表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者伝説  作者: 之木下
1/40

ゆうしゃさまのでんせつ

序文だけです。物語は進行してません。

これは、良くある物語だ。



『――ある時、女の子が知らない世界へ迷い込んでしまいました。

その世界では悪が蔓延り、とても危険で、とても怖い世界です。

知らない世界で、右も左も解らない女の子は途方にくれます。

「こわいよ」

「たすけて」

「かえりたい」

そんな見ず知らずの泣きじゃくる女の子に、その世界の人々は優しく手を差し伸べました。

「こわくないよ」

「だいじょうぶ」

「ひとりじゃないよ」

皆の優しさに触れ、女の子は悲しかった顔を笑顔に変えていきます。

やがて、その女の子は決意します。


助けてくれた人々を、助けるために。

女の子は、この世界を荒らす悪の総帥――『魔王』を、自ら倒すことに決めました。

勇者の剣と、一番最初に手を差し伸べてくれた少年と、一匹の猫と陽気な鳥を連れて。

女の子は向かいます。

『魔王』を倒しに向かいます。

何度諦めそうになっても、挫けそうになっても。

女の子は人々のために、戦います。


「わたしをたすけてくれた、こころやさしい、あのひとたちのために!」


そして、「ひとりじゃない」と言って手を握ってくれた、優しい少年のために。

女の子は、臆することなく、戦います。



――遂に、女の子は『魔王』を討ち果たし、少年、猫、鳥と共に帰還しました。

彼女たちは祝福され、人々が集まり、新たな国として他所の国からも認められるようになります。


やがて女の子は、結ばれた少年との間に十二人の子供を生み、穏やかで幸せな日々を過ごしました――』




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ