詩 深海墓場
ーーある日、天使は言った
ーーお前はこの世界には不要だと
暗く冷たい深海墓場
用済みの命が捨てられる
ここは終わりだ
物語の果て
何もないから
明日も来ない
止まった世界に
大勢の人
みんな何も
考えない
触れ合う事なく
言葉もなく
温もりは昔に忘れて
思いもどこかへたどり着かず
暗く冷たい深海墓場
不必要な命の末路
「ストーリー」
そこは管理者が用意した墓場。
暗くて冷たい、明日のない世界。
思考も時も止められた人たちはただ、生ける屍のようになって「生産」的な労働に従事させられる。