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~プロローグ~

という訳で、始まりました!


現在、他サイトで投稿中の二次小説のモチベーションが若干下がってきたので、気分転換を兼ねて始めました。一歩一歩完結目指していきますので、応援よろしくお願いします。


それではどうぞ!



その国は荒れていた。


官匪の横行、太守の暴政・・・。


これらが負の連鎖となり、力のない民を苦しめた。


漢王朝もすでにその権威をすでに失いつつあり、世は乱れに乱れていた。


だが、そんな国に一筋の光が差した。


乱世を治める天の御使い。


その者が荒れた国に降臨した。


その人物の名は御剣昴。


武、知、徳、魅力を兼ね備えた御剣昴は、その地で1人の人物と出会った。その名は劉備、字は玄徳。真名は桃香。御剣昴は、彼女の理想に惹かれ、自身の力を劉備の理想を叶えるために振るうことに決めた。


御剣昴の尽力により、劉備はその勢力を伸ばし、大陸に轟く大勢力へと拡大した。


そして、乱世は徐々に終焉へと向かい、赤壁で当時、大陸一番の勢力であった魏を劉備率いる蜀と、孫策率いる呉の連合軍が撃退し、そして、その大陸の侵略を試みた五胡の勢力を御剣昴を中心として蜀、魏、呉の国同士が手を取り合い、これを撃退した。


やがて、三国同盟が組まれ、長き亘って続いた乱世は終息に向かい、漢の仇敵であった五胡の国とも同盟を結ぶに至り、本当の意味での乱世が終結した。


太平の世となった国は、人々の笑顔が溢れ、活気に満ちていた。


これは、そんな世界を満喫していたある日のことだった。












            ※ ※ ※



「うーん! いい天気だね!」


背筋をグーッと伸ばしながら野原を歩いていく1人の女の子。


彼女は張飛、字は翼徳。真名は鈴々という。


鈴々は、大陸中に轟く猛将であり、その実力は大陸で五指に数えられるほどである。


御剣昴と出会った当初こそ、その幼さが際立っていたが、年月の経過により、幼い女の子から大人の女性へと成長をしており、小さかった背丈も、今では姉妹の契りを結んだ桃香や、愛紗と全く変わらないほどにまで成長した。


「そうだな。晴れて何よりだ」


その後に続くのが、大陸の英雄、御剣昴だ。


2人は、蜀の国の州都、成都近くの野原にピクニックに来ていた。


「ほら、早く早く♪」


鈴々は昴の腕に自身の腕を絡めて歩いていく。


「そう急かすなって」


昴は鈴々に腕を引かれ、野原を進んでいく。


「この辺りもすっかり変わったよね」


「そうだな」


乱世の折は、荒れ果てていたところも、太平の世となり、道や荒野の整備が実施されたため、だいぶ過ごしやすくなっている。


「これも、皆で戦って得たものだ。そして、これからも守っていかなきゃならないものだ」


「うん。そうだね」


鈴々は昴の言葉に深く頷いた。


乱世でたくさんの人が死んでいった。たくさんの人が不幸になっていった。


それを、何度も目の当たりにしてきた。


もう2度と、あのような世の中にしてはいけない。


昴と鈴々は、改めて太平の世を噛みしめると同時に決意した。


「・・・よし! それじゃ、そろそろお昼にするか」


その昴の提案に鈴々は満面の笑みを浮かべた。


「うん! 私、もうお腹ペコペコだよ~」


「ははっ、鈴々は色気より食い気だな。大人の女性を目指すんじゃなかったのか?」


鈴々は顔をカーッと赤らめ、口を尖らせた。


「むぅ・・・、今はいいの!」


昴と鈴々は、近くにあった2人がちょうど腰掛けられる大きな岩に移動し、持ってきた弁当を広げて昼食にすることにした。











・・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・



昼食を終えた2人は再び野原の散策を開始した。


しばらく歩いていると・・・。


ドォォォォォォッ!!!


「「!?」」


突如、足元が揺れ始めた。


「なに・・・地震!?」


「うぉっ! 結構大きいな!」


その大きな揺れに、昴も鈴々も足元がおぼつかず、何とか倒れないようにするのが精いっぱいだった。


「うぅ・・・怖いのだ・・・」


鈴々は恐怖のあまり、昴に腕にすがりつく。


ゴォォォォォッ!!!


「っ! 今度は何なのだ!?」


2人の数メートル先に突如、光の柱のようなものが現れた。


「何だと・・・!」


昴にはその光の柱に見覚えがあった。


「(あれは・・・、ゲート!?)」


ゲート・・・。


それは、外史を行き来するための扉。元守り手である、昴にとってはなじみのものである。


「(何故ゲートが・・・。誰かがこの外史に来るのか? ・・・だが、もう、この外史に守り手や管理者が介入する必要性なんて・・・)」


この外史は、破壊者と呼ばれる最強の狂人によって消滅の危機を迎えようとしていた。それを防ぐため、昴がこの外史にやってきた。


その結果、昴が破壊者を討ち、外史は救われた。


外史に危機が去った以上、もう、この外史に守り手や管理者が介入する意味はない。


すると、光の柱がグニャグニャと歪み始めた。


「ぐっ! ゲートが暴走しているのか・・・」


柱は不規則に歪み、まるで蛇ように弧を描いている。


それと同時に・・・。


コオォォォォッ・・・。


昴と鈴々が徐々に光の柱に吸い込まれ始めた。


「くそっ・・・、このままじゃ・・・」


「ぐぅぅぅ・・・」


昴は長刀の村雨を、鈴々は蛇矛を地面に突き刺し、何とか踏ん張る。


だが、吸い込む力はどんどん強くなり、抵抗にも限界が近づいてくる。


それでも力を振り絞って抵抗を続ける。


「あっ・・・」


蛇矛の先が地面から離れてしまった。鈴々は、ゲートに飲み込まれていく。


「くそっ・・・鈴々!」


昴は、すかさず鈴々を助けるために追いかけていく。


2人は光の柱にどんどん飲み込まれていく。


「くっそぉぉぉぉっ!」


「にゃぁぁぁぁぁっ!」


やがて、2人は光の柱に完全の飲み込まれてしまう。2人を飲み込むと、光の柱は穏やかさを取り戻す。そして、柱の太さが徐々に細くなり、そして、消えていった。


野原が静寂に包まれる。まるで、2人が初めから存在しなかったかように。


昴と鈴々・・・。


突如現れた光の柱、ゲートに飲み込まれ、姿を消した。


2人はどこに行ってしまったのか・・・。


2人はどこに行き着くのか・・・。


今、新たな物語が始まる・・・。










続く



始めてしまいました(^_^.)


自身の前作を読んでくれた方、私はなろうに帰ってきた!


始めて私の作品を読んでくれた方、初めまして!


これからちょくちょくこちらにも投稿をしていきますので、応援よろしくお願いします!


それではまた!


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