表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

天国と地獄


ピロピロリー♪ピロピロリー♪


悪魔からメールが来ました♪悪魔からメールが来ました♪


カタッ

「さて、今回もクールに始めるか」



二千四十年、それは、私が亡くなってから十年が経った日の事でした。

初めまして!私の名前は佐々木ゆいな、この世界に住んでまだ十年の

十六歳の女の子です。

「おい論外、そろそろ出かけるからそこに落ちてる武器を全部拾え」

「ろ…論外って私の事ですか!?いつからそんな変なあだ名に

なっちゃったんですか私!?」

私の前で弓や銃やら、色々な武器を背負ってるこの男性は千利休大和さん、私よりここで百年生きている二十歳の男性です。

おっと、少し言い忘れてた事が一つ、私達は一回死んで、

ここ天国に長い間住んでるわけですよ!

「おい何ぼーっとしてやがる、戦力にもならないうえに歩く事も出来ないなんて本当

論外中の論外だなお前は、早く来ないと置いていくぞ」

「ま、待ってくださーい!」

ここは天国です!百年間、千年間、何年、生きても死んだ後の顔や体から

姿や運動能力も老ける事は無く私達はここでまったり暮らしていたのです。

ですが、

ここに来てから地球で過ごした記憶はほとんど消えてるというか

ぼんやり覚えてるというか、死んだ時の記憶さえ覚えていないのです。

そこで私に過去を思い出させてくれるという、千利休大和さんにここを生き返らせて

あげるから俺について来てくれって頼まれたので仕方なくついていってる訳ですよ。

「おい論外、歩くスピード遅えぞ、俺の話を盗み聞きして、土下座をしてまで

俺の仕事についてきたんだ、妄想に浸りたいなら帰ってもらうぞ」

「あわわっ!?その事は忘れて下さいってば!」

ばれたら仕方ありません…大和さんは生き返るための仕事をしてるらしく

私も生き返るため大和さんの

それにしても私はどう生き返るかなんて全然まったく知らされてないのに

ついて行っちゃってる訳ですよ!

「あ…そういえば大和さん…仕事内容、まだ聞いてないんですが…」

「それは悪いがまだ教える訳にはいかないんだ」

「は、はぁ…」

現地に行くまで教えたくない理由があるって事ですかね…

「二十時到着、お疲れだったな論外」

「もぉ、その酷い呼び方やめて下さいよぉ~!ってここって…」

私の目線先の上には先が見えないほどでかい扉がありました。

「さて、ここに入ってらう前にお前に二つだけ約束をしてもらう」

「約束ですか?」

どうやらここから先は仕事についての本格的な話になりそうな予感です。

「では一つ、お前の見た目は十六歳だったよな?」

「そうですけど…」

「ここで生きた十年間を合わせるともう大人なんだから、

その高校生を気取った喋り方はやめてくれ」

「わああっ!!!ほ、ほうっといて下さいよぉ!」

どうやら全然本格的な話じゃなかったようです。

「まあ今のはどうでもいいとして」

「どうでもいいって!私少し傷ついたんですからねっ!」

「そんじゃ、こっからはまじめな話だ」

最初からして下さいよぉ…

「俺達が今いるのは天界っていうのは知ってるよな」

「天国って事ですよね!」

「地球で死んだ者は地獄か天国、どちらかに住む事になってるんだ、

その二つの世界には地獄門と天界門が存在していて、その門から通じてる場所、

それが天界から地獄へと繋がった冥界外がなんだ、そしてその天界門と地獄門を守ってる二種類の生物が誕生したんだ、それが天使と悪魔、お前も一度は聞いた事があるだろ」

地球での記憶はぼんやりしか覚えてないですが、それはどうやら覚えてるようです。

「それで二つ目の約束だが、悪魔は周りにうようよいる、身の危険を感じたら

すぐに逃げてくれ」

「は…はい!」

大和さんの目つきが変わったのに少し驚いたところで私は一つ質問をしてみました。

「天使と悪魔がいる事は分かったんですが、

両方一体何から天国や地獄を守ってるんですか?」

「それを今から見に行くって訳だ」

と大和さんが一言呟いた後、門を守ってると思われる門番のところへと向かいました。

「あれれ…あれは一体…」

門番さんの姿は人間そのものなのですが、背中に羽が生えてるのが

ここから見えます、天使があんな人間じみたおじさんだったなんて…

「おい論外!ここを通るぞ、さっさとしろ!」

遠くから大和さんが私を呼んでいる声が聞こえるので私は駆け足で大和さんの

場所へと向かって行きました。

そこには背中に羽が生えた《天使》老人が立っていました。

「この門に通るのはお主ら二人じゃな、ではいって参れ」

老人がそう言い放った途端私達の周りからオーラが出始め、辺りの

風景は暗闇に染まっていた。

「ここが冥界外だ、目が慣れるまで三十分待つぞ」

「わ、分かりました!」

私は心の中で少し驚きながら、辺りを見回して三十分待つ事にしました。

「や、大和さん三十分経ったと思うんですが天使が見当たらないんですが!」

「これだけ経てば後ろの門くらいは見えるだろ、さっきから天使は周りにかなりいる

危なくなったらすぐに門に向って走れ、自動的に天界の中へと入れるからな」

「大和さんは天使がどこにいるか見えるんですか?」

「俺は気配であいつらがどこにいるか分かる、目を使う必要なんてないんだ」

大和さん私に気を使って…

「おい論外、弓を貸せ」

「は、はい!」

私は大和さんに弓を渡すと、大和さんは力いっぱいに弓を引き狙いをさだめます。

大和さんは静止したまま、目標に弓を向けると力いっぱいに引いた弓が放たれ

目標の生物に弓矢が刺さる音が聞こえました。

「大和さん…?一体何に向かって弓を放ったんですか!」

「何をいってやがる、俺がクールに悪魔を仕留めたのに気付いてなかったのか?」

「や…やっぱり悪魔って悪い人なんですか!」

「ああ、悪魔の気配が消えた、確実に死んだだろう」

大和さん…百年間もこんな仕事をしていたのでしょうか…と私は疑問に

思った時に、大和さんから私に語り出してきました。

「俺はこの百年に一万体は悪魔を仕留めてきた、理由が無いと思うか?」

「そ、それなりに悪いことをしてるとか」

「それなりにだったらいいんだがな…悪魔と天使の全体の数は最初は同じだったはずなんだが、百年で一万体は悪魔を倒したはずなのに、悪魔の数が天使の数を圧倒的に上回っている。俺が入って一年もたたない頃俺は天使と悪魔が戦ってるところを見ていた、そこで天使は油断したせいか、バランスを崩し悪魔に首を思いっきり噛まれたのが見えたその瞬間だった、噛まれた天使は悪魔になってたって事もあったんだ」

「じゃあ天使を仲間にして、そんなに数が増えちゃったんですか…」

すると、大和さんは少しためらいながら言った。

「いや、天使の数はあまり減ってないんだ、俺の予想だが、あんなに数が増えたんだ、考えられるのは一つだけ、脱走を防ぐための地獄の住人に噛みつき仲間にしたとしか

思えない」

「ひ…人が悪魔になってるんですか…」

「ただの予想だ、間に受ける事はねえよ、それより予備の弓矢をそこから取れ」

驚きを隠せなった私に向かって大和さんは何事もなかったように私に頼みました。

「もし、悪魔が地獄の住人を悪魔にひこんだからって動揺はするなよ、あそこに入った奴はとんでもない悪さをした奴だけだ、そもそも助ける方法も皆無だし、それにもう犠牲者を出さないために俺達は悪魔を全滅させようと思っている、頼むから邪魔だけはしないでくれよ」

悪魔を放っておくと私達も悪魔になってしまうっていうのは分かりました…

「は、はい!」

私が勢い余って返事を返しながら弓矢を渡すと、私は疑問に感じてた事を質問してみた。

「そういえば、なんで弓なんかで悪魔を倒そうとしてるんですか?

銃とかのほうが殺傷力は高いですし、弓矢より遠距離で撃てる銃もありますよ」

私がそう言うと、大和さんは言いなれた口調で話した。

「銃は射撃音がうるさいからここの場所も見つかってしまうし、弓矢の方が扱いやすいんだ、悪魔の弱点、それは脳だからな、音も少ないこの武器で悪魔の脳を捕えたほうがいいんだ、それにクールに倒すのが俺の流儀だからな」

「昔に使われていた武器の使いどころですね!あれ、大和さん携帯が鳴ってるみたいですよ」

私が報告した後大和さんが携帯に触れた瞬間、その携帯は鳴り始めた

ピロピロリー♪ピロピロリー♪

メ、メールかな…

悪魔からメールが来ました♪悪魔からメールが来ました♪

カタッ

「さて、今回もクールに始めるか」と一言言い放ち大和さんは真っすぐ歩いていきます。

「おい論外、一回天界に戻るぞ」

「は、はい!」

私達はここを後にし、一回天界の中に戻る事にした。

天界についた私は一つ気になっていたことを大和さんに聞いてみた。

「大和さん、さっきのメールの相手って一体誰なんですか?」

気になるのも無理不思議ではない、悪魔からメールが来ましたと、というあの音が着信音

なのか疑問に感じたので私はとりあえず聞いてみた。

「これが気になるのか?」とポケットから出したのは、さっき取りだした携帯でした。

「この携帯は天使と悪魔だけが持っている通信機のようなものだ、悪魔からメールが来ると悪魔の着信音、天使からメールが来ると天使の着信音がなるように出来てるんだ、

元々はどちらかの門から脱走者が手強い時に呼ぶ連絡用だったが、天使と悪魔の中は悪く

今まで一度も使った事がないらしい」

そういい、ポケットに携帯を戻すと、大和さんは続けて喋り始めた。

「それと、悪魔にもいい奴が一人だけいてな、そいつに悪魔達がどういう行動を取るかスパイをしてもらってるんだ、俺はそいつに会いにいって情報をもらいに会いにいくつもりだ」

「あのぉ…わ、私は行ったら迷惑でしょうか?迷惑じゃなければ是非お供をさせてほし…」

「迷惑だ!」

わ、分かってましたよ…

私が悲しんでると、大和さんは話を続けました。

「その悪魔と会う前にまず大天使カミネスに会って渡してもらってほしいものがあるんだ、

お前には荷物運びをしてもらう」

「ま、任せてくださ~い…」

少し苦笑いになりながらその天使さんの元へと私達は向かいました。



私達が歩いている途中、辺りは妙な光景に包まれていました。

「大和さん、ここの皆さん何か様子が変じゃないですか?皆さんの目を見て下さい」

そこに映っていたのは、虚ろな目をした人間だった。

「何言ってんだ、お前だって俺について行く前はあんな目を

してたんだぞ」

え……私があんな目に?

私が驚くと大和さんは虚ろな目の原因について語り始めた。

「お前ここに来る前に変な事は無かったか?記憶が飛んでるとか」

記憶が飛ぶ…そういえば…

「私が死んだ理由とか、両親の顔とか覚えてないんですよね…」

「やっぱりお前もそうだったか」

「やっぱり?」

大和さんの発言に疑問が浮かんだので返すように聞いてみると、大和さんは

衝撃の一言を返してきた。

「これは悪魔で俺の予想だが、俺もお前も死ぬ記憶やら両親、具体的にまとめると心残りになる厄介な記憶は全部残って無いらしい」

「記憶が消された……?」

私が驚きながらぼーっとしていたが、大和さんは

話を止めずに続けた。

「心配するな、この世界について今最も詳しいのが、その大天使カミネスなんだ、

と言ってる間についちまったようだな…」

そこにあったのは

数十メートルある鉄の扉と、私達を出迎えるために待ってくれてたような、三メートルの長身の天使の姿だった。

「お待ちしてましたよ、お二方様、ささ、私について来てくださいませ」

そういい、その天使は扉めがけて歩くと、突然消えた。

「や…大和さん?今のは一体…」

「何言ってやがる、俺達も一度はあの扉をくぐって冥界外に出れたんだろうが」

そういえばあの時私の体は突然オーラに包まれて、天国から冥界へと、

ワープするように消えたんでしたっけ…

納得したところで私達はその扉目がけて、駆け抜けてゆきました。

「ほ…本当だ凄い…」



私達はカミネスさんの部屋に向かってる途中雑談をしていました。

「そういえば、次の五輪ピックはいつどこでやるんだ?」

「え?五輪ピックですか?えっと…四年後で、日本で開催するとか…」

その言葉を聞いた瞬間大和さんの目が輝いていました。

へえー大和さんってスポーツ観戦が好きだったんだ、今の世界の事は何も知らないと思ってましたが、案外以外な面もあるようですね。

ご機嫌そうに歩いている大和さんが少し微笑ましいです。

「お二方、ここがカミネス様のお部屋です、どうぞごゆっくり」

そこについたのはまたも、大きい鉄でできた扉でした。

私達はもう一度その扉めがけて、走り抜けていった後、そこに見えたのは数十メートルの長身、大天使カミネスさんが大きなイスに座ってたのです。

「二人ともよく来てくれました、私はカミネス、天国を管理してる者でもあります、

どうかよろしく」

その声は、かなり大きい体格からはとても考えられない、綺麗な声だった。

そして私達は先ほど話した記憶が消された事を大天使カミネス様に全て

話した。

「あなた達が考えてる事は当たってます、死んだ時の記憶、両親の記憶や悲しみや憎しみに繋がる記憶は、争いが起きないために消したのです」

「やっぱりそうか…全員嫌な思い出が無いせいであんな虚ろな目になってんだな」

大和さんがほっとしたような顔で聞いていると私は気になる事をカミネスさんに聞きました。

「カミネスさんは、天国を操れるほどの能力があるなら悪魔と天使の争いも止める事も出来るんじゃないですか?」

少し失礼な質問でしたが、これで理由を聞けるならおしみなく聞こうと思います。

「そうですね、やろうと思えば出来るでしょう」

「やろうと思えば…?」

私はその言葉に違和感を感じ、思わず聞き返しました。

「はるか昔の事です、あなた方が住んでる地球や、ここ天国や地獄、全てを作ったのは他の誰でもない、神でした。

神は好奇心で人間という生物や、私達という生物を作り、その生活を観察するのが全ての始まりだったと言われてます、ですのでを作った理由は、能力を持たない私の《神》性格を持った人間という生き物がどういう生き方をするだろうと毎日のように楽しみ見ていました。

人間が死んだら防衛してもらうために作られたのが私達、天使と悪魔でした、

ですが神は死を感じた後、あるルールを天使と悪魔に授けていったのです

天使には人間を守るためなら何をしてもよいという運命が与えられ

悪魔には自由を与えられました。

本当ならば、私一人でなんとかなるものの、むやみに悪魔を殺すのは違反なので

出来ないという訳なのです…」

大天使カミネスが今までの過去を話してる途中大和さんはカミネスの目を直視し、

威嚇するような目で言いました。

「今は神はいないんだろ?だったら…」

「だめなんですよ」

大和さんの言葉に被せるように言いました、。

「私達は天使、神には人間を守るためだけに作られたような生物、そのような者が

神の掟を破るなんて、許されないことなのです…」

「待って下さい!カミネスさん!」

私が大声でカミネスさんを呼びかけると、カミネスさんの視線は私の方に向けられました。

「こ…困るんですよ!私まだ素敵な王子様にもあってないですし、

まだやってない事だってたくさんあるんですよ!」

いいたい事はいいました、後は天使さんの返答を待つだけです。

「素敵な王子様(笑)ですか、確かに素敵な夢です(笑)」

「ちょ…今馬鹿にしましたねっ!!!」

少しカミネスさんがほほ笑んだところ、カミネスさんは袖の中から銃のようなものを出してきました。

「私が彼ら《悪魔》を止めるのは無理なようですが、あなた達なら任せても良いでしょう、

これを受け取ってください」

そういって私達二人に授けられたものは、銃…いや、水鉄砲のような形をした、

ものでした。

「それは天界の空気を圧縮して作られた、銃です、天界の空気には、浄化成分が含んでおり、悪魔の姿も浄化する能力もあるのです、もちろんながら地獄の者は悪魔から

元の姿に戻ったり、悪い心を打ち消す銃のようなものです」

「もらえるならありがたくもらっておくぞ」

大和さんはそういいながら、この場から去って行きました。

すると、カミネスさんは小さな声で何かを呟きました。

「どうかお気をつけて…」

私は一回おじぎをカミネスさんに向かい一礼した後、大和さんについていきました。

「さて、俺はそろそろ行ってくる、外の世界は何があるか分からないからな、

せっかくだから俺の浄化銃も持っといてくれ」

大和さんはそういい、私に銃を預け、帰りの方向へと走ってゆきました。

「大和さん頑張って下さいね!!!」

私はそう叫び、大和さんはそれを聞きつつも振り返ろうとせずに

走りながら去ってゆきました。




一日が経ちました、どうやら私は自宅に帰って寝てたそうです。

今は朝の五時、いつもより早く起きました。

すると、家から凄い勢いでチャイムの音が何回も鳴らされていました。

どうやら私はこれに起こされたようです。

「もぉー!私の眠りを無理やり起こすのは誰ですか!」

そういいながら自宅の扉をあけると、そこに立っていたのは天使さんの姿でした。

「大変です!千利休大和さんが…」

天使さんが、慌ててるのを察し、私は物凄い勢いで大和さんがいる場所、天界門の外側の

冥界外へとやって来ました。



冥界外は驚きの姿が見えました。

「や、大和…さん?」

そこにいたのは縄などで縛られている、大和さんの姿でした。

「て、天使さん…これは一体?」

「………」

私がその質問を天使さんに聞いても何も答えてくれませんでした。

すると、大和さんは凄く大きな声で私に向かって驚きの言葉を放っていたのです。

「殺す…!殺す!殺す!殺す!殺す!殺す!殺す!!!!!!!!!」

「ッ!や、大和さん…?」

すると、天使さんは顔を下に向け、申し訳のなさそうな声で呟きました。

「どうやら千利休さんは、悪魔に噛まれてしまったようです…」

か、噛まれた…?

「かなり上級の天使、大天使三人、他天使十一人が、千利休さんに、殺されてしまいました…」

「や、大和さんが…一体なぜ…」

大和さんがヒモにしばられて、暴れまわっていたら、ポケットから携帯が落ちてきました。

「携帯…そうか!そういえばあの時大和さん悪魔さんと会うって…」

私は急いで冥界外へ出て、大和さんがあったという、悪魔さんにメールで会う約束をしました。

「待ってて下さい…大和さん、すぐに助けてみせますから!」

私は大和さんの携帯を持ち、待ち合わせをした場所へと向かい会いにいきました。

目的地は、ちょうど、大きい岩があった場所で、天界からも見えるほどの大きい岩だったので、地獄からも見えるとも思い、そこを待ち合わせの場所にしました。

最初に来た時は真っ暗でしたが、 今は朝の六時、どうやら冥界外にも朝と夜があるように、夜は明るく朝は暗いようです。




待ち合わせ場所についたところ、悪魔さんの姿が見えました。

「どうもはじめまして、メールは見ました、今すぐお会いして、直したいのですが、どうかその場所へと、案内してくれませんか?」

「は、はい!とにかく早く大和さんを治して下さい」

私が頼ったのは悪魔さんでした、悪魔の姿になった人間の治し方は、悪魔さんが一番詳しいかと思って聞いたのですが、見事にビンゴでした。

そして、私は急いで、悪魔さんを私達がいる場所、大和さんの場所へと、連れて行きました。

すると、そこには呆然とした、天使さんの顔が見られましたが、今は説明してる暇もありません。

「お招き頂きありがとうございます」

「悪魔さん、大和さんはこの中に…」

「はいはい、そうですか、それでは、皆さ~ん♪

門を破壊してくださいー♪」

すると、次の瞬間大量の悪魔が続々と現れ、門の目がけて歩いてくるのです。

「あ、悪魔さん…?これは…医者の方ですかね?」

「フフフ…お気づきになりませんか?」

すると悪魔達は私達を素通りし、門の方へと向かってゆきました。

「おらおらっ!!!ぶっ壊せ」

その掛け声と共に門が破壊されてゆきました。

ど…どうして…

「皆の者!全力で門を防衛せよ!」

「おーっ!!!」

天使さん達は数が圧倒的に少ないにも関わらず悪魔さんの方向へと向かってゆき、門の破壊するのを全力で止めにいきます。

「ウフフ…いやぁ、素敵ですね、まさかこんなにうまくいくなんて」

え………?

「かわいそうに、私達《悪魔》を信用したあげく、門を破壊される原因があなたになるなんてね…まさか私も想定外でしたよ、あなたがメールしてくれたおかげでここにたどりつく事も出来ました、感謝しますよ…ふはははははぁ…ふはははは」

それは本物の悪魔の笑い声…凄く気味が悪く不気味な笑い声でした…

「あ、あなたがこれを全部やらせたんですか…」

「はぁ…?まだ分からないんですか、僕以外誰がこんな事をするんですかねー?」

「………」

「おや?無言ですか?さてそろそろあなたも頂くとしましょうかね」

私は身体が震え、身動きもとれず悪魔さんは私の首を噛もうとするのでした。

私のせいだ…私が…私が…

「それでは!頂きまぁー…ぐはぁっ!」

それは悪魔が私を食べようとした時でした、悪魔の体は思いっきり地面にたたきつけられ、

私はどうやら命を救われたようです。

「あ…あなたは…大和…さん?」

「おい悪魔、お前が俺達に加えた罰は重い…クールに散ってもらうぞ」

倒れこんだまま悪魔は口についた血を拭きとった。

「ひ…ひいいいいい…

や…野郎ども、こいつを殺せ…!」

悪魔は天界門を見ますが、そこにいた悪魔は皆無でした。

「そ…そんな…」

「お前の仲間は全員浄化させてもらったよ、この浄化銃でな…」

すると大和さんは、袖の中から浄化銃をだし、悪魔さんの方向に銃を向けました。

「や…大和さん…どうして元の姿に…」

すると大和さんはため息を吐き。

「カミネスが言ってただろ、天界には浄化成分が含まれた空気がうようよ浮かんでるって」

大和さん…無事でよかった…

「さて悪魔、ここで俺達全員と戦うか、ここでおとなしく捕まるか、どっちか選ばせてやる」

こうして、大和さんを騙した悪魔さんは捕まり、天界の門は無事、修復されたのです。




そして十日後、私は地球に戻るので、皆さんと別れの挨拶をしました。

「や、大和さん本当に戻らなくていいんですか?」

「ああ、俺はいつでも好きなタイミングで地球にいけるからな、俺が戻るのは四年後にしようと思う。」

「よ、四年…それって私が二十歳になるのを待つために…」

「バーカ、四年後には五輪ピックが開催するからその時に戻るんだよ」

まさか四年待ってまで五輪ピックが楽しみだとは…

「ゆいな様、お時間が来ました」

いよいよ地球に戻れる時が来ました。

「帰るにはこの門に入って下さい」

天使さんや大和さんに会えるのもこれが最後ですか、寂しくなります。

「では皆さーん、さよなら!!!」

私は門をくぐり抜け地球に戻りました。




あれから四年、それは五輪ピックが日本で開催される年でした。

「ここが五輪ピックを観戦できる場所ですか、初めて来ましたが、人が多すぎて誰が誰だか…

ここに大和さんがいるのも確かな事じゃないですし…」

でも大和さん!!!って叫ぶわけにもいかないので…

私はせっかくなので次の競技が終わるまで、遠くから百メートル走を見ていました。

するとアナウンスの声が私の放送席まで聞こえてきました。

「第一レーン、北条まさとさん………第六レーン、千利休大和さん」

「へッ!?」

アナウンスの声から聞こえた声は驚きの人物でした。

「ヨーイ」

パンッ!

空高く打ち上げられたビストルに私は戸惑いを隠せませんでした。

どどどど…どうして大和さんが、観戦の方じゃなくて参加の方だったってことですか…!?」

「ただいまの結果、優勝者は…千利休大和さん、世界最速八秒三です!」

「し…しかも優勝しちゃんですか!?」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ