復唱せよ』

「……私はフォース使いを殺す者、竜の力を使う者に罰を」

『よろしい』


 そう言うと、電話は切れた。ティアはふぅっと息を吐き出し、暁が言っていたことを思い出す。




『簡単なことだよ。守りたいからだ、大切な者をもう失いたくないからだ!!』




 それが、暁がフォース使いとして竜と戦う理由だ。ティアには守りたい者はもういないが、その気持ちはわかる。

 もし、親が生きていたなら守りたいと思うだろう。




「…………その思い、どれくらいか試させて貰いますよ。もう私は戻れないのだから…………」




 寝ずにブツブツと呟いて、迷いを消すのではなく、濃い霧で覆い隠すように…………








ティアの覚悟。

次回にて、何かがわかるかもしれません。

では、続きをお楽しみに!!


あ、『天才気取りは召喚され、殺され、転生する!』を連載中なので、こちらも宜しくお願いします。


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