3話 国家リギクは辛い
羽や体を拭きながらルルの話を聞く。
つまり僕はこれからどうすればいいんだ。
この世界でのこのこと生きればいいのか?
ていうかそもそもこの世界は本物なのか?
「すまない、何か飲み物はないかな?」
「あー、普通の水なら。これが不満ならあそこの湖の水でも飲んどきなさい」
水道水で不満がある訳では無いが湖の水を飲むのなんてごめんだ。万一変な細菌でもあったら困るしな。
「なぁ、この国はなんて名前なんだ?」
「ここは、リギクよ」
リギク、なんかごつい気がするぞ。
「戦争とか、ありそう」
「あら、それは私に聞いた言葉?それとも独り言?」
「独り言のつもりだったが答えてくれるなら答えて欲しい。」
「父さんは軍に参加、母さんは姉さんを守って死んだ。そういう奴らがここに集る」
なるほど、訳ありタイプのスラム街って事か。
「でも安心…いや安心では無いか、あんたは悪魔、この国の信仰を破る判定になるから軍には入れられないわよ。」
「その代わり収容所にでも突っ込まれるのかね。」
「あら、リースは頭がいいのね、大正解よ。」
「それはなんだ、男なら強制軍入なのか?」
この世界じゃもはや性別なんて関係ないのではないだろうか。
「うーん、チップには生まれた時に名前と性別とかと一緒に族なとかも必須入力項目だし?」
「まぁどうせもうすぐリギクが負けるわよ、今リギクが降参をしないから戦ってるの、戦力差は明確だってのに。」
不遇な事だ。それと戸籍見たいのがあるのか、
「家を買ったりするのはそれが必要?」
「残念、ここ最近の戦争が始まってからぐらいだけど、ただの買い物にもチップは必要になったわよね、あんたみたいなチップ外が出ないように、ね。」
「困ったね、それでは1人でおつかいも行けないね」
「偽造とかでも作る方法は無いのかい?」
「前言ったグリス様直々の魔法によって作られるからそれこそコピー能力でもないと無理に等しいでしょうね。」
残念ながら「あ、そんな能力出来そう!」ってほど素敵な展開には進まないしだからといってとてもいい解決策が出てくる訳では無い。
「もし今まで申請してませんでした、僕のチップをください、とでも言ったらどんな反応されるかな。」
「まぁ、捕まるくらいで済んだらいいけどね、あんた悪魔の種族だし処されるんじゃない?笑」
そんなのは死んでもやだな、いや死ぬがね。
「なら、まずあんたがすることは…」
「一般魔術を覚える事ね。」
覚えられるなら覚えたいものだ。
「あ、ごめん仕事の時間だ、今必要な本机に置いとくから、勝手に呼んでて」
素手で人差し指をひょい、とさせたら棚の中にある本達が机に積まれていった。
笑い方、笑とwどっちにすべきか悩んでます。
個人的に笑は高校生くらいのイメージでwは子供のイメージなので、キャラによって使い分けようかなと思います。
ちなみにルルは今見た目年齢16歳の若造です。可愛い。
(1年1歳カウントすると多分300は超えているかと、笑)