希望の剥離と激動の防衛戦(3)
怒号と金属鎧の軋む音が混ざり合い、細い獣道を逆流する奔流のように、次々と押し寄せる敵兵がメレディアたち五人に群がり、押し潰そうと山の斜面を駆け登る。
それを迎え撃つメレディアは、金色の長髪をなびかせながら木々の隙間を抜け、積雪が点在する山の斜面を駆け下りていく。
その背後には、闇夜に溶け合う四名の獣人達が続いて、咆哮しながら駆け下りる。
あえて姿を晒して敵を呼び込むことで、他の仲間を自由にする為の捨て身の戦術。多勢に無勢も極まった状況にも、誰ひとり怯んだ色は見せない。
二刀を大きく広げたメレディアを先頭に、五人はすでに全力の応戦体勢に入って突貫していた。
夜はすでに、青白い月光に塗り替えられている。木々の密生する針葉樹林帯は、そのわずかな光さえも遮り、地表までほとんど届けようとはしなかった。
枝葉を逸れた僅かな月光が斜面に明るい寒色を宿して降り注ぎ、戦場全体を薄い青黒に彩られたキャンバスに変えていた。
闇夜に栄える金糸の長髪が、メレディアの疾走に合わせて線を引く。
「凍える蒼焔よ、我が刃に集いてすべてを縛れ。――蒼氷焔」
闇色のキャンバス中央で、漆黒を切り裂く蒼炎が二筋、静かに灯って揺れ動いた。
一歩も引けない状況。必勝さえも最低条件。獣人達の生存が、自身の実力の上に成り立つ責任感。それら様々な感情が声となった決意に宿る。
走りながら絞り出されたメレディアのその声が消えたと同時に、刃元から静かな蒼光がにじみ出した。
熱波ではなく、骨の芯を刺すような冷気を思わせる蒼炎の輝き。その光は金属の地肌を剣先まで一息に駆け上がり、鈍色の鋼を薄氷のような蒼に塗り替えていく。
そうして冷たさと美しさの中に、荒々しさを含んだ輝きが膨張していく。
周囲の空気ごと、きしませながら立ちのぼった蒼炎が、周囲を明るく照らし出して蒼の二線の尾を引いた。
メレディアの両手、それぞれに握られた二つの光源。揺らめく蒼炎で刀身を滾らせた、ロングソードの二本に宿って発現した神々しい魔法剣。
刃を包む蒼は炎というより、晴天の青が凝縮して剣身に貼りついたような、透明感あふれる綺麗な色だった。
体を蝕む熱量はほとんど感じられないのに、その線が動くたび、周囲の闇が一段階、黒色を失っていくようだった。
それは闇喰いの炎。光に満ちた世界の呼び水。
そうなるべく恩師達から炎を受け継ぎ、ヴィガと二人で継承した願いをも込めて育て上げた、一つの力の到達地点。
その炎はそれぞれの視点で移ろう光。
味方にとっては希望と救済の象徴になるのだろう。しかしそれは敵にとっては最悪の象徴。地獄の炎の一言だった。
「お前達には多くを奪われた。私は、お前達が呼び覚ました、呪いそのものだ」
敵を睨んで走るメレディアが速度を加速した。青白い月明かりと蒼炎が交錯し、世界から闇色が少しだけ遠のいた。
「お前が部隊長か、金髪大女!お前は生け捕りにしてやる!」
月明りに妖しく照らし出されたメレディアに、先走った一人の男が熱意と悪意をさらけ出した。
そして、戦場と化した空間に、静かな恐怖が立ち上がる。
メレディアとヴィガの育ての親、ダルド・ケイディールがメレディアだけを戦場から遠ざけた理由が今、残酷な仇華へと昇華して開花した。
武器が鳴り合う音は皆無。迫力のある剣技も、雄叫びじみたウォークライすらも存在しない。ただ、無音だけがすれ違う。
メレディアへ突撃した最初の一人は、突き出した槍ごと斜めに溶けて、着込んだ鎧もろとも無意味に両断された。
衣服や鉄類の溶けた匂い。肉を焼いた香り。焼けてはいけない人体のどこかが焼けている異臭。肺を侵食するような嫌悪感が鼻をつく。
斜面に崩れ落ちた肉塊は、蒼く揺らめく炎を宿したまま、山の斜面を駆け登る仲間達の足元へと転がり落ちていく。
その光景を目にした敵の誰もが動きを止めて息を呑む。周囲は一気に静寂に包まれ、呼吸さえも忘れたようだった。
敵を斬り捨てたメレディアは、そのまま棒立ちとなっている敵兵を飛び越え、獣道まで跳躍して静かに降り立った。
蒼炎をまとった二振りの刃が、闇の中で青白い輪郭を描き出す。
金色の長髪は夜風に揺れるたびに月光をすくい上げ、敵集団が群がる獣道に場違いなまでの光を降らせた。
彼女の美しさは、月下であろうと陽光の下であろうと変わらない。その触れがたいほどに美しい容姿には、返り血の一滴すらも受けてはいない。
その姿は一瞬、戦場に舞い降りた天使のようにさえ見えた。しかしその足元には、地獄の炎に焼かれた肉と鉄の残骸が折り重なっている。
「ヴァルキュリア……」
誰かが無意識に口ずさんだ。
だが、そのささやきは、次の瞬間に噴き上がった絶叫の波にかき消された。
棒立ちになっていた敵兵達から一斉にほとばしった悲鳴が、戦闘音を上書きするように溢れ出していた。
メレディアの背後を追走していたメシュイラたち四名が、闇から実体化した怪物かのごとく飛び出し、横合いから強襲をかけていた。
そして無慈悲に振り下ろされる重量武器が、兵士達の命を容赦なく引き裂いていく。
「ヴァルキュリアだと!?何を馬鹿な事を!」
メレディアと相対した兵士の一人が、彼女を必死に否定しようと睨んで大声を張り上げた。
その名は誰もが知る名。戦場に降り立ち、生者と死者の選定を行う戦女神。救いではなく、裁きを与えるためだけに遣わされた神の御使い。
ヴァルキュリアとは本来、戦死者を選び取り、その魂を天上へと導く存在の名だった、はずなのだ。
だが、メレディア達と相対する敵部隊の誰もがそうでは無いと。そのような崇高な存在では無いと断言できる悪魔的な残酷さが、ひしひしと伝わって来る。
目の前の女が魂を救う者ではなく、ただ屠るためだけに現れた『戦場の災厄』その類の存在なのだと理解させられた瞬間、敵兵達の背筋を戦慄がなぞるように駆け抜けた。
生死の権限がメレディアに譲渡され、心臓自体を鷲掴みにされている感覚。
それは生命兆候すらも感じさせない終わりの意識が、無言と静止を畏怖した者すべてに強制した。
「あ、青い炎。こいつ、蒼炎の導き手。ヴィガだ!あいつだ!あいつが出たぞ!」
そんな中で、誰かがふと「まだ自分は生きている」と思い出したかのように、張り裂ける声で叫んだ。
「馬鹿な!五大色の一角、銀麗の副団長だぞ!それが何でこんな場所に、それも少数部隊で姿を見せるんだ!」
「俺が知る訳ないだろう!」
「あいつに勝てる奴が、この部隊にいるのか?どうするんだ!?昨年の侵攻作戦では、あいつ一人に手痛い被害を出したんだぞ!」
口に出した事で恐怖が周囲に満ち溢れ、動揺が感情のままに広がった。
「落ち着け!蒼炎の導き手は男のはず。こいつは暴君の方だろ!」
誰かが答えを口にした。直後、言ったその顔が次第に青ざめていく。そして、誰かが「ヴァルキュリア」と口にした理由を理解した。
それは答えを口にした本人すらも、うすら寒く感じるほどに最悪な正解だった。
美しい薔薇には棘がある。
だが、棘に加えて毒まで備えた薔薇は存在しない。しかし彼女は、触れただけで万死に値する毒を帯びていた。
それは噂話の類ではない。いくつもの惨事が、すでに現実の出来事として積み重なっている。
それでもなお、一国の一師団にも匹敵する戦力と、ヴィガやダナやダルドを含めた権力者達との強いつながりを恐れ、誰もがその暴挙を見て見ぬふりをしてきた。
『蒼炎の大禍姫』の二つ名で呼ばれる暴君メレディア。
この世界でも屈指の実力者である彼女は、にもかかわらず、戦争への介入を極端に拒む姿勢を一貫してきた。
ところがだ。それが目の前に立つ彼女であると認識した直後から、戦場は一変した。
「私の炎がお前たちの道標。迷う暇もなく、等しく地獄へ送ってやるよ」
蒼い炎を視界に映して輝いたメレディアが冷たく言い放つ。
そこからは、おびただしいまでの奇声と悲鳴の阿鼻叫喚。
傷口から噴き出したはずの血は焼けて燃え尽き、月光の下で跳ねる血肉は周囲を照らす光源と化した。
戦場一帯が蒼に近い黒となり、土と名残り雪を蒼い炎が侵食していく。
その上にも悲鳴は止む事無くも積み上がり、闇色の青と血の赤が混じり合った大地は次第に、冷たい紫がかった色調を帯びていった。
「数は五なんだ、囲んでしまえば問題無い!」
敵の班長らしき男が気力を振り絞って仲間を励ます。その大声は、仲間の悲鳴をかき消す意図を含めて張り上げた。
呼応した数人が距離を測りつつも包囲に移る。
それを静観するメレディアではなかった。敵の動きを察知した瞬間、包囲陣形構築に反応した体が走り出す。
「背中を守るのがアタシらの役目なんだ。みんな、姉さんに続くよ!」
剣術や戦術を教えてくれるメレディアを師と仰ぎ、姉と呼んで慕うメシュイラが気合の咆哮を上げて手近な敵に喰らい付く。
「「「おおおぉっ!!!」」」
視界の全てが敵兵で埋もれて死を宣告される別世界。それでも五人は敢えて敵の懐に潜り込み、連携のとれた攻撃が敵を斬り伏せる。
蒼炎を纏った二本のロングソードが闇夜に蒼線の芸術を描き出し、蒼炎に切り裂かれて焼け落ちる姿が数秒ごとに積みあがる。
焼けた馬車の木材が爆ぜて火の粉が巻き上がる。
斬り上げた双剣の軌跡に、蒼炎が揺らめきながら弧線を残す。
仲間の負傷をメレディアが代わりに受けきり、仲間の敵を代わりに斬り伏せていった。
敵から見た戦場は悪夢そのものだった。戦意を保っていた者から順に斬り伏せられていくその光景は、もはや地獄の悪鬼が暴れ回る惨劇の場と化していた。
メレディア達五名の実力を肌で感じ取った、敵の怒りの激情と畏怖の感情が、その視線に内包されて意識に突き刺さる。
ワラワラと沸いてくる敵の総数は三百数十人。気を緩めれば仲間を失う。判断を間違えば囲まれる。
「くそっ…キリがない!」
巨大な戦斧で敵を鎧ごと叩き潰すメシュイラが、一息ついて愚痴をこぼす。苛立ちを含んだ声だが、疲労や恐怖を感じさせる声では無い。
「もう少しだ!あと少しだけ耐えてくれ!…一人たりとも、無駄死にはさせない!絶対に!!!そして約束を果たす。ファルドールを守り抜く!」
メシュイラの声を耳にしたメレディアが声を荒げた。獣人達の命を背負っているという感覚。その責任感がおもしとなって呼吸をも、荒くさせる。
(敵はたったの三百程度、魔力は気合でもたせる!)
身体強化魔法を最大限まで発動させているメレディアの瞳は、怒りと覚悟に燃え上がっていた。
「私の後ろで呼吸を戻せ!お前達は私を盾にしろ!」
最前線で双剣を振るう彼女は、自身も傷つきながら獣人達を鼓舞して戦い続けた。それはファルドールの未来を切り開くための、血みどろの遅滞戦術だった。
戦意のある敵は部隊後方のメレディア達に群がった。では、メレディア達を恐れた者達はどうしたか。
部隊後方には目もくれず、部隊中央で横転して崩れた荷馬車や木箱を遮蔽物にして、闇夜から狙い来る矢弾から身を隠していた。
そして彼らは心の安寧を求めるように互いの身体を寄せ合い、盾を掲げてただひたすら嵐の過ぎ去るのを待つ小動物の群れのように、震えながら身をすくめていた。
敵戦力を効率的に削る方法はただ一つ。敵の心理・思考・行動すらも手中に収めて意のままに動かし、未来を予測して利用するという事。
それはヴィガが長い年月を費やして勉学に励み、文字通り命を削る経験則から学び得た異次元の戦術眼。
「頃合いだ!……次弾、爆発矢!まとめて爆ぜろ!!!」
メレディアの鋭い声が戦場に響き渡った。彼女は敵の密集する地点を目で追っていた。そして狙い定めた地点に蒼く燃え盛る剣先を向ける。
「次の矢は爆発矢、狙いは敵中央!仲間がいるんだ、誤射はするな!爆発範囲も各自で判断して!」
大樹を遮蔽物としているユーイルが、身を隠しながら大声を上げた。
「「「了解!」」」
呼応した別地点の獣人達が素早く爆発矢を番え、敵部隊中央付近に狙いを定める。
別動隊であり、本隊であるユーイルの部隊総数十八名は、敵部隊の横っ腹の位置で広く布陣していた。
丸太を落とし、矢を射かけ、ヴィガ特製の爆発矢を繰り返し射かける。乾いた炸裂音が響き渡り、土煙と共に多くの敵兵が吹き飛んだ。
敵部隊先頭の者達は、部隊の被害状況以上の恐怖を誘発する爆発音と衝撃波に、頭を抱えて背を丸めた。
「立て直す猶予は与えない。…たたみかけるぞ!煙幕弾、放て!」
メレディアの声は戦場でも良く響き、同時にひどく冷静でもあった。
「了解!投げるよ、みんな!」
メレディアの指示に従い、メシュイラ達四人が投じた煙幕玉が炸裂。白い煙がたちまち広がり、敵の連携を寸断する。
「おおお、敵はどこだ!むやみやたらに剣を振り回すな!同士討ちになるぞ!」
「落ち着け、ただの煙幕だ。毒性や有害な催眠、睡眠効果は無い!」
混乱した敵兵は、同士討ちを始める者さえいた。ユーイル達はその隙を突き、さらに奥へと進むバーキス軍に消耗を強いていく。
バーキスの補給部隊の最後尾から喰らい付いたメレディア。そして彼女の援護として左右後方で武器を振り回しているメシュイラと他三名。
最後尾でぶつかった両部隊の攻勢は一方が、一方的に勝ち取った。
「このまま蹂躙して敵を押し上げる。細心の注意を払えよ。少数部隊のこちらでは、一人の負傷が手痛い戦力低下につながるんだ、お前達は前に出過ぎるな」
獣人達に怪我をさせたくはない。その意識が空回りしたメレディアが、キツイ表情をつくって釘を刺す。
「解ってるってば。ヴィガさんにも色々教えてもらったし、アタシらはもう、素人じゃないんだよ。この程度の相手なら楽勝だって!」
青白い月明かりの下で、メシュイラが笑顔で返した。
自分の肩幅よりも大きなバトルアクスを、まるで木の枝か何かのように軽々と振り回し、両刃にちらつく炎の赤が、その頬に反射して元気な色を差し加えた。
両手が双剣で塞がっているメレディアは、口元だけをほころばせ、両肩をすくめてそれを答えとした。
蒼と赤と月白の光が彼女達の影を重ねて揺らす戦場で、短い掛け合いだけが、心を一瞬だけ柔らかくした。
二人の笑顔が重なった次の瞬間、別方向から放たれた一本の火矢が朱色の射線の尾を残し、荷馬車に吸い込まれるように突き立った。
直後、暗い森の中を騒がせる衝撃波が轟音を纏って駆け巡る。そこだけ別の絵の具が投げ込まれたかのように色濃く派手に爆発し、灼熱の赤煙が噴き上がった。
荷馬車に射かけた火矢から燃え上がった爆炎は、黄色から橙、やがて深い紅へと変化しながら月の冷たい光を押しのける。
「あちゃー。ウチの誰かが矢弾を間違えたな。まぁ、まだ小さな子もいるからしょうがないね。うん、敵の被害が想像以上に甚大だとしてもしょうがない」
高純度のアルコールか消毒液か、もしくは火薬類か。メシュイラは凄まじい衝撃波を発生させた爆発の、爆炎と黒煙とを笑顔で眺めて呟いた。
冷たい青白さと燃え盛る赤。真冬のキャンプファイヤーは火花を巻き上げ、盛大な光を方々に放つ灯台と化していた。
その炎熱と真冬の冷気の境界線に、メレディアは立っていた。
前方からの炎が彼女の輪郭を朱く縁取り、後方からの月光が金色の長髪を銀灰に照らし出す。
その中心で輝く蒼炎二刀。蒼だけがどちらにも属さない色として、異色異彩を闇夜に印象付けていた。
彼女の動きは、時間の色を塗り替える。暗い夜が明るく染まり、火矢の赤が揺らめくたび、蒼炎はそれに追従するかの如くに色を深めた。
荷馬車から立ちのぼる橙色の火の粉が夜空へ吸い上げられ、上空では青白い月明かりと混じり合い、淡いオレンジ色に変じて消えていく。
闇夜の月夜に黒煙が立ち昇り、大地と空とを侵食していく別世界が広がりを見せていた。その下で、メレディアはただ自分の色だけを守り続ける。
彼女の足元には、黒ずんだ赤と焦げ茶が厚く重なり、ところどころに月光が水たまりのような銀色を落としている。そこに、彼女の蒼が一筆ごとに足されていく。
夜半の狭い獣道は、やがて一枚の絵となった。
青白い月の光に薄く照らされた冷たい地面。荷馬車から噴き上がる灼熱の赤い炎。そのあいだを縫うように走る、闇色を切り裂く蒼炎の軌跡。
その絵の中心に立つ獣人部隊長メレディアだけが、まだ塗り終わっていない余白を探すように、静かに剣を構え直して進み続けた。
視線の先には煙幕に包まれて姿を隠した敵部隊。
長蛇の列と化していた敵の隊列、前列から中央位置までがすっぽりと白煙に飲み込まれて動揺をうかがわせる奇声だけが鼓膜を震わせる。
「これであらかた予定通り。…煙幕は絶やすな。それと適当に矢を射かけて、敵を追いたてろ」
メレディアが火の手に包まれた荷馬車の横を歩きながら指示を伝える。
受けたメシュイラが「りょうかいっ!」と答えて赤い布を上げて信号を姉に送る。
一方的になった戦場は白煙と、敵の悲鳴に包まれた。
その中でも歩みを止めないメレディア達五人は、一人でも多くの敵兵を生かしたままで戦場から去らせようと追い立てた。




