1話 1人だけ
「…ん…?」
物凄い眩しい所にいるのが、瞼に伝わってくる。
「僕は…、?」
「ここは、どこ、なのだろうか?」
目に広がっていたのはアマゾンに生えていそうな葉や幻想的な木や湖が広がっていた。
そして僕はそこの草原に寝っ転がっていたらしい。
そしてもっと驚いたのが、そこにいたのが全員人外だからだ。蝶をモチーフとした魔物?や身長や顔こそは人だが羽が生えていたり、小さな妖精などもいる。
「ここは、どこなんだ、?」
自分を見てみる。
あの時事故の起こった服とは明らかに違う。背中にものすごい異物感を感じる。
そしてなんだか……避けられてる?
皆、僕と一定の距離を取っている上、なんかヒソヒソしている魔物?もいる。僕はなんなんだ、本当に。
もっとこう……転生主人公様特権の露出度の高い謎の女の子が声をかけてきてそれについて行ったら王宮で壮大なストーリーが始まるものでは無いのだろうか???
夢かと思って自分の口の中を軽く切ってみた。
修復力ははやい。だがこれはこの世界線の人は皆そうなのかもしれず、確信は掴めずに、俺はご飯を探しに1人ブラブラと歩いた。
肩と背骨の間のものを動かす感覚でイメージしてみると、飛べた。僕のこれが羽なのかすらも分からないが人間としての"歩く"よりはとても歩きやすかった。
「ちょっとあんた!!」
それにしてもこの世界でも共通語は日本語なのか、せめて英語であって欲しかったものだ。
「あんた!!!!!!」
え、僕???