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詩集:きょうの風

水たまり

作者: 歌川 詩季

 見てるぶんには好き。

 川のように流れるでもなく

 池のように魚を放すでもなく

 雨が降りゃあ 水を張るし

 晴れが続きゃあ 干あがっちまう


 そんな水たまりならいくつか

 おれの心につくりたい



 海のように塩(から)くもなく

 沼のように深みに()めるでもなく

 雨のままに 水は(にご)

 底に溜まりゃあ 水面(みなも)()んでる


 そんな水たまりこそいくつか

 おれは心にもってたい



 足を踏み入れる長靴に

 嫌な顔ひとつすることなく

 微笑(ほほえ)みで迎えられたらいいな



 湾のように船を待ちもせず

 滝のように奈落に落とすでもなく

 雨とともに そこにあるし

 雨が去るたび さよならするよ


 そんな水たまりをつくるため

 おれの心は(くぼ)んでる

 歩くのには邪魔(笑)


挿絵(By みてみん)

制作:ひだまりのねこ先生

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― 新着の感想 ―
こころのくぼみ方ですね(*^^)v
 この作品、深読みすると、人と逢っている時は雨水が満たされる様にその人を心に受け入れられて、1人になると干上るように心が空になる。  実はこの主人公さんは孤独感がある人なのかもしれないですね。  とて…
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